私たちはコソボの首都、プリシュティナ市に
住んでいるのですが、
市内では現在、多くの建物が建築中です。
歩ける範囲で周囲を少し見渡してみても、
建築中の建物は10棟以上はすぐに見つかります。
まさに現在、コソボでは建築ラッシュといった
様相を呈しています。
「いったいどこの会社がこんなに
投資をしているのでしょう?」
と思い、
いろいろ聞き込みをしてみました。
その結果わかったことは、
コソボでの地元の会社もかなり多くあるという
ことです。
コソボ国内企業も活気づいてきているのです。
もちろん外国から来た会社も多くあり、
アルバニア系、ドイツ系、スイス系、
スロベニア系などなどいろいろあったの
ですが、
その中でも特に勢いがありそうなのは
トルコ系の会社でした。
コソボはもともとオスマン帝国の一部だった
こともあり、
トルコと歴史的にも繋がりが深く、
地理的にも近いのです。
コソボからトルコのイスタンブールまで、
飛行機で1時間30分程度の距離です。
そして現在、経済的にも勢いを増している
トルコが、ここぞとばかりにコソボ内に
進出してきています。
<トルコ系マンションの例>
トルコ系の同じ会社が地域一体を買いあげて、
同じようなデザインのマンションを量産している、
そんなエリアも多くあります。
コソボの地元の人達に
「トルコの物件は最近すごく増えているけれど、
実際どうなの?」とそれらの物件の
イメージを聞いてきました。
すると、
「トルコ系の会社が作ったマンションは
確かに安い。多くの人が買っている。
ただ品質が悪く、3~4年もすると
多くの故障が出てくるんだよ」
という意見がほとんどでした。
確かに安いけれども、品質もそれなり、
というイメージが強いようです。
建築物のみならず、洋服、家具、電化製品、
概ねほとんどの分野においてそのような
イメージがあるということでした。
人々の生活水準も向上してきているため、
値段だけではなく、品質にも気を使う
人が増えてきていると感じます。
もしこのコソボ内で、
安くても品質が良い物、
もしくは少し高いけれども
品質がすごく良い物、をつくれば、
かなりの需要は掘り起こせる
のではないか、
そう思った次第です。
やはりコソボはだんだんと発展して
きているので、安いだけではなく
次のステップ、もう一ランク上の需要が
旺盛になってきている、そう感じます。
このあたりにも事業のヒントがありそうですね。