弟や妹が生まれて、お兄ちゃんやお姉ちゃんになる、という経験は、

子供にとって大きな出来事です。
お母さんにおなかをさわらせてもらったり、耳を当てたりして、

赤ちゃんが生まれてくるのを楽しみにしている気持ちは本物です。


しかしそれは、子供にとって、大きな試練の始まりでもあるのです。

下の子が誕生することは、自分だけの大事なお母さんとの関係を

邪魔する存在が現れるということで、不安な気持ちになることも事実なのです。
しかし、その不安な気持ちを直接お母さんに向けて、

はっきりと表現できる子の方が、素直に下の子の誕生を喜べるというものです。


だから下の子の誕生に対して、ぐずったりわがままになることは、

心の中にたまった不安を吐き出すという、子供にとってのストレス発散法なのです。
しっかりぐずれるような子は、弟や妹というライバルが現れても、

少し時間はかかるかもしれませんが、きちんとその不安を乗り越えることができるものです。


逆に、下の子が誕生した時、まったくお母さんに甘えず、

あっさりしていた子は、その後、行動面で心配なことが現れる場合があります。


このような子は、誕生した時、うまくストレスを吐き出すことができず、

ずっと尾を引いているのでしょう。
子供は、自分は愛されていないんだ、と感じているかもしれません。
少し行動がおかしいなと思ったときは、

気がついたときに思いっきり慰めてあげてください。
お母さんの愛情を肌で感じたとき、下の子の存在を認め、

お兄ちゃんおねえちゃんらしくかわいがることができるでしょう。

子供のこころの成長は、親からの愛情が基本となります。
親からたっぷりの愛情を与えられれば、

子供のこころは安定し、さまざまなことを

繰り返しながら成長していくのです。


子供のこころは、甘えと反抗を何度も繰り返しながら成長していくようです。

甘えるということは依存することで、反抗するということは自立することなのです。
生まれたばかりの赤ちゃんのこころは、お母さんに依存しています。
そして、その甘えに対してお母さんが応えてあげると、

赤ちゃんはとても安心することができるのです。


安心感を与えられ、どんどん成長していくと、

今度は反抗の態度を見せるようになります。
これが自立しようとしている証拠なのです。
どうしてこんなに反抗するんだろう、と悩んではいませんか?
これは、ごく自然のことで、確実に成長しているということなのです。


このような態度が見られたら、決して怒らず、

自立心が芽生えたことを喜んでください。


子供が自分の思い通りになったら、今度は不安な気持ちが出てきます。
その不安が強くなると、再びお母さんの元へやってきて安心感をもらうのです。

このように、お母さんに安心感をもらって、自分の知らない世界に飛び出し、

不安になるとまたお母さんに安心感を求めるのです。
こうしたこころの成長を繰り返しながら、子供は大きくなっていくのです。


だから、子供が安心感を求めてくるときは、しっかり与えてください。
そして、子供の知らない未知の世界に飛び出して行こうとしていたら、

それをやさしく見守ってあげてください。
いろいろな経験や体験をしていきながら、

子供はグングン成長していくのです。

共働きとなると、大事な子供は保育園などへ預けないといけませんね。
こうなると、お母さんは子供と接する時間が少なくなり、

大事な成長期に必要な愛情を注ぐことがなかなかできなくなってしまいます。
そのことで、不安や心配が生じてくるでしょう。

そんな悩みを抱えるお母さん、共働きでも心配いりませんよ!


