中学生になってからの俺は、自他共に認める【不良少年】だった。でも何故か、同じクラスの連中には人気があった、自分で言うのもなんだが……。

ほとんど学校に行かないし、たまに行っても教師と喧嘩。
おとなしく、教室の机に座ってることのほうが稀で、そんな時は大抵が【昼寝】してる。
学校に行くより、先輩達と遊んでいるほうが楽しかったし、家でレコード聴いてるほうが楽しかった。

そんな中学1年の終わり頃。
生徒指導の教師から呼び出され、たまたま教室にいたので、からかう程度のつもりで、職員室へ。
するとすぐに、校長室に連れて行かれて、【万引きをした】と、あらぬ嫌疑をかけられた。
まぁ、日頃から素行不良なので、疑われても仕方ないと言えば、仕方ない。
でも【万引き】は、小学生の頃、子犬や子猫の餌が必要で、その為に何度かやったが、それ以降は、やってない。

ましてや中学になれば、ゲームセンターやデパートなんかに、俺と同じような、学校にも行かない不良がいたから、そいつらと喧嘩しては、カツアゲをしたりしてたから、金には困ってない。
『万引きしたろ?』
『してない❗』
『嘘をつくな❗』
『そんなことせん❗』
の、押し問答。
『デパートの防犯カメラに、お前が映ってた❗』
と、あまりに教師がしつこく言うので、
『何月何日の何時頃や?俺一人か?他にもおったか?何を万引きしとるところが、カメラに映ってたんや?』
と、教師を問い詰めた。
『●月●日の、●時頃の、え~と、え~と………。』
教師は、しどろもどろ。

その日は、俺は先輩達と、酒を飲んでた。先輩の家からは、一歩も出ていない。

俺が通ってた (あまり行ってないけど) 中学は、けっこう賢い生徒が多く、市内でも有名な、進学率の高い学校だった。
だから、俺みたいな生徒がいることは、具合が悪いんだろう。実際、親には俺の【転校】を勧めてたし。
ようするに【強制転校させる理由】がいるから、適当に罪をでっち上げて、教育委員会にでも言うつもりだったんだろう。

俺は、いよいよ学校が嫌いになり、大人に対する抵抗感が強くなっていった。

中学1年から2年生になり、相変わらずの日々が続いた。
不思議なことに、友達だけは多かった。
中学2年の3学期、クラスの選挙でなんと、この俺が【学級委員長】になってしまった(笑)

もちろん、担任は猛反対。しかし、クラスの連中は譲らなかった。
俺にとって【学級委員長】なんて、どうでもよかったが、みんなの気持ちが嬉しかったこと、ちょっとだけ好きな子がいたので (笑) 真面目な【役】を、引き受けた(笑)

真面目に学校へ行き始めると、【友達】と言うものに【喜び】を感じはじめた。
【やっぱり俺は、単細胞だなぁ】と思いつつも、楽しかった。
友達の為に、あらゆる努力をしてみた。教師とも話し合い、友達が楽しめるクラスを、一生懸命に作る努力をした。
教師に【言われるまま・気に入られるため】の学校なんて、何の魅力も感じなかったし、クラスの友達も、俺とは違う生き方ながらも、何かしらの【抵抗心】とか【反発心】みたいなものを、持ってることに気付いたから。

おかげでその学期は、友達はエンジョイしていたが、担任の【やりにくそうな顔】が、今でも忘れられない(笑)

尾崎豊って、あんまり聴いたことないんだけど、何曲かは【共感】したなぁ。
中学の入学式に、俺は行かなかった。
何もかも、すべてが気に入らなかった、親も学校も、教師も。

これまでいじめられた奴等を、毎日毎日、一人ひとり捕まえては、思いの限り殴りとばしてやった。
みんな【集団】なら強気だが、一人になると弱いもんだ。
転校してからの【いじめ】に対する、俺の【怒り】が、中学になってとうとう、爆発してしまったんだろう。
当然ながら、教師には目をつけられる。
気に入らない教師も、殴った。教師達は、思いの外、弱かった。

あまり学校に行かず、ゲームセンターばかり彷徨き、喧嘩や【カツアゲ】を繰り返した。
酒、タバコ、シンナー、バイクetc.……。
やりたい放題だった。

世の中のすべてが【敵】に見えた。
親は、警察と学校を行ったり来たり。
母親が可哀想で、申し訳なく思ったが、自分の怒りをコントロールできず、そんなやり方しか、できなかった。

14歳になったばかりの頃、初めて【逮捕】された。
鑑別所に送致され、4週間後、審判を受けた。
結果は、【保護観察処分】。
親や学校以外にも、俺を監視する人間が増えた。
でも、そんなものは無視。

監視したけりゃ、勝手にすればいい。
俺は、そう簡単には【言うこと】なんて聞かないよ。
【言うこと】なら子供の頃、嫌と言うほど聞いてきた。もう、俺の好きにさせてくれ❗

一度、沸騰してしまった【怒り】は、もう、どうにもならなかった。
親や教師だけじゃなく、自分自身でも、どうにもならなかった。
抑えきれない【衝動】みたいなものが、いつも俺を、突き動かしているような感じだった。

【季節のない町に生まれ】
【風のない丘に育ち】か………。



俺が1歳の頃、火事に遭ったと書いた。
人生、火事に遭うことなんて、そうそうあるもんじゃないと思う。

1976年11月4日未明、我が家は再び、【火事】と言う憂き目に遭った。
原因は、隣の家の、風呂の【空焚き】だった。
あの頃は、今みたいに蛇口を回せばお湯が出たり、ガスでお風呂を沸かす家は稀で、我が家を含め、近所の大半は、薪や石炭でお風呂を沸かしていた。
だから、水を張らずに石炭や薪を燃やせば、どうなるか………。
当然ながら、火事になる。

その事がきっかけで、俺達家族は、引っ越しを余儀なくされた。
小学5年。新聞配達してた販売店からも遠く離れたので、新聞配達もしない。
もともと、あまり人とうまく関われない性格だったので、転校するのは嫌だった。

その転校先で、生まれて初めて、露骨な【いじめ】に遭うようになった。
いくつもある、顔の疵をバカにされたり、仲間外れにされ、下校時に集団で待ちぶせされ、家の近くまでついてきて、からかわれたり………。
1対1なら喧嘩もできるが、7~8人が相手では、話にならない。
我慢するだけの日々が、約2年間、続いた。
だけど【死にたい】とも、誰かに助けてもらおうとも思わなかった。
【今に見とけよ❗】そう思ってた。
これが【勝ち負け】の世界なら、全然、負けたなんて思わなかったし、もともと、【学校】と言う場所に、興味はなかったし。
こんな日々が、いつまでも続くなんて思わなかったし、【友達】なんて存在しなかったし、必要とも思わなかった。

本を読めば楽しかった。
音楽を聴けば嬉しかった。
この辺りからだよな。
俺が歪みはじめたのは………。

やっぱり、【いじめ】は良くない。
【いじめる側】が200%、間違ってる。

【がまんするんだ】
by.  THE MODS

このままだよな。

第一章、完。