こんにちは。
香坂歯科医院 歯科医師の阿部です。
久しぶりのブログになにを書こうかと思ったんですが、もうすぐバレンタインデーなので、今回はチョコレートの話しです。
チョコレートはもともと、15世紀頃の中央アメリカでアステカ民族が飲んでいた飲み物で、カカオをすり潰したものにコーンミールや唐辛子を混ぜてお湯にとかして飲むものだったそうです。
その後ヨーロッパ人が、唐辛子を外し、ミルクや砂糖を入れて飲み始め、固形にする技術を編み出したことで現在のチョコレートになっていったとのこと。
このヨーロッパ人の知恵によって、歯の健康の大敵になっていったわけですね
歯の健康の大敵と書きましたが、実際にむし歯を作るのは、チョコレートの中に入っている砂糖であり、さらに言うと、その砂糖を栄養源とするむし歯菌です。
むし歯菌は砂糖を分解して、プラーク(歯垢のネバネバ)をつくり、その中で酸を作る事で歯に穴を開けていきます。
なので、この過程の どこかを邪魔する事でむし歯を作らせないことができます。
一番有名な方法は、歯磨きですね。歯磨きは、歯についたネバネバを落とすことが目的なんですが、これをやると、むし歯菌は歯の表面に定着することができず、酸を作っても継続的に歯を溶かすことができなくなります。
その他にも砂糖の摂取量を減らすことでも、むし歯を防ぐことができます。
ただし、これは単に量を減らすだけでなく、1日あたりの摂取の回数を減らすことや、砂糖を摂取してから、歯磨きまでの時間を短くすることも効果的です。
また砂糖ではない甘味料、とくにキシリトールでは、むし歯はそれを分解してもネバネバを作れないので、歯の表面に定着しずらくなってしまいます。
結果、むし歯を減らせるわけですね。
ところで、冒頭の話しに戻るのですが、砂糖が入っていなくて、代わりにキシリトールの入ったチョコレートがあれば、アステカ時代のチョコと(むし歯誘発という点において)同じもの、いや、もっと優れたものができあがります。
はい、ちゃんとあるんですね。そういうもの。今度皆さんにもお渡しするかもしれないですよ。
欲しい方は、僕に「アステカチョコ下さい」って言ってくださいね