周りの声を気にせずに、自分の思ったように、決めればいいのです。

仕事も家事も子育ても・・・なんて

ストレスが溜まってしまう、というお母さんは、

仕事をせずに育児に専念すればよいのです。
ずっと家で子供と二人っきりでいるほうがストレスになる、

というお母さんは、外で働いて気分転換したほうが良いでしょう。
きっとそのほうが気持ちがすっきりし、

もっと子供にも優しく接することができると思います。


それでは、共働きで子供との時間が減ってしまった場合は、

どうしたらその時間を補えばいいのでしょう。


まずは、食事の時間を大切にしましょう。
お母さんができるだけご飯を作って、

子供と一緒に食べるようにしましょう。


お母さんが作った料理からは、

たっぷりの愛情を受け取ることができます。
そして、食事をしているときは、

保育園や学校での出来事などを、しっかり聴いてあげるのが大事です。


忙しいお母さんは、子供が話をしようとしても、

なかなかゆっくりと聞いてあげられないことがあります。
たとえ忙しくても、少しだけ手を止めるか、

それをやりながらでも構わないので、

できるだけしっかりと話を聴いてあげましょう。
そして、少しでもいいので子供と遊んであげたり、

抱きしめたりスキンシップをたくさんとって、楽しい時間をつくってあげましょう。

子供たちの世界もなかなか厳しく、

幼児であっても、いじめというものがあります。
みんなで楽しく遊んでいるとき、

その中に一人少しだけ違う子がいて、

テンポがうまく合わなかったりすると、

その子は仲間外れにされてしまうのです。


たとえば、遊びというものには、

楽しい遊びも嫌な遊びもあって、

子供たちは嫌な遊びであっても

自分たちなりに乗り越えながら、

さらにおもしろい遊びにしようとしています。


ところが、苦手なことや嫌なことがあったりすると、

すぐに避けて諦めてしまい自分で乗り越えようとしないで、

助けを求めてしまう子もいます。


そんな子が、やる気になって遊んでいるみんなの中で、

その輪を崩してしまうと、みんなはどう思うでしょうか。
あの子はどうしてそんなことをするんだろう、

仲間から外してしまおう、ということになるでしょう。

そのような仲間から外れてしまう子は、散らかしたものを、

自分で片づけたりすることが、なかなかできない子が多いようです。


子供たちは、そういうことを敏感に感じるみたいです。
だから、仲間外れにされた子が、

諦めずに自分から挑戦することができたとき、

周りのみんなは、自然にその子を受け入れてあげるのです。
つまり、仲間外れにされてしまうということは、

他の子たちと一緒に遊べるまで成長していない子、

と子供たちに判断されてしまったのです。


もし自分の子が仲間外れやいじめにあっているのではと思ったら、

子供が自分のことを自分でやっているか、

思ったことを行動にできているかを確かめてください。
それがしっかりとできるようになったら、

きっと仲間外れやいじめはなくなるでしょう。

今までは、大人の病気と考えられていた慢性病が、最近では小学生にも多くみられるようになりました。
子供の肥満人口が1980~2005年の25年間で、約2倍に増えたというデータもあります。


肉料理や脂っこい料理、インスタントラーメン、ファーストフード、糖分の多いお菓子や清涼飲料水などの過剰な摂取が原因となっています。


また、朝食を食べなかったり、運動不足も子供の肥満につながるのです。

近頃世の中には、ダイエット器具やダイエット食品が氾濫しています。


そんな中で、特に女の子の間違ったダイエットによって、成長を損なう危険性が問題になっています。
肥満体質というものは、決して生まれつきのものではありまん。


間違った食生活が原因なのです。


子供のダイエットには、成長に必要な栄養素を充分に満たすことが大切なのです。


小学校高学年の女の子がダイエットをする場合、特に気をつけて摂りたい主な1日の栄養素は、エネルギーが1500~1750cal、タンパク質は70g、ビタミンAは1800IU、ビタミンBは1.0mg、ビタミンB2は1.1mg、カルシウムは700mg、鉄は12mg必要です。


世界保健機関は、肥満症などを防ぐために、砂糖や脂質、塩の摂取制限を示しています。


それによると、砂糖添加物は1日あたりの摂取量の10%未満です。


脂質は15~30%で、食塩は1日5g未満となっているので守りましょう。


繰り返して言いますが、子供のダイエットとは、成長に必要な栄養素はきちんと摂ることです。
そして朝食を抜いてはいけません。


また、しっかり身体を動かす事を心がけましょう。


それは、なかなか簡単なことではないかもしれませんが、大人に比べ子供の方が結果が出やすいものです。


また、子供の場合、短期間で効果が現れるので、ダイエットで少しずつ体重が減ることが楽しくなると思いますよ。

保育園や託児所を選ぶ場合には、まず希望の保育園を訪問してみると良いです。
訪問したときに、気軽に受け入れてくれる雰囲気の保育園なら安心です。


入園を希望していると伝えれば、園内を一通り案内してくれるでしょう。
その際に、どんな質問にも快く答えてくれるような保育園であれば、なお安心です。


お母さん自身が聞きたいことを尋ねたときに、すぐに納得がいく回答が得られることが重要なのです。
そのように、基本となることがしっかりしていれば、その保育園は大丈夫だと思います。


