幼稚園がえりの、制服のままで、 | すずめがチュン

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アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

マルちゃんがやってきた、


  制服の上に、ダウンを着こんで、


 ボールみたいにピョンピョン跳ねながら


   かけてくる、


 最近、園でマラソンをやってるとか、


どうりで・・・・


   腕の位置が、なかなかよろしい!



ずっと後ろから、


  熊のキグルミを・・・


   じゃなかった、おくるみを着せられた


  ユーくんをだっこして、


    ママもやってくる、



 「 また、寒くなるんだって?、」


   「 そうみたい、」


 「 気が抜けないね、あったかくなるまで・・・」


  ユーくんを、だっこしかけて、


    よろめき、


 「これは・・・・・ムリだわ!」 と、


   かわりに、荷物を受け取り、


    中に入った、



先に入って、早々とおやつを パクついてた


 マルちゃんが、振りかえり


    「 ばあば、お絵かきしよう」


  と言う、


 「 いいよ、お絵かきね、」



とたんに、マルちゃんの目が輝いた、


 ダッシュで、椅子から下りると、


  専用の筆バコをかかえて


   戻ってきた、


 椅子を、私の横にぴったり


  くっつけて坐ると


 顔を覗き込みながら、ニッと笑う、



  じっと、目を離さない、


 ばあばの目が、台所の方を向いて、


  忘れていた、用事を思い出しては大変!


  そんな感じだ、


    

 「 さあ~・・・ナニかこうか」


     「 こびとさん」


 「 こびとさんて、三角ぼうしの?」


     「 う~ん」


 「 こんなでしょう、三角おぼうしで、青いお洋服、ほら」


     「 こびとさん、かわいくないよ」


 「 かわいくないの?」


     「 うん」


   マルちゃんの、こびとさんは、


  へんな顔で、かわいくないのだ、と言う


 「 ふう~ん、そうなんだ・・・」



 そういえば、たしかに・・・・私の見た こびとさん、


  というか、妖精さんも


   ・・・・・かわいくはなかった、



 去年の夏ごろ、


   植物の意識と交流したいと、


    思い出して、


   あれこれ、そういう本ばかりを


    読んでいた頃、



  我が家の 庭木の中では、いちばん、


   成長が早く、目立っている


     イジュの木


  この木を、時々見上げたり、触れたり


   するようになっていた、


   

  ある日、ベランダから見下ろすと、


    いつの間に


      花の時期を迎えてたのか、


    かわいい、何百という白い花が、


      一斉に、こちらを、見上げて


        咲いている、


      

  その夜、ヘミシンクで、ついに現れたのが、


    イジュの木の精!、



  ヘミの中の イジュは、実物より 大きく


   立派な木になって現れた、



  近づくと 


    根っこのあたりに、なにかがいる、


   じっと、目を凝らすと


    いきなり、その塊の中で、


      パチンと、二つの目が開いた



       こっちを睨んでいる、


     鋭くて、フクロウのような目だ、


      その目がじっと、こっちをにらんだまま、


       ・・・・動かない、



     しばらくして、ゆっくりと、一度


      瞬きをすると、またゆっくりと、


        目を閉じた、


      ・・・・・・寝てたのかもしれない、


      

   木の、根元の


     少し窪んだようなとこにもたれて、


    足を投げ出していた、



     足といっても・・・・・


      手も足も、細~い枯れ枝のようで、


     体はというと・・・、これまた


      羽根か、葉っぱのようなものが、


       鱗みたいに、びっしりとおおっている、


 

  なんだろう?


    おじいさん?・・・みの笠着けた、


      イジュの木の下で、雨宿りしてるような


   そんな感じ、



    いったい、アレはなんだろう?・・・・・・



  イジュの木の精霊だと、気づいたのは、


    それから二三日たってから、

   

     

   じ~っと、こっちを見つめてた、あの目が・・・・・


     「 あなたの事、なんでもわかってるよ、」


      と、言ってる!、


       そう 気づいた時でした。



 

   つづく