やっと、暖かくなった、 | すずめがチュン

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アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

朝から、雨がふってる、


 予想外の寒さに、おととい慌てて出して


 廊下で、焚いていたストーブも、


  また、しまってある、



「 きょうは、あったかいね~!」


  「 うん・・・・」


「 何度くらいだろ?」


  「おとといと、10度違うって言ってたぞ・・・」


「 ほんと、10度も・・・」



  「 ・・・・おい、きょうは、何曜日だ、」


「 何曜日って・・・カレンダー見てんじゃないの?」


  「 ・・・・だから、なんよう・・・」


「 月曜日!」



 まいにちが日曜日の、年金夫婦、


  日曜日のつぎが、月曜日、


 その日曜日が、時々わからなくなる、


  決して、呆けてるわけではないが、



「 きょう、生ゴミ出したでしょ、」


  「あ、そうか」



カレンダーに赤ペンで、なにやら書き込むと、


 着替えはじめる、モアイさん、


  何処かに でかけるらしい、



ほぼ毎日、おんなじスケジュールで


  規則正しい、


 そして、毎日でかける、


 

「 帰りでいいから、薬、うけとってきて、」


  「 ああ、・・・・」


 と出て行った、


さて、・・・・・


 ナニしよう・・・・


 とりあえず、お茶でも一杯


 ゆっくり、飲んで・・・もう一杯、


  マグカップに注いで、二階へ行く、

 


さっきまでの頭痛が、なくなっている、


 「 あれ、いつの間に・・・・」


   「 ほら、治ったでしょ、やっぱりね」


 「 ほんとにね、・・・というか、この頃よく・・」


   「 現れるって?」


 「 うん、どうして 」


   「 話しかけてるでしょ、しょっちゅう、」


 「 あなたに?」


   「 そう、私に・・・」


 「 かもしれない、なにしろヒマだから 」


   「 ヒマで、いいじゃない」


 「 いいよね、」


   「 いいの、で、身体の調子どぉ?・・良くなった?」


 「 良くなった!」


   「 ほらね、言ったとおりだ」


 「 .身体の時間に合わせる、ね」


   「 そう、やっと、それができる時がきたんだから」


 「 お蔭さまで」


   「 薬もあんまり、いらなくなったでしょ」


 「 殆ど・・・・、あんなに飲んでたのにね、鎮痛剤、」


   「 よかったねぇ~・・・」


 「 ねぇ~・・・不思議!


  やったのは、時間を気にしない、これだけなのに」


   「効果抜群、だったね 、やるの むつかしかった?」


 「 最初はね、・・・・・やっぱり、決まった時間に


   あれやらなきゃ、とか・・・・もうこんな時間とか」


   「 気になるのね、」


 「 どうしても、やらなきゃならないこともあったり」


   「 それも・・・そうでもないんだけどね」


 「 そうかな・・・・だから つい、具合悪い時は、薬飲んで


  そっちの方を優先させるわけ」


   「 それが、よくなかったのよ」


 「 そう・・・」


   「 でも、ついにそれを止めたんだから」


 「 ねぇ~よくできたよね」


   「 正解だったでしょ」


 「 大正解!」


   「 で、今はどんな感じ?」


 「 そりゃ~もう、時間を・・・」


   「 気にしない生活?」


 「 もっと先、時間を忘れた生活!」


   「 いいね~、みんなに勧めたいよね」


 「 それは、なかなかね、若い人はまだ仕事があるし、


   子どもさんいたり・・・ムリ・・・かな」


   「 タマにはいいでしょ、週一とか、いいよ~」


 「 そりゃね、生まれ変わったような 気分になれる!」


   「 時計を忘れるんだもんね・・・・・」


 「 忘れてはじめて、どんなに時間に、しばられてたか


   わかる、」


   「 そりゃそうだ、みんな一日に何回、時間みてるか 」


 「 気にもしてないけどね・・・」


   「 時計に合わせて生きてる」


 「 身体、ムリしてるんだろうね 」


   「 そうだね」


 「 せめて、時々は身体のほうに合わせてあげなきゃね」


   「 時計わすれて」


 


    つづく