② その朝、目がさめて、なんとなく振りかえり | すずめがチュン

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アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

北の窓をみて、


 私は、度胆をぬかれた!


大きな窓いっぱいに、なにかが見えたから、


 窓にかけより、


目を上に向けた瞬間、それがなんなのかわかった、


 わかったけれど・・・・・・


声がでない!



それは、とてつもなく巨大な宇宙船だった!


緑がかったカーキ色の、頑丈そうなその船が、朝日を浴び


 輪郭を金色に光らせながら


今、まさに


 ゆっくり、ゆっくり垂直に下りてくるところだった!



 窓から見える空は


  目の前のこの信じられない物体で、完全に


  ふさがれてしまっている、



混乱している頭の中で、昨夜ねるまえ、


  巨大宇宙船の出現をおねがいした事を


  すばやく思い出し、


「 ワァァ~~~っ!」と叫んで、


  階段をかけ下りた、



 下りながら、


「 ノニ、宇宙船よ、宇宙船!」と二回叫んだところで


  玄関からとびだすと、


緑の巨大物体は、山ほどもあることがわかった。


 見えるのは底、側面はすこしだけ、


  それを、


 みんな、首を直角に曲げて見上げていた。



   近づいてくるにつれて、それは、


  圧倒するような感じから、だんだん、


   なぜか親しみやすい、楽しげな様子に変わって


  いくように見えた、



 カーキ色の船体が、カラフルな明るい緑に変化してゆき


  ところどころに、


   赤や、オレンジの部分も現れた


  上に、朝日を反射して、キラキラ光る窓もみえる。



 その中に、


   自分たちを歓迎して、待ちかねているたくさんのクルーがいて、


  宇宙船は、私たちを、驚かせ楽しませるための仕掛けを満載した


    巨大なテーマパークになってるのが


   わかった!



うっそうとした林のなかの、そこだけが、なぜか切り取ったように


 突然はらっぱになっている、


  「 あれ、ここは・・・こんなに・・・・広かった?」


  そう思ってる間も、


宇宙船は、もっとゆっくり、下を確かめるように下りてくる、


   まるで、ず~っと前から、そこの場所が


    決まっていたように、



 その時、なんにもないように見えた滑らかな底の、


   真ん中から、何かがニョキッと出てきた、


 それは、カメラの望遠レンズのように、


   三回飛び出した、ところで止まった、


  地面から5メートルも離れてない、



    昇降口?



 いよいよだな!


 「あ、こうしてはいられない・・・・・」


  まだパジャマのままである事に気づいたのだ!


   着替えなくちゃ!


  また、階段を駆け上がり、着替えをさがして・・・


   さがしている内に、



   目がさめた。


  あまりにもリアルな夢だったので、


   しばらくは、夢だったとは思えず、ぼんやりしていた。


 振りりかえると、


    北の窓の外は、あいかわらずの朝の空で、


   当たり前だが、窓の外には


    林も、広いはらっぱもなかった。


   いつもの、ご近所の屋根がみえるだけで・・・



 そういえば、


思い出すと、あの家があったところは


   ここではなかった、


 でも、(妙見)という声が、さっきから聞こえている。



  起上がって、すぐケイさんに電話し、今しがたの


   不思議な夢のことを話した。

  


  そして、でかけたのです。



すずめがチュン


   

























つづく