２５年という年月が流れました。
今でも、あの時のことを思い出します。
越木岩地域でも３４名の人命と多大なる被害を受けました。
当社では磐座や鳥居・参道・玉垣・社務所・灯籠・手水舎などが被災し、復旧復興事業が氏子崇敬者１１３３名の寄進によりなされました。
しかし、ご寄進いただいた方々の中にも被災された方も多く、ご負担をお掛けすることも出来ず、参道や・玉垣・灯籠などの一部は被災した形を残すところも多く、完全な復旧復興までは長い時間を要することとなりました。
その中、昨年からお願いして参りました御代替奉祝記念事業「境内修繕事業」で多くの方にご奉賛賜り、この２５年の節目を前に、震災の爪痕を残す参道も整備することが出来ました。
２５年、四半世紀という年月が流れましたが、まだまだ満足できるような復旧復興を成し遂げられたということが出来ない方々も多くいらしゃる中で、完全ではありませんが当社もこの節目を前に整備を行うことが出来たことは、本当に有り難いことです。
衷心より感謝申し上げますと共に、改めて犠牲者のご冥福をお祈り申し上げる次第です。
一方で、人と人の絆、そして誰かのために行動することの大切さ、助け合い、ボランティア精神・・・、日本人が改めて多くの事に気づくことが出来た契機ともなった阪神淡路大震災。忘れることなく、若い世代へと伝え、繋げていきたいものです。