クラシックバレエコスモスの会は、随時、生徒を募集をしております。
無料体験レッスンを行っています。
レッスンクラス、発表会等、詳しいことは、ホームページをご覧ください。


以前、ブログ記事”スワニルダの決断”に書きましたスワニルダこと彼女は、今回の
発表会にて”エスメラルダのヴァりエーション”を踊ります。
本当は、彼女は昨年8月のプレコンクールにおいてエスメラルダを踊りたかったのです。
エスメラルダを踊りたいと希望した方が、コスモスの会にもう一人いて、私はエスメラルダはプレコンクールには向かないように思い、二人共に避けて頂きました。
先週の土曜日の彼女の踊りをみて、プレコンで踊らせなかったことを申し訳なかった・・・と後悔しています。
彼女のエスメラルダ・・・大変迫力があり、踊りに対する気迫を感じます。
今、彼女は、自分のバレエ人生に”覚悟”といったものを持ち、エスメラルダと向き合っているのです。
彼女は、大好きな、大好きなバレエを、今回の発表会でピリオドを打とうと心に決めてしまった・・・
理由は記事の題名から分かるように、
何と!来年度の生徒会長に選ばれてしまったから。
過去の記事と重複するかも知れませんが、通う学校はお嬢様学校であると同時に有名な受験校!
この学校に通われている生徒は、コスモスの会とTAC(東京アスレティッククラブの略)にも何名かいて、ある生徒から聞いたのですが、彼女は、”何でも出来ることで有名な憧れの君”らしいのです。
成績はトップクラスとずっと前から、私の耳に自然と聞こえてきます。
確かに、彼女は、何でも出来る人!
学校生活も、勉強も、バレエも完璧にこなそうとする人。
そしてそれを着々と実行する彼女つまり貴女。
貴女は責任感が人一倍強く、負けず嫌いでもある。
生徒会長になれば、土曜日のレッスンには来られない・・・そう思い、決断したの
でしょう。
私は先週の土曜日に貴女の踊りをみて、嬉しいような悲しいような微妙な想いを抱きました。
貴女の意志の強さとそして「運命を受け入れしっかりと生徒会長を果たそう!」としているその姿に、感じるものがあったのです。
小品集振付は年末、年始に毎年集中してやるようにしています。
だからその5日間位、私の大変さはマックスとなります。
エスメラルダは貴女が独りで踊りをまとめて来てくれたので、助かりました。
赤いタンバリンを持ち、情熱的に踊る貴女の3日前の姿は、私の脳裏に焼き付きました。
バレエ「エスメラルダ」は19世紀フランスの大作家ユーゴーの長編歴史小説「ノートルダム・ド・パリ」から、主人公エスメラルダと彼女をめぐる3人の男の物語を抜き出して、バレエ化したものです。
物語は15世紀末。飢饉、疫病等に苦しみ、人心も荒れ果てていたパリ。
パリのノートルダム寺院は浮浪者やジプシーの巣窟となっていました。
ジプシーの群れにさらわれた生まれたての赤ん坊(エスメラルダ)。
それから16年後エスメラルダは美しい少女となり、寺院前の広場でタンバリンを鳴らして踊ります。
彼女を深く秘かに愛するのが、醜いせむしのカジモド。
そして寺院の副司祭のフロロ。フロロはカジモドを拾い育てたという関係。
フロロはエスメラルダに恋心を抱きます。
聖職者フロロはカジモドに命じて彼女をさらわせようとします。しかし助けを呼ぶ声に軍隊が駆けつけ、カジモドは捕えられ、フロロは逃走します。
軍隊の隊長フェブはカジモドの釈放を嘆願するエスメラルダの美しさに目を奪われます。
エスメラルダも若く美しいフェブ隊長に恋心を・・・
かなわぬ思いと知りつつも、エスメラルダを深く愛するようになったカジモドは、自らの醜さを嘆き悲しみます。
実は、フェブ隊長にも婚約者がいました。
ふたりはお互いの立場を忘れて恋に落ちてしまいます。
エスメラルダとフェブが秘かに抱き合った瞬間・・・後をつけていたフロロがフェブを刺し、逃げ去ります。
呆然としていたエスメラルダは殺人犯として捕えられてしまいます。
カジモドは残されたナイフから真犯人はフロロであると知ります。
地下牢にいれられたエスメラルダをフロロが訪ね、命を助ける代わりに自分の愛を受け入れることを要求。
断固として拒むエスメラルダ。
そして処刑の日、エスメラルダの目の前を、命をとりとめたフェブと婚約者が幸せそうに通ります。
その夜、ノートルダム寺院の塔の一室でカジモドが愛するエスメラルダの死を悲しんでいると、フロロがやって来て、口論の果てに、カジモドは恩人を塔から突き落とします。
以上があらすじです。
私は「バヤデール」との共通点に、注目しました。
フロロは聖職者なのに邪な恋をする、インドの寺院の大僧正と同じキャラです。
また、フェブもソロルと同様、エスメラルダのこと等、さっさと忘れて薄情です。
そして、「バヤデール」にはいなかったカジモドという存在。
私はカジモドに救いを見出します。
エスメラルダもカジモドを愛して、カジモドの純愛に応えて、処刑されていったのでは・・・?
人は姿、形ではない!
人は心の美しさに救われ、心安らぐ。
エスメラルダの美しさ、さらわれてジプシーとして生きる哀愁、やがて悲劇が彼女を襲うという逃れられない運命を背負ったエスメラルダ。
きっと、貴女は素晴らしいエスメラルダをみせてくれることでしょう。
未来は見えません。
もしかしたら、生徒会長も、勉強も、バレエも三立させてくれるかも知れません。
我が家の春をお届けします。窓から誰かが見ている・・・と思ったら椿。
南側の公園との境の小さい庭に椿が一本だけ残っていました。その隣には香りのよい沈丁花。
母の亡くなったことを初めて知った方が、お贈りくださったチューリップ。
母の優しい笑顔のようなチューリップです。