天地の中にみちたる草木まで
神のすがたと見つつ恐れよ
(卜部兼邦 兼邦百首歌抄 )
解説
天地のうちに自然に育っている草木まで、全ては産霊(むすひ)の神の力によって生命をうけて存在している。自然の巧妙・姿・形が産霊の神の働きによって作られたものなので、それ自体が神の姿そのものであり、自然物の草木までも奇しく尊いものである。
太陽の光を浴びた草木を眺めると、その姿に自然と心動かされることはありせんか?
人間が作ったものではなく、自然が織り成す様相は真似ることは出来ないもので、私たちに自然への畏敬や慎しみの気持ちを与えてくれます。
日本の神様が八百万と言われるぐらいいらっしゃるのは、日本人がそのような畏敬・敬愛の念を一つ一つ感じて、その働きを神様として敬ったからではないでしょうか。
今朝はそのようなことを感じて、朝のお務めを奉仕させて頂きました。