珍しく、ひとりだけの夕食になった、 | すずめがチュン

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アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

そうなると、


 予定してた、献立は、明日にして、


  ありあわせのモノで、済ます、


 ありがたい時間を、満喫するために、


   お八つと、飲み物をかかえて、


 急い で、二階へ上がっていると、


    ひょっこり、妹がやってきた、


  いい、タイミングだ、


 

階段の下から、


 先日の幣立神宮詣での話を


  はじめる、


「ねぇ~・・、 ほんとに行ってよかったよ~!」


  「 そうだったんだって?」

 

   下に下りると、


 話したい事が 山ほどある、という顔で待っていた、


  「それで、それで、よかったでしょ!


    幣立神宮、」


「 そう~、よかった~!、でね、不思議なんだけど、


  手合わせて、さて、と思ったら・・・・


   なんにもアタマに浮かんでこないわけ、」


  「 なんにも、って、お願いごとがってコト?」


「 そう・・・・、」


  「 それで いいんだって、


    ほんとのお詣りはね、


   “ これから私は、こういうコトをやります ”って、


    約束するために行くんだってよ、」


「へぇ~・・・」


  「 うん、で、次行く時は、こんな風にがんばってます、


   という報告になるんだって、」


「 そうなんだ・・・、知らなかった!でも、よく知ってるね・・・」


  「 一万五千年の・・・に、書いてありました、」



「 じゃ、お願い事しなくて、正解?」


  「そう、知らないのに、ちゃんと やってたというわけよ、」


「 ほぉ・・・お導きでしょうか、」


  「神様のね、」



  不思議なものを、よく見る姪は


   御手洗の脇にある、水田の畔に


  うす黄の、衣をまとったおじいさんが


   見えたそうで、



  他のメンバーには、見えないその老人が


   いったい・・・ダレだったのか?



「 私も見たよ、あ、S君と二人で 見たんだ」


  「見たの? その、おじいさん」


「 じゃなくて、龍!」


  「 龍?、どこで?」


「 帰りのクルマの中から、阿蘇の山の上に、」


  「へぇ~、 みんな見たの、」


「 二人だけ、他は みんな寝てたもん、疲れちゃって」


  「 でしょうね、ノニさん言わなかったから、」


「 白い雲の龍よ!、ほ~んとに龍だったんだから、


 だってね、


  胸のトコに、丸い玉があったから、ほら、


   あれ、ナントカっていうよね、


  その玉がね、ぐるぐる渦巻いて動くのよ!」


  「 ほぉ~~・・・!」


「 あのさ、あの掛け軸の龍の玉も、渦巻きに描いてない?」


  「 え、あれ・・・そうだった?」


急いで、ふたり二階へ行く、


  私の部屋の、PCの真ん前、


 壁に、ド~ンとぶら下がっている、白龍の掛け軸、


ずっと、箱の中に収めて大切にしてきた、


  私の宝物、


去年、おんなじ龍の雲を見て、飾ることにした、


見ると、


  たしかに、たしかに、


 白い龍は、三本の爪で、


  しっかり、渦巻く玉を 握っていた、


「 ほぉ~らね! これ、ぐるぐる渦巻きに描いてあるでしょ、」


  「 ほんとだ!・・・・・」


「 こんな感じよ!、龍の身体のとこは、動かないわけよ・・・


  この玉の雲だけ、真ん丸で、


 ぐるぐる回ってたよ、


   ・・・・・・すごいねぇ~て言いながら、


     見てた、長いこと廻ってたよ、」


   「 八大龍王神社にも、お詣りしたから、


     ・・・・・そうなのかもね、」


「 そうだと思う、」


   「 よかったねぇ~!、S君、すごいね、」


「 でしょ、ずっとクルマの中で、


   面白い話ししてくれるんだけど、ほら、半分も


    わからないわけよ、」


   「えぇ、・・・もったいない、聞きたい その話し」


「 明日、お店にくるって、


  お姉ちゃんも、おいでよ、言っとくから、」


   「 ほんと!」



ということで、明日はSくんと、スピ三昧の話を


 することに、


 これは、盛り上がりそうだ!


   「 モチ、もってきなさいよ、


     マサアキさん、好きでしょ、大豆煮たのもあるけど、


         ・・いる?」


「 うん、頂戴!


  あ、おねえちゃん、これ、履いてっていいかな、 」


   「 いいけど、どうして?」


「 これね、けっこう音がするのよ、コツコツ・・・・


  もう、遅いからさ、」


 そう言って、玄関に寝そべっている


  とんでもなく長いブーツを、二つ折りにすると、


  サンダル履いて、妹は、


   帰って行きました、



   ただ今、午前三時、


    いつもどおりだな。

 



   つづく