goo国語辞書によると、
スペクトラムとは
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意見・現象・症状などが
あいまいな境界をもちながら連続していること
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です。(spectrum(スペクトラム)の意味 - goo国語辞書より)
スペクトラムと聞いてまず思い浮かぶのは
自閉症スペクトラムでしょうか。
スペクトラムは連続していることを指します。
つまり・・
自閉症スペクトラムは
自閉症の傾向が強いものから弱いものまで、
ひとつのグループとして捉える
ということなんですよね。
ちなみに、
連続しているものを表す言葉がスペクトラムなら、
その反対語。
連続していない、きっちり分かれているものって
なんて表現すると思いますか??
答えは、カテゴリーです。
日本語で言うと、範疇ですね。
スペクトラムのイメージはこう。
カテゴリーのイメージはこうですね。
このスペクトラムという考え方は、
DSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)の第5版である
DSM-5から用いられるようになりました。
DSMは、精神科の診療において、
診断を助けるために作られたものです。
第4版であるDSM-4までは
広汎性発達障害(PDD)という概念が使われており、
その中にアスペルガー症候群などが含まれていたんですよ!
DSM-5が出版されてからは、
広汎性発達障害、アスペルガー症候群、高機能自閉症
などと呼ばれていたものも
すべて自閉症スペクトラムとして
まとめられました。
実はこのスペクトラムという考え方は、
自閉症だけでなく
うつ病などの精神疾患を捉えるときにも用いられます。
健康な状態と、うつ病って、
きっちりわけられませんよね。
【うつ病】と【健康な状態】の間には、
【気分の落ち込み】というあいまいな状態があります。
この3つを線引きするのって、
とっても難しい。
だから、連続しているもの、スペクトラムとして
とらえていくんですね。
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