ジブリの映画「となりのトトロ」に出てくるトトロ。
とても素敵なお話ですが
トトロの正体ってなんだろう?って
思ったことありませんか?
ネットで検索すると、
そのように書いてある記事も見かけます。
でも、私は、少し違う視点から
トトロの正体を考えてみたいと思います。
トトロの正体は、
サツキとメイの勇気だと思っています。
2人は、お母さんが入院し、とても心ぼそい状態。
お父さんも仕事があるので、
いつも一緒にいてくれるわけではありません。
この現状に立ち向かい、必死に毎日を生きています。
寂しくて心細くて、
負けそうになるときもきっとあったと思う。
だって、お姉さんのサツキですら
まだ小学生なのです。
言うことを許されるならきっと、
「つらいよー」って言いたかったと思うのです。
サツキとメイを支えたのは、
2人の中にあった、ほんの少しの勇気だと思います。
もう明日には、消えてしまうかも・・というくらいの
かすかな勇気が毎日をつないでいたんだと思う。
消えてしまうそうな勇気を確かなものとするために
そこに確かにあるものとして感じるために
そして、毎日を生き抜くために
2人は勇気に「トトロ」という姿と形、
そして声を与えたのではないかな。
それが、きっとトトロなんだと思います。
自分の中にある気持ちなどを
このように外に出して、
姿や形を与えることを外在化(がいざいか)といいます。
外在化は、ナラティヴ・セラピーで
とても大切にしている考え方のひとつです。
姿や形を与えたうえで、
それが声を持ったとしたら、なんと語るのだろうか。
というところもとても大切に扱います。
映画の中では、トトロはあまりしゃべりませんが
もし、トトロが自由に話せるとしたら
サツキとメイに何を語るでしょうか。
トトロは、私たちに
サツキとメイのどんな部分を教えてくれるのでしょう。
「外在化」は自分を少し離れたところから
眺めることができるようなアプローチです。
私のカウンセリングでも「外在化」の考え方を
大切にお話をしています。
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