「DIE WITH ZERO」★★☆☆☆ | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

「DIE WITH ZERO」(ビル・パーキンス)

 

経験が人生を豊かにする。

この一言に尽きる。


経験に投資をすれば、生涯にわたって配当が生み出される、という考え方に、なるほどと思った。


思い起こせば、若い頃の海外旅行や海外留学の経験などは、経験して本当によかったと心から思う。まさに、成長のための投資となったし、ずっと記憶に残っていて思い出すたびに幸せな気分にもなる。


むしろ、もっと貧乏旅行などやってみたかったな、と少し後悔。


まだまだ元気なうちに、あとで後悔しないように、たくさん挑戦したり冒険してみようかな、と思った。


参照:「あり金は全部使え」


 

以下、備忘

 

 

今しかできないことに金を使う。

 

それこそが、この本で伝えたいことの核だ。

90歳になって水上スキーを始めるのは難しい。今それを我慢すれば、その分の金は貯まるだろう。だが、十分な金を得たときには、すでにそれができない年齢かもしれない。過去に戻って時間を取り戻すことはできない。

金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンスだ。

 

 

大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うことだ。

 

 

「今はもう、若者であふれるユースホステルの大部屋で、素っ気ない二段ベッドに寝るなんてできないし、30キロ近くもあるバックパックを背負って電車に乗ったり街を歩いたりもしたくないよ」

「たしかに返済は大変だった。でも、あの旅で得た人生経験に比べれば安いものさ。誰も僕からあの体験は奪えない。仮にどんなに大金を積まれても、僕はあの旅の思い出を消そうとは思わない」(友人のジェイソン)

 

 

人生の最後に残るのは思い出

 

 

経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれる。

 

経験は、継続的な配当を生み出す。なぜなら、人間には記憶があるからだ。

 

記憶は配当を生み出し、私たちの生活を豊かにしてくれる。

 

 

どれくらいの財産を、いつ与えるかを意図的に考え、自分が死ぬ前に与える。それが、子どもを真に大切にし、自分よりも優先して考えていることにほかならない。

 

 

私の結論は、「親が財産を分け与えるのは、子どもが26~35歳のときが最善」

 

 

まだ健康で体力があるうちに、金を使った方がいい。

金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していく。

 

 

物事にはそれを行うための相応しい時期がある。(だからタイムバスケットを作ってみよう)

 

 

いつまでも記憶に残る経験に投資すること

誰でも年齢とともに体力が衰えるという事実を忘れないようにすること

子どもには死ぬ前に財産を分け与えること

現在の楽しみと将来の備えのバランスを取ること

 

 

私たちが一番恐れるべきは、「80歳になったときに潤沢な財産がるか」ではない。人生と時間を無駄にしてしまうことなのだ。