あなたの学習回路を起動、加速させる学習コンサルタントの宇都出です。
日刊メルマガでは、日々、先日こちらで取り上げた
Amazonの「辛口レビュー」を題材に、改めて私の勉強法を解説しております。
今日もそちらのメルマガからの転載です。
タイトルは「わかったつもり」が「わかる」の障害になる
では、以下転載です。
昨日は、新刊『どんな人でも1番結果が出る勉強法』の★2つの辛口レビューの一言から、試験勉強で大事な問いをお伝えしました。
今日も、★2つの辛口レビューを取り上げつつ、私の勉強法の理解にお役立ていただきたいと思います。
レビューでは、私の勉強法について、レビューの方の言葉で「言語化」してもらっています。
レビューから少し引用します。
「ネタバレになりますが、宇都出先生の勉強法は
1)目次を暗記する
2)いきなり過去問から始め(※解かずに読む)、覚えよう
とせず、わからなくても先に進める
3)一周回したら、また過去問を最初から読み始め、
だんだん目に留まった用語が出てくる
4)何回も回しているうちに、目に留まる用語が増えてきて、
脳が文章を読もうという気になる
5)文章が読めるようになったら、そのページのキーワード・
テーマのようなものが浮かんでくる
6)明確に覚えておくべきキーワードを1ページフルに使って
大きな文字で書く」
確かに、私がお伝えしている勉強法に含まれている、かぶることは多くありますが、「宇都出先生の勉強法は」とこの6つのステップ?で、言いきられてしまうことには、かなり違和感はありますね…。
細かいところになりますが、1)目次を暗記する ことは、「目次イメージ記憶法」としてお伝えはしてきていますが、どの試験でも必ず行うようにとはお勧めしていません。
また、3)の「1周回したら」とありますが、必ずしも最初から全体を1周回すことは勧めていません。
どちらかというと、「1周回したら」というより、とりあえず見出しだけでも眺める、といったところを強調しており、特に今回の本ではそう書いています。
4)の表現は確かにそうですが、5)は自分としてはこういう表現で書いたり、意図したりしたことはないですね。
「文章が読めるようにな」る前に、見出しや文章の中のキーワードだけをとりあえず引っ掛けていきます。
その中で文章を読もうという気になったり、文章が読めるようになるので。
このあたりは今回の本でもかなり強調しているところであり、付属の解説動画でも実演で示しているとおりです。
6)も私が書いていること、意図していることとはちょっとズレているように思います。
なかなか覚えられないキーワードを大きく書くことをお勧めしていますが、大事なことは、理解・記憶すべき「押さえるべき知識」を明確にして絞り込んでいくことです。
今回の本ではこれを「図解化」するという表現で、解説動画も含めて解説しています。
揚げ足取りをしたいわけではないですが、私のコメントも読みつつ、ご自身の理解を改めて振り返り、見直してもらえればうれしいです。
私なども本を読んでいて、自分の思い込みで読んでいて、自分の理解の浅さに気づくことは多いです。
先日も、何度も読んでいた山岸俊男先生の『信頼の構造』で、
「信頼」と「安心」の区別に注意が行き過ぎていて、肝心の「信頼の解き放ち理論」という中核の考え方について、ほとんど理解していない自分に気づき、唖然としました。
ということで、今日の言葉はこちら、
「わかったつもり」が「わかる」の障害になる
人はついつい「わかったつもり」になるので、そうならないためにも、本を読む際に「わかったつもり」になりがちなことを自覚しつつ、何度も何度も繰り返し読んでください。
で、今回の本にも書いているように、「読む」だけでなく、「思い出す」・「語る」も含めて、「3つの基本動作」としてセットで考えてもらい、この3つを繰り返すようにしてみてください。
そうすれば、「わかったつもり」のワナからだいぶ逃れられるので。
こちらの本で書かれていることですが、
「わかったつもり」が「わかる」の障害になります。
と同時に、「わかる」の足場にもなるのですが…。
とにかく「わかったつもり」についついなりやすいことは自覚して、繰り返し読みましょう!
「わかったつもり」が「わかる」の障害になる
今日はこのへんで。また明日!
日刊メルマガからの転載でした。
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