「「社会」の誕生」 | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート


★★★☆☆



「社会」って、結構抽象的な言葉ですよね。


「社会」という言葉を辞書で引くと、以下の通りです。※goo辞書より抜粋
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しゃ‐かい〔‐クワイ〕【社会】
《明治初期、福地源一郎によるsocietyの訳語》
1 人間の共同生活の総称。また、広く、人間の集団としての営みや組織的な営みをいう。「―に奉仕する」「―参加」「―生活」「国際―」「縦―」
2 人々が生活している、現実の世の中。世間。「―に重きをなす」「―に適応する」「―に出る」
3 ある共通項によってくくられ、他から区別される人々の集まり。また、仲間意識をもって、みずからを他と区別する人々の集まり。「学者の―」「海外の日本人―」「上流―」
4 共同で生活する同種の動物の集まりを1になぞらえていう語。「ライオンの―」
5 「社会科」の略。
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本書でいう「社会」は、民主主義が成立し、自由と平等を獲得した人民が、自由な意志と信頼をベースに共に生きるかたまり、そういう「社会」を指しています。したがって、「社会」が誕生したのは19世紀の終わり頃という解釈になっています。人類の何万年にも及ぶ歴史の中ではつい最近のことですね。それ以前の君主制、封建制、奴隷制、などの世界では、自由な意思と信頼というのは常識ではありませんでした。




さて、「social」という言葉を英和辞書で引くと以下の通りです。※goo辞書より抜粋
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social[so・cial]
1 〈地位・身分・階級・立場が〉社会的な;〈慣行・環境・問題・改革が〉社会上の, 社会的な;社会(生活)の(ための);社会福祉の(ための), 社会事業に関する
one's social position [status]
社会的地位
a social dilemma
社会的ジレンマ
a social class
社会的階層
a social conscience
社会的関心.
2 〈クラブ・会合・パーティーなどが〉社交[親睦(しんぼく)]のための
social dancing [=a social dance]
社交ダンス
social skills
社交術
social life
社交(生活).
[類語]social他人との関係や交際についていう. 「社会的」と「社交的」の両義がある. 限定用法が多い. sociable人付き合いのよい. 社交好きの性格についていう. 叙述用法も可. gregarious集団志向の傾向が強いこと. 同類が集まる性質を示唆. convivialみんなといっしょににぎやかにやることを好む傾向.
3 社交界の, 上流社会の.
4 社会生活を営む[のできる];《動物》〈アリなどが〉社会性のある, 群居性の;《植物》群生する
Human beings are social creatures.
人間は社会的動物である.
5 社会主義の.
6 〈人・性質・気持ちが〉愛想のよい, 打ちとけた, 社交的な(sociable).
━━[名]((古風))(組織・団体の)懇親会;(内輪の人の)パーティー
a club social
クラブの懇親会.
[ラテン語sociālis (socius友+-AL=友の)]
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自分の自由な意思で信頼している人とつながる。ソーシャルネットワーク(もしくはソーシャルグラフ)というのは本来そういうものなんですね。


自分の本来の意思ではなく信頼していない人とつながってしまうと、ソーシャルグラフの価値はなくなっていきます。






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