「ご冗談でしょう、ファインマンさん」 | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

★★★☆☆

「大人気ない大人になれ!」の成毛氏推奨。好奇心旺盛でユーモアあふれるファインマン氏のエピソード集。かなりの変人です(ノーベル物理学賞を取るような方は、基本的に変人だと思いますが)。


突き抜けた成果を出す人に共通する要素は、好奇心の大きさ、発想の豊かさ、そして追求の執念、の3つだと思います。

特に3つ目につながる点で、ファインマン氏の「科学的良心」という言葉が心に残りました。自分を欺かない、己をごまかさない、徹底的な正直さを貫いて仕事をするべきだということです。例えば、実験の結果が不利であろうとなかろうとすべて公表すべきであり、また政治的な圧力や経験によるバイアスから自由であるべきである。真実というものは必ず顕れる。有利なデータを用いて見栄えの良い発表をして一時的に名声を得ても、科学者としては決して尊敬されない、と。

日常の仕事でも、都合の悪い情報を意識的に(または無意識のうちに)排除したり、時間に追われて結論をうまくまとめたり、しようとしがちなので、気をつけないといけないです。



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