「脳の不調を治す食べ方」★★☆☆☆ | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

「脳の不調を治す食べ方」(ウーマ・ナイド)

"This is your brain on food " Uma Naidoo, MD

 

いままで読んだ「食」関係の本で得た知識の範囲を大きく広げてくれるような内容ではなかった。

 

結論として、摂取が推奨される食品もおおむね一致していた。

 

多くの専門家(でも少し分野が異なる専門家)が共通して指摘する大事なポイントを確認することはできた。

 

70ページほどレシピ紹介ページあり。馴染みのない食材や調理法あり、実際に作ることはないと思うが、創造力を刺激されつつ、面白くながめた。

 

 

以下、備忘


腸神経系は、人体で最も大きい神経細胞の集まりで、「第二の脳」と呼ぶ人もいる。

腸と脳が別れる前は、同じ一つの受精卵。両者は遠く離れているように見えるが、もともとは同じものだった。

 

メンタルヘルスに薬品は効果的だが、食べものも同じくらい強く脳に作用する。

 

腸には膨大な数の微生物が活動。この細菌の集団のことを細菌叢(マイクロバイオーム)と呼ぶ。この細菌叢が身体機能に密接に結びついていると言う考えは比較的新しい。

 

なぜ腸内細菌がメンタルヘルスを大いに左右するのか? それは、細菌こそがセロトニン、ドーパミンなど脳内化学物質の多くの産出に携わっているため。

 

腸と脳は双方向に作用。腸の細菌が脳に作用することもあれば、脳が腸内細菌に影響することもある。

 

脳は健康で安定して働くのに化学物質を必要としている。その化学物質をつくるには、適切なバランスの腸内細菌が欠かせない。一方の腸は、腸内細菌のバランスを最適に保つために、健康で安定している脳を必要としている。

 

腸内細菌叢が不健全だと、脳も不健康になり、脳が不健康だと、腸にも乱れが生じる。

 

「地中海式摂取パターン(MEP)」

果物、野菜、最小限に加工された食品(豆類、ナッツ類、全粒粉食品など)が中心。菓子は制限。脂肪は高品質なものだけ。脂肪の主な源はオリーブオイル。乳製品の摂取は多くない。主なタンパク源は魚介類(赤身肉や卵は少ない)。ワインを小量から中量たしなむ。塩ではなくハーブやスパイスが味付けの中心。