「最大化の超習慣」★★☆☆☆ | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

「最大化の超習慣」(堀江貴文)

 

 

正直なところ、今まで読んだ堀江さんの本との内容的重複感は今までで最も感じた。

 

読む本の数が増えれば、重複感が高まるのは仕方がないのだが、それを考慮しても、新鮮味にやや欠けたかな、という印象だった。(とはいえ、同じ内容の繰り返しになるのは承知の上でも、たまに読みたくなるのが堀江さんの本です)

 

 

 

どんどん点を打つべし!

 

ということで、自分というフィルターを外して、普段選ばないような本も読んでみようかな、と思った。

 

そして、そろそろ、人ともどんどん会うようにしようと思っている。

 

 

 

 

以下、備忘

 

 

中学時代、プログラミングに夢中になった。やがてそれがビジネスにつながり、さらに成功を収めるべく野心をたぎらせていった。今日にいたるキャリアは、プログラミングとの出会いがすべて。目指すキャリアがあって、プログラミングに足を踏み入れたわけではない。

 

アクションを起こさなければ、なにもはじまらない。答えはシンプル。自分が夢中になれるものはなんなのか。

 

 

 

「Connecting dots=点をつなぐ」(スティーブ・ジョブズ)

 

「未来をあらかじめ予測して、点と点をつなぎ合わせることはできない。のちのち過去を振り返ったとき、点と点はつながるだけだ。だから、いまやっていることを信じて、実を結ぶと信じて、行動するしかない」

 

打ち続けた「点」が、思いもかけないかたちでつながり、ビジネスチャンスを描く瞬間は、たまらなく興奮するものだ。

 

苦境に陥ったとき、思わぬかたちで、過去の人脈や経験に救われるときがあると思う。「点」があなたを救ったのである。

 

 

 

運とは、単純な「数の論理」

 

秋元康さんは、ピカソが多作だったという事実を話してくれた。才能や技術だけでなく、15万点ともいわれる膨大な作品を量産したからこそ、後世に残る画家になりえたと。

 

秋元さんでもヒットの裏には数知れない失敗がある。自分のヒットメーカーたるゆえんを「たくさんやってきただけ」と公言している。

 

アクションの母数は多いほどよい、「点」の母数は多いほどよい、という単純な数の理屈だ。

 

 

 

やり抜いて、やり抜いて、やり抜くための最大の資源は、他者の力。ならばひとを巻き込むしかない。

 

これぞと思った人物に出会ったら「一緒に仕事をしない?」「一緒にやってみない?」ととにかく口説く。巻き込んでうまくいくときもあれば、そうでないときもある。後に関係がぎくしゃくすることもある。それでも躊躇せず、可能性に目を向ける。これも数の理屈。アクションは多い方がいい。

 

 

 

ビジネスなんて、ありもののバージョンアップ、ないしは掛け合わせでしかない。

 

フェイスブックの前にもSNSはたくさんあった。実名登録システムなんて、同じ大学のウィンクルボス兄弟が考案したもの。「いいね」はブログのコメント機能の変形。ミクシィの「足あと」はもっとまえからあった。

 

フェイスブックは、他社のアイディア、サービスを徹底的にトレースした。真似しまくった。その度合い、スピード感が尋常ではなかった。

 

 

 

アイディアはありものの掛け合わせ。掛け合わせのパターンはとうぜん多ければ多いほどよい。

 

情報収集においてスマホは万能。あらゆる情報、あらゆる最新トレンドはすべてスマホで届く。

 

希少性はいらない。必要なのはネタ数。掛け合わせのバリエーション。

 

 

 

ネットや書籍からの情報は、あなたというフィルターがかかる。一方、フィジカルなアクセス(人と会うこと)も見逃せない。

 

あなたと違う景色、違うビジネスについてしゃべりあえる相手とつるもう。

 

ビジネスのさまざまな転機は、じつはそんなちょっとした雑談から生まれることが多い。

 

刺激的な人と会って遊ぶ。これも「点」を打つ習慣。アクションの数は多いほうがいい。

 

 

 

ストレスや不安を寄せつけないためのメソッドのひとつは、ウソをつかない、ということ。

 

じつは退屈なのに、楽しそうにふるまう。さして美味しくない料理を、美味しそうに食べてみせる。べつに感謝していないのに、ありがとうと頭を下げる。

 

些細なウソだが、いちいち調子を狂わされる。いったんウソをつけばウソを上塗りしなければならない。そうやって神経をすり減らしていく。

 

 

 

何事であっても諦めるのは嫌いだが、ある種の諦観は持って生きている。この世は諸行無常――。そう受け入れている。

 

すべては移ろう。過去や未来にとらわれても意味がない。未来に向けて身をまかせるしかない。

 

紆余曲折はあっても、結局それですべてうまくいっている。

 

行き着くところに行き着く。なるようになる。なるようになってしまう。

 

 

 

目の前のことにただ没頭しよう。