(32) 何事もなかったように、年は暮れて、 | すずめがチュン

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アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

年が明け、


  いつもと同じような、一月の日常が続いている。


心の中では、


  「もう、変わってるけど、気づかないだけなのよね」


 と、思っていたのだが・・・・



ついに、きのう


  「やっぱり、もう変化の中にいるんだ!」


   という、面白い体験をした。



 それは、ちょっとだけ未来を見たという体験、



 暇にまかせて、日に何度となく開いてみるPC、


   いつものように、お気に入りをハシゴしていた。



    あるサイトにたどりつく、


   あ、更新してある・・・・


    で、早速読んだ。



何時間かたって、またPCの前に坐り、


   何の気なしに、さっき読んだサイトをうっかり


    また、クリックしてしまった、


  ところが、


   ・・・・・ない、さっき読んだばかりの記事がない、


    あれ・・・・え?おかしい・・・・


念のためページを遡って見る、


     でも、その記事がみあたらない・・・



     ・・・・・・・・・・・


 説明のつかないまま


  きのうは、それから何度もそこを開いて


   確めたけれど、依然として、確かに読んだはずの


     あの記事はなかった。



一日たって、


  昼ごろ、そこをもう一度開いてみると、


    あった!


  あの記事だ・・・・・更新は38分前、


   そんな馬鹿な、


きのう読んだもの・・・・確かに!


 「うん、読んだ、読んだ」と頭の中で、


   同じ言葉をくりかえしながら



  そういえば・・・・・と、ある事を思い出す。


   以前、妹が同じ体験をして、話してくれたことを、



「おかしいんだけど・・・・・お姉ちゃんの今日の記事、


 あたし、見たんだよね、きのう」


  と、つい何時間か前に更新した記事を


   きのう読んだ、と言う


   「そんなはずないでしょ」と言うと


    もっと、真顔で


「読んだのよ、確かに・・・で、今日また更新してるから、


  あれ、また更新してる・・・・・って思って読んだら


  昨日読んだ記事じゃないの、可笑しいなぁ?と思って」


   「へぇ~・・・」


「おかしいでしょ?」


   「うん・・・・読めるはずないのにね、私が記事書いてる時


    後ろにいて、読んでたのならわかるけど・・・


    きのうは、来てないしね・・・・」


「うん、そうなのよ・・・」


   という事で、ふたり黙ったまま しばらく


    頭の中で、あれこれ考えてみるも・・・・


   答えが出ない、



 結局、「ねぇ・・・未来を見たとか?ちょっとだけ未来をさ」


「ええ?そうなのかなぁ?・・・」


   と、?のまま、その話題は終わったのだったが。



   これと、 全く、同じ体験では!


      ・・・・て、ことは、



 やっぱり、そういうことか!、


  今はもう、自分たちは間違いなく、過去や未来や、現在が同時に


   ある世界に立って居るんだ、ということ、


 それを、体験した!



   でも、体験してる時は、なんの違和感もなかった、


  もちろん、しっかり目覚めてたし、その前後に何か


   変わったことがあったというのでもない・・・・


 とても、さり気なく、その未来は現在のなかに


   滑り込んでいた。



ということは・・・・ひょっとして、


  他にももっと、こんな事があるのでは?と


    だんだん、思えてくる。



毎日、見てる空も、いやに美しくなってる山の景色も


  実は、実は、時には、


 少し先や、ずっと大昔のそれを


   見ているのかもしれないのでは、と



 「そうなの?今見えてるあなたは、ほんとに 今のあなた?」


  と、山に聞いても、その返事を私はまだ


    聞き取ることができない、



で・・・・、わかりやすいPCを道具にして、そのことを


  ダレかが教えてくれた?


 多分、ダレかではなく、本質の自分自身、


   ハイアーセルフ、



  そうか!なるほどね、



 そこまで来て、思わず手を叩いた。


  答えは、やっぱり自分の中から現れるのだと、



 外に求めた、答えは


  時には難しくて、答えまで辿りつけなかったりするけど、



たとえ、回り道でも、自分の中から出てくる答えは


  その時々の、自分にわかるサインを示して


   いつか必ず、そこまで、導いてくれる気がする。



 あとは、その答えを信じること、


   もちろん、とても納得して信じた。


  

  すると、その答えの先に、もうひとつ


   何かがぶら下っているのが


      見えた、


二日前に見た夢?


    ・・・それが、くっついて来た、


  もしかして


   「これもそうよ!」と言ってるのか?



 夢は、


   裸足の足裏に


    元気のいい芝の葉先が、ツンツンと当たって


     痛い、というものだった、



  その痛さが、妙にリアルで、目が覚めた。


   足裏に感じた感覚が、とても夢の中と思えないほど


     生々しくて、目覚めてから


   思わず足を触ってみたが


      なんともない・・・・



夢の中では、


   とんがっている葉っぱを見ながら、


  「なんていう、種類の芝だろう」と、足指をクイッと曲げて


   できるだけ、足裏が芝に当たらないように歩いていた。


  とても長い夢で、


   延々と、あちこちを 歩き回り


    大勢の人の中で、いろんな事をやったりした後、


   最後に長い列の中にいた。


     ・・・・急に、その長さにうんざりして


    もう帰らなくちゃ・・・・・・と思い始め



  その列から抜け出し、帰り道の大通りに


    向かって歩き出す、


   その途中に、芝生があった。



   左には、二階が住まいになった小さな店舗が三軒


   くっつく様に、並んでいて


    前が空き地で芝が植わっている、


     そこを歩いている、


    

 天気が良くて・・・・と言う訳ではないだろうが、


    裸足だった。


実は、夢の中で裸足というのは


  今度が初めてではなく、


    よくある。



 たいてい、途中で気づいて、慌てふためき


   裸足でいる事を周りにきづかれないように


    気をもむ、というストーリー、


   

 それは、電車に乗っている場面だったり


   着飾った人たちの中にいる時だったり、


 電車の中で


   座席に座った私が、ふと足元に目がいき


     裸足であることに気づく・・・・・


 たちまち、恥ずかしさと緊張感で一杯になりながら


   懸命に、スカートの裾をひっぱったり


    足を奥にひっこめたりするのだが、


     うまくいかない、


  やがて、焦りが、ピークに達したころ


     目が覚め・・・・・


   夢であったことがわかり、ホッとするというもの、


余りにも、同じパターンを見続けるので、


  「裸足でいる」とい事に、何か意味があるのでは?


    と思い続けてきたけれど、



  ・・・・・そうではなく、


裸足でいる、というのは裸足でいた、


  と、只、それだけのことではないかと。


毎夜、眠りについた自分たちは、それを合図に


  間もなく、寝入ってしまった重い身体を抜け出すと


     背中にあるくぐり戸から、


  スルリと飛び出し、身軽な身体で


    たくさんの冒険を 楽しんでいる。



 そこで、自分は、重い身体では見えないモノを見、聞いて


   確かに何かを食べ、触れて感じている。


芝生の感触は、そこから、ちょっとだけルールを破って


   こっちに持ち帰った、秘密の証拠!



裸足でいるのは、冒険が寝床の中から出発し、また


   そこに帰ってくることを教えてくれているのだと、



  夢と、目覚めの間の垣根も


    だんだん なくなってきている。


    


  


    つづく