お歯黒の歴史 | 香坂歯科医院

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山口県岩国市南岩国の歯科医院 香坂歯科医院のブログです。

おくちの健康に関することから、当院の日常まで、幅広く発信していきたいと考えております。

こんにちはビックリマーク


香坂歯科医院 歯科衛生士の植田典子です。


今年の冬は、とても寒かったですね。
寒い時は、家でのんびりが一番ですニコニコ



さて、今年も話題の、


NHK大河ドラマ「平清盛」


をみていると、仕事柄、貴族の お歯黒 が、妙に気になり調べてみました。



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お歯黒の歴史は 8世紀ごろ 貴族女子の成人の儀式だったようです。


その後、


平安時代 貴族男性にも広まる。

平安末期 武士にも広まる。

戦国時代 成人の儀式として定着。

政略結婚のため10歳にも満たない子にお歯黒をつけて成人とした。

江戸時代になると、お歯黒が女性は既婚を表し、男性は使用しなくなる。

明治初頭 お歯黒禁止令が出され、一般国民も止めるようになる。

大正時代 明治末期に 『インスタントお歯黒』 が発明され、一時流行するが、大正末期には殆ど見られなくなった。

わが国では、江戸時代までは特に女性の伝統化粧のひとつとして「お歯黒」が広く一般に定着していて、黒色は何色にも染まらないとして、夫への貞節を誓う既婚の女性や、武士間の忠節心を表すものだったようです。


風習やブームというものは、後から思うと妙なもので、『ちょんまげ』や「ガングロ」などもそうですね音譜


ここ100年の間に、歯に対する美意識が、


『黒い歯』から『白い歯』


に変わりました。


しかし、お歯黒をつけるには、歯垢を取り除かなくてはならず、お歯黒の成分にもむし歯を防ぐものが含まれていたようで、昔も今も、歯への関心は高く、審美的にも、むし歯、歯周病予防にも、みんな努力をしていたのですね。


今後とも、私たち香坂歯科医院は、皆様のお口の健康のお手伝いができるように頑張りますので、疑問や、御不安などありましたら、何なりとご相談くださいねビックリマーク