こんばんは
上野公園内にある国立西洋美術館が世界文化遺産に登録されましたね!
あくまでル・コルビュジェの作品群の一つですが、おめでたいことです。
ただ、そうなると展覧会などもますます混みそうになるのがちょっと不安ですね(^▽^;)
確か秋頃に「クラナハ展」をやるそうなので、これは絶対に見に行きたいんですよね~
さて、現在国立博物館では「根付と置物 象牙彫刻の伝統」という特集が開催されています。
象の牙を使って細工を施すことを「牙彫」といい、手先の器用な日本人は根付や印籠などを作っていました。
明治時代になると、欧米の人々から日本の牙彫技術は大絶賛され、数多くの作品が欧米への輸出向けとして作られたといいます。
かの高村光雲も「彫刻の世界は真っ白になってしまった」と嘆いたとか。
そのため江戸から明治にかけて作られた牙彫作品の多くが海外へと流出してしまったのですが、近年になってようやく日本国内でも再評価が高まってきたという感じですかね。
↑一つ一つが非常に小さく、なおかつ精緻な作りの根付です。
もちろん現在でも海外では根付や牙彫の作品は人気のようで、オークションでは場合によっては数千万円で取引されるものもあるとかΣ(・ω・ノ)ノ!
展示会場でも外国の方が熱心に見ていましたね。
今回は主に置物の作品を紹介したいと思います。
↑牙彫猫置物 岡田知一作 19~20世紀
親子の猫が非常に精緻な作りで表されています。
よく見ると毛の一本一本まで丁寧ですね。
↑赤とんぼ 菊地互道作 20世紀
↑牙彫農婦小児像 菊地互道作 1954(昭和29)年
↑蓮に鶴 西野光玉作 19世紀
これも一本の牙から作っているというから驚きですね!
↑牙彫髑髏置物 旭玉山作 1881(明治14)年
旭玉山といえば骸骨ですね。
解剖学者の元で骨格を学んだようですから、小さいですがとてもリアルにできています。
これはキーホルダーにすれば絶対売れるのでは(笑)
↑桜桃 安藤緑山作 20世紀
安藤緑山は現在最も注目されている牙彫家ではないでしょうか。
生没年や生涯は一切不明ですが、なんといってもそのリアルな作品は驚きの一言ですね。
緑山の牙彫作品の特徴は、邪道とされていた彩色を用いたことでしょう。
牙彫はその滑らかな白の色合いを生かして作られるのですが、緑山の場合は、ほぼすべての作品に彩色を施しているのです。
しかもどのような技法で彩色を施したのか現在もわかっておらず、まさにすべてが謎の人物なのです。
今後の研究に期待ですね。
↑柿 吉村竜渓作 20世紀
今回驚いたのが、緑山の他にも牙彫に彩色を施した人物がいたことですね。
緑山はちょっと前から知っていたのですが、この吉村竜渓という人物は初めて聞きました。
改めて日本は物作りの国なんだなと思いましたね(・ω・)
7月31日まで展示されているので是非!