「iPad VS. キンドル」 | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

★★★★☆

日本ではキンドルが全然熱くなっていないので、自分も電子書籍についてさほど関心は高くなかったが。

この本を読んで、日本でも電子書籍はこれからかなり来そうだな、と感じました。音楽業界におけるiTunes並みの(もしくはそれ以上の)インパクトがあるのではないでしょうか。市場規模(日本)も音楽ソフト・配信が0.5兆円程度なのに対し出版は2兆円、新聞も2兆円と大きい。

著作権や流通の既得権益などハードルはありますが、出版業界も新聞業界もこのままではまずいという危機感があるだけに、動き出したら早いかもしれません。


端末は、iPadも魅力的ですが、キンドルも結構良さそうです。

アマゾンプライム加入者にキンドルの無料配布を検討している、という噂もあるとか。

仮にアマゾンプライム加入者(読書好き)が平均単価1000円×年間100冊=年間10万円購入するとして、仮にアマゾンの粗利益率が通信費引いたあとでも30%取れたとすると3万円の粗利益。キンドルは9.7インチ489ドル、6インチ259ドルなので1-2年で端末コスト回収可能。リアルの物流費の削減にもなるので、プライム会員へのキンドル無料配布は十分現実性あるのでは。



iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏 (brain on the e.../西田 宗千佳

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