「ウェブ仮想社会セカンドライフ」 | Jiro's memorandum

Jiro's memorandum

泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

★☆☆☆☆

ツイッターは一過性のブームに終わるのではないか、という意見は多分まだ根強くて、過去の同様の例としてセカンドライフが引き合いに出されることが多いように思う。ということで、2007年絶頂期にあったセカンドライフ本をいまさら読んでみた。

(別に本を読むまでもないのだが)ツイッターとの違いはやっぱり敷居の高さにつきると思う。セカンドライフの特徴の一つとして、基本何をしても構わない自由度の高さがある。これは確かにプラットフォームビジネスの王道なのだが、セカンドライフのような世界では、何でも一人で出来る人はいいが、そうでない人は何をやっていいのか分からない。

140文字とかフォローとか緩いルールのなかで何をやってもいいという、制約と自由の絶妙なバランスがツイッターの良いところではないかと思う。


◇追記
The Second life Economy 3Q 2009
セカンドライフ上の個人間決済額はQ3 2009に150Mドルと過去最高。ユーザー数は75万人。ARPUを計算すると月間66ドルになる。ニッチなサービスにとどまっただけで決してうまくいってないわけではない、むしろ成功の部類に入る。



ウェブ仮想社会「セカンドライフ」 ネットビジネスの新大陸 (アスキー新書)/浅枝 大志

¥756
Amazon.co.jp