1.17 | 越木岩神社ブログ

越木岩神社ブログ

兵庫県西宮市にある「越木岩神社」の日々をブログでお伝えします。

6434人の命を奪った阪神・淡路大震災の発生から24年になります。

 

同時刻に街を眺めると、今は灯りがついていますが、あの日は本当に暗かったんだな~と思い出します。

 

震災から24年が経ちますが、未だに忘れることが出来ない方は多くいらっしゃると思います。その反面、20年目という節目を過ぎた頃から、追悼祭や慰霊のかたちというものが、経年と遺族の高齢化などにより変容しているというニュースをよく観るようになりました。

 

阪神・淡路大震災で、真っ先に支援活動を始めたのは、所謂ヤクザと言われる方々と、JCという青年会議所の全国組織だったそうです。政府や行政の対応の遅れが批判された一方で、そういった団体や一般の方々や学生を中心としたボランティア活動が活発化し、「日本のボランティア元年」と言われました。阪神淡路大震災は悲しく苦しい出来事でしたが、自然災害の多い日本にとって、阪神淡路大震災が大きなきっかけとなり、その後の震災復興復旧活動やボランティア活動へと繋がっていっていることは嬉しいことです。

 

自然にかかわる神様の多くが、その恵みを祈り、その力を畏れ、祀られています。脅威と恩恵は表裏一体といわれます。

神様を祀るということは、そのような自然への畏怖を忘れないためでもあるのではないかと思います。

 

ただただ大震災でお亡くなりになられた御霊に慰霊の祈りを捧げると共に、国土の平安を祈願することしか出来ませんが、そうやって忘れないことが次へと繋がるのではないでしょうか。

 

神道では、亡くなられた方は御霊となり、遺徳を偲び慰めることで、年をかけて祖神となっていくとされています。そして愛しい人や子孫とともに生き、その幸せを見守ってくれると信じられています。
 
生きている私たちは、生の意味を問い直し、祖先から享けた生を少しでも発展させて子孫に受け継いでいくために、一人一人が自分の生を全うすることに大切な務めを見出すのです。
 
「1.17」、亡き人への慰霊とともに、生きる、生かされていることの意味を考える日としなければなりません。