また見学したとき、子供たちの様子を快く見せてもらえるような保育園ならば、心配いりません。


子供たちの様子を見て、生き生きと楽しそうにしているかとか、園の雰囲気は十分つかめると思います。

また、給食を見せてもらうというのも、参考になるかもしれません。


子供たちの好きなものだけを、出しているところもありますが、栄養的なバランスに気をつけていれば、よく配慮の行き届いた施設であるでしょう。


保育園や託児所は、子供たちが生きていく上で、重要となる教育を受ける場でもあるのです。

また、時間があるのなら、希望する施設をいくつも見学するといいと思います。


ひとつの保育園で意見を聞くと、どんなことに関しても納得してしまいがちです。


しかし、別の保育園で同じ質問をすると、まったく違う意見でより説得的な意見を聞ける場合もあります。


だから、大切なお子さまの為にいろいろ訪ねてみて、お母さんが本当に納得できるところが、子供さんに最適な保育園や託児所ということになります。

トイレトレーニングで、一番大事なのは決して焦らないことです。
同じぐらいの年の子が、トイレに自分でいけるようになった話を聞くたびに、焦ったり落ち込んだりしてしまいますよね。


でも、どんな子でも、いつか必ずオムツが取れる時期が来るのです。
そのことを頭に入れて、地道に頑張れば大丈夫だと信じ、トイレトレーニングさせてあげてください。


トイレトレーニングがうまくいかないとき、お母さんはイライラしてしまいますよね。


しかし、そのことを子どもが気づくと、怖がって黙ってしまったり、不安になって逆におもらしをしてしまったりすることがかなり多いのです。


また、子どもの体調が悪かったり、外出したりしてトレーニングを中断しなければならないことも多いと思います。
そんなとき、ストレスを溜めたり、せっかくのお出掛けを台無しにしてしまうよりは、その日だけは割り切ってオムツを使った方がいい場合もあります。


トイレトレーニングの方法ですが、やり方は簡単です。
子供のトイレに行く時間がだいたい決まってきたら、そのタイミングを計って「トイレに行こうね」と誘ってみてください。


もし、その間におもらしをしてしまったら、怒らずにただ拭いてあげるだけでいいです。
そして「次はトイレに行ってしようね」と優しく言ってあげてください。


これを繰り返すだけで、トイレの習慣は自然と身に付くでしょう。
もちろん、順調にトイレに行けないこともよくあります。


諦めないで、また強く叱らず、根気強く繰り返していってください。


また、トイレに行くのが楽しくなるように、工夫してみるのもいいでしょう。
たとえば、子供用の補助便座を用意するのなら、子供が好きなキャラクターのものや、シールなどを貼って飾り付けしてみるのもいいでしょう。


また、トイレに行くことができたら、ご褒美シールを1枚貼ったり、お人形を使って見本を見せてあげたり、と子供さんが楽しみながらトレーニングできる方法はたくさんあると思います。


あなたの子供さんが楽しく乗り切れるように、お母さんがちょっと工夫してあげてください。

子供はなぜ食べ物の好き嫌いができるのでしょうか?
その一番の原因は、噛むことに関連しているようです。


ハンバーグやミートボールなど、ひき肉を使った料理ならあまり噛まなくても食べられます。
しかし、魚や野菜はパサパサしていて、子供にとって食べづらいのです。


しっかり噛んで飲み込むことが、あまり得意ではないのでしょう。

また、味つけにも問題があると思います。


一般的に、子供は甘辛いものが好きでよく食べる場合が多く、薄い味つけのものや香辛料の強いものは好みません。


ですから、お肉や魚を子供向けに味つけする場合は、香辛料はできるだけ使わず、しゅうゆ、砂糖、みりんなどで甘辛く味つけするもの良いでしょう。


好き嫌いで困ると言っても、にんじんは嫌いだけど、他の野菜は食べられるといった場合は、あまり気にすることはありません。


また、豚肉は好きだけれど、牛肉や魚は苦手というのも、あまり気にしなくていいです。
問題なのは野菜を全く食べず、お肉だけは食べられるというように、ひとつの食品群を全然食べられないという子です。


