昨日、記事でアップした読者からのご質問

 → 「(高速大量)回転する箇所が増えると、時間も増えて苦痛に感じます」(読者からのご質問)

について、ほかの読者
の方である、muramingさん からの回答をメッセージでいただきました。

かなり詳細で、かつ実践を踏まえた濃い回答です。

すでに、私からの回答は紹介していますが、

 → 高速大量回転法は「本と親しくなりながら、楽に夢中になる方法」

それと合わせてこちらの回答もぜひ読んでください。

読者の立場からの回答であり、私の表現よりもピタッとくるものが見つかるかもしれません。

なお、強調、下線などは私のほうで入れさせてもらいました。

(以下、いただいた回答)

>目次→見出し→小見出し→本文といった具合に回転する場合、自分としては段々と回転する箇所が増えるので必然的に回転の時間がどんどん増えて苦痛に感じます。

まずは目次をイメージ記憶や場所記憶、自分なりにその項目に対して予想などをして慣れ親しんでから本文にはいっていくのがよいのではないでしょうか?

おそらくですが、まだ目次に慣れ親しんでいない、回転数も少ないうちに前へと進んでいっているように感じました。そして回転する対象が多いのだと思います。

必要に迫られて読む本の場合はストックが乏しいわけですから、もっと範囲を狭めて回転をしストックをたくわえつつ進んでいくのがよいのではないでしょうか。

そうすると速度も自然と上がりますし苦痛もないのではないかと思います。

>次段階へ進むのが早すぎるのでしょうか。

早いと思います。

気ばかり焦ってもしょうがないので、ラクに高速で回転できる範囲まで対象をしぼって、わかるとこわからんとこをわけるのがよいかと。

できないと自分を責めるよりも、できるところまで絞ることが先決だと思います。

試験という目標があるのですから、最終的にできるようにすればよいのではないでしょうか。

そのためにはまず、自分ありきで、自分の回転できる範囲を理解することが大切だと思います。

ここで変にプライドをだすと、高速大量回転法の力を発揮できません。どうしても、低速少量回転になってしまいます。

>回転する箇所が多すぎて自分に合っていないのでしょうか。

馴染んでいなく、ストックも少ない状態だと、まずは対象を絞らないことにはやる気もでないと思います。

うまくいかないと方法に疑心暗鬼になるのはわからないでもないですが。

それならば、うまくいくラインまで下げて繰り返すのがいいかと思います。

ちょっと自分でハードルをあげすぎな感じもあります。

>苦痛に感じる場合は、例えば目次の、更に第一章だけに絞って回転始めても良いでしょうか。
>この場合全体像を把握しながらというコンセプトから外れると思います。


全体像はおぼろげながらも目次で把握しているはずです。
第一章でもいいですし、興味のありそうなところ馴染みやすそうなところからはじめてもよいかと。
この文章から想像するに、やはり最初から範囲を広げすぎていると思います。

>情報量を増やすのでなく、回転数を増やす事が重要だと思いつつも、いつまで経っても回転数・スピードが上がらず、読み進めたい欲 だけは増してしまいます。

いつまで経っても、がどれくらいの期間なのかはわからないのですが、ちゃんとわかるわからんを分けて認識していないのではないでしょうか。

私は1分を読んではじめのころ、わかるところわからないところの区別をうまくできませんでした。

字面をなでるように眺めて、わかったつもりになっていました。

ところが
いざ思い返そうとしても、なにも思い浮かばないという状態でした。何度も何度も高速で繰り返し眺めたのに、と。

高速回転も名前のままに字面を高速で何度も眺めていましたが、これではうまくいくはずもありませんでした。

高速回転は魔法ではないですからね笑

ですから記述論述対策のステップ3.ステップ4の経験を思い出す、テキストを語るをちゃんと実践することにしました。

たった今読んだ内容でも、声に出して語るとなると1ページでもなかなか難しかったです。
単語ひとつしか浮かばないこと、ページの構成しか浮かばず内容までは説明できないこともあります。

でも、それでもいいから読み進めては回転させて内容を語ってみる。単語ひとつでもいいので。思い出してみないことには、わかることわからないことの区別ができないのではないかと思います。

