いよいよ、伊勢の神宮で２０年に１度、新社殿にご神体を移す式年遷宮のクライマックス「遷御（せんぎょ）の儀」が今日から始まります
式年遷宮は内宮、外宮の両正殿や１４別宮の社殿、門、板垣のほか鳥居、宇治橋などを造り替えます。また、新正殿に納める武具や楽器といった「神宝」、正殿の壁に張り巡らす帳などの装束に、遷御の儀式に使う品々も加え、合わせて計７１４種１５７６点も新しくします。
今回の第６２回式年遷宮に関連する諸行事は８年前から始まっていますが、約３０に及ぶ儀式の中でも、ご神体を古い神殿から移す遷御の儀は最重要といえる神事です。
内宮では昨日、新調された調度品や遷御の儀に従事する神職らをはらい清める「川原大祓」が行われました。清められた調度品などは、翌日に備えて新旧正殿に分けて運び込まれました。
本日は午後８時に大宮司らがご神体を携え、白い絹布でできた「絹垣（きんがい）」と呼ばれる囲いの中に入って新正殿へと進みます。百数十人の神職らでつくる遷御の列が約４０分かけて移動する光景は正に圧巻でしょう。
今回は内宮で本日２日、外宮で５日、それぞれ午後８時から行われます。
ちなみに、私も光栄なことに臨時出仕として外宮の遷御の儀にご奉仕させて頂きます。
皇室では同じ時間帯に皇居の神嘉殿の前庭で「遙拝の儀」が行われ、正装の陛下が、閉じられた屏風の中で、お一人で儀式に臨まれます。皇后さまは皇居・御所で、皇太子ご夫妻もお住まいの東宮御所で拝礼されるそうです。
神宮では遷御の儀に伴う参拝停止や特別参拝、奉祝行事などが行われます。
詳細は・・・伊勢神宮ＨＰ http://www.isejingu.or.jp/