苦手を克服する方法のひとつとして、自然なものを食べさせてあげることです。
たとえば、もぎたてのトマトやキュウリを、丸かじりするような体験をさせてあげる方法があります。


自然にできたものの味が、どんなにおいしいのかを肌で感じると、新たな発見があり、好きになってくれる場合が多いのです。


自分の手で取った物を、自分で洗ってかぶりついて食べるというのは、本当においしいものです。

また、トウモロコシを採ってきて、自分たちで皮をむき茹でると、子供たちはとても喜んでたくさん食べます。


そういう意味では、4歳くらいになったら、台所でお母さんと一緒に料理の手伝いをさせてみるのも、好き嫌い解消に効果的だと思います。


「食べなさい!」と一方的に怒るのではなく、お母さんのちょっとの工夫で、知らないうちに好き嫌いはなくなるものです。

虐待とは、子供にとって、肉体的・精神的に傷を残す行為であり、何もプラスになることはない叱り方です。
「しつけだから」と言って行われることが多いのですが、それは親の感情を一方的にぶつけているだけだと思われます。
身体を傷つけるだけでなく、無視したり、子育てを放棄することも虐待の一種です。
子供の心に、傷を一生残してしまうことが虐待の一番の問題なのです。


昔は虐待が全くなかったわけではないのですが、現代では虐待がとても深刻な社会問題になっています。
その原因は、少子化の時代で、長時間母親と子どもが一緒にいることに関係しているようです。


昔は、子供の数が多く家事に時間がかかり、虐待する暇などなかったのでしょう。


最近では、子供を虐待している母親が、自分で虐待防止センターなどへ、助けを求めて電話してくるケースが非常に多いようです。


このような場合は、母親がひとりで解決することは難しいので、精神科の病院や保健所などに連絡をとる必要があります。


そのまま放置すれば、この母親も子供も大きな傷を負う危険性があるからです。


親が虐待してしまう原因は様々ですが、最も深刻なのが、親自身が小さいときに虐待を受けて育ってきたことです。


このようなケースが非常に多いのが事実なのです。
トラウマとなっていることが、無意識のうちに自分の子への虐待となってしまうのです。

人間なら誰でも、感情が高ぶってしまって、思いがけず相手に強く当たってしまうことは、よくあることだと思います。


そして、後になって、深く後悔した経験もあるのではないでしょうか。


ただし、それが同じ子に対して、習慣的に何度も行われるようなら、それはもはや深刻な問題です。


自分でやってはいけないと認識しているのに、止められない場合は、専門家や施設などに助けを求める必要があります。


自分自身と大切な子供のために、決して放置してはいけまん。

虫歯になりやすい子は、歯磨きをしない子ではなく、いつも柔らかい食べ物を食べている子のようです。
このことは、繊維質の多い食べ物を、どれだけ噛んで食べているかに関係しているのです。


つまり、噛むという動作が、虫歯の予防になるのです。


だから、ジュースや離乳食のように柔らかく、噛まなくても食べられるものを、常に与えていると、当然虫歯になりやすいということです。


たとえ、歯磨きをしっかりやっていても、噛むことをしていないのなら、その歯磨きの効果などほとんど期待できないのです。


また、子供は歯磨きをするのを嫌うものです。
では、歯磨きの習慣をつけるためには、どうしたら良いのでしょうか?


それは、お父さんやお母さんが歯磨きしているところを、毎日毎日見せてあげることが効果的なのです。

虫歯の予防のためにと、無理やりに歯磨きをさせようとしているお母さんはいませんか?


それでは、子供は嫌がって反発し、歯磨きをやらせてもらえず逆効果なのです。


それよりも、親が正しい磨き方を見せて、子供にまねしたいという気持ちを起こさせてあげることが大切なのです。

親が磨いているのを見て、子供は楽しくなり興味がわいてきます。


そうしたら、子供に歯ブラシを与えてみてください。
きっと歯磨きのまねごとをすると思います。


歯磨きが無事できれば、「すごくきれいになったね、上手だったね」と褒めてあげます。


そうすれば、自信が出てきて、歯磨きをするのが楽しみになるでしょう。