何度も繰り返すのだからその中でできるようになればいいやくらいでラクに進めて、覚えているのが増えてきたら自分を褒めたたえてあげるくらいでもよいかと笑

頭の中でできるできないを区別したり、頭の中でテキストを語ることが私にはできなかったので、多少速度が落ちてもできる方法に変えようと思い、上記のようにしたところ今までよりもはるかに速い速度で本の内容が頭に入り、また語ることでどんどん本との馴染みが深まり、手元になくても思い出せるところまでなりました。

これはどれも1分の本に書いてあることです。

この自分の勘違い体験を書いたのは、この方も、この方以外にも勘違いをなさっている人がいるのではないかと思ったからです。

いわゆる速読妄想ですが、パラパラとページをめくっていって頭の中にスイスイはいってくるというやつです。

世の中にはそういう人がいるのは知っていますが、大半は違います。

だからこその高速大量回転法なのですが、大量の字面を高速で眺めて、それを回転させている人は他にもいらっしゃるのではないでしょうか。

そうではなくて、まずは範囲をせばめて、少量の範囲を高速で大量に回転させ、語ることでわかるわからないをわけてストックを増やして徐々に範囲を広げていくことです。

この方法の肝は、繰り返すこと、そして思い出すことの2点だと思います。

目次で大枠を認識して本の全体像を思い出しやすくして敷居をさげ、少量の範囲からはじめて高速で回転させることで意識にあがりやすくし、語ることでわかるわからないを認識して対象との距離を縮めてさらに意識にあがりやすくする。

常に意識にあがりやすくすれば、いつでもどこでも思い出すことができて、思い出すことでまた馴染みやすくなりラクに高速回転させることができる好循環になります。

おかげで今では、過去とは比べ物にならないほどに本の内容が頭にはいってくるようになりました。

>量を増やせば回転数が落ちると思いますが、例えば「1日○○回転出来る量」という様に回転重視の考えで良いでしょうか。目標回転数が余裕でこなせるようになってから情報量を増やすといった具合に。

わたしの場合は回転数を設定をしません。

朝起きてトイレで、歯磨きしながら、ご飯食べながら、服を着替えながら、これだけで4回転です。

そのあともことあるごとに、完璧にじゃなくていいから、なんやっけなぁと思い出す感じでやっています。

思い出せる範囲だけでも繰り返すことで、馴染みも深まり次に本を読みながら回転させるのがラクになります。

>あと、初期段階で、単に眺めるように読むというのがよく分かりません。

じっくり読み込むのではなく、ざっくりと認識するということではないでしょうか。
あーこんなことが書いてあるのか、とか、この図はこの文の補足か、とか、この文章はなんとなくわかるけどこっちの文章はさっぱりわからんしとりあえず飛ばすか、といった感じで私はやってます。

興味がありそうなところがあったら、こっから読んでこかな(‐^▽^‐)みたいな

>字体が網膜に映っていると認識できるだけの状態で、無機質な記号のように見ているだけで何回繰り返し見ても理解できません。(毎回初読の感覚があり、なじんできません。というか、単語のイメージや内容を理解してないので、記憶に残っていない)

ただ眺めるのではなく、読み込まない程度にざっくりと認識する、といった感じではないでしょうか。

ちょっと違うのですが、5秒くらいページをながめて、すぐに語ってみて、それででてくるくらいの分量って感じかもしれません(;^_^A

ちょっと違うかな笑

いつまでも眺めていないで、語ってみて、わかる部分わからない部分をわけていかないと時間が無駄になってしまいます。

インプットよりアウトプット重視でいかないと、インプットばかりだと苦痛になると思います。

>出来るようになるまでどんどん量を減らした方が良いでしょうか。

私は、範囲を絞って回転し、ざっくりと書いてある内容を語れるようになれば少し範囲を広げるようにしています。

ストックが多くあてはまる文章は20ページくらいから回転を始めることもありますが、そうでない場合は1ページくらいの時もあります。1ページでも20ページでもそうですが、読み込まずにざっくりと読んでから語ってみて、わかるところわからないところをわけて、またざっくり読んで語ってみて、の繰り返しです。

これだと、さっぱりわからないものでもどんどんストックがたまり読み進めやすくなると思います。
(いただいた回答は以上)

いかがでしょうか?

私が読んでみて、「そうそう」「そうなんですよ」とうなづけることばかりでした。

ぜひ参考にしてください。

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