パタゴニアと環境 | 地球のどこかで生活日記

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<2016年11月からノルウェー・オスロに引越したので、タイトルも変えてみました。>
2011年12月 ブエノスアイレスへお引越し
2016年11月 オスロへお引越し

パタゴニアはアルゼンチンの南半分を占めると言っても過言では無いほど巨大なエリア。カラファテをはじめとして、アンデス沿いに広がる森と湖の湖水地方、クジラやペンギンの来る大西洋に面したバルデス半島など見どころが沢山。でも、そういった観光地、そして石油産業が発展した大西洋沿いのエリア以外は、果てしなく無人の大地です。

アウトドアウェアで有名なその名も「パタゴニア」の創業者(先日チリでカヤック中にお亡くなりになりました)が、この自然を大切にしたいと、広大な土地を購入して保護区にしたのは有名。
パタゴニアにはvaca muerteと言う石油の埋蔵されているエリアがあり、その開発も進められているので、そうなったら何時までパタゴニアの自然が守られるのかは微妙なところ。

観光業の街カラファテも、2001年のアルゼンチンの債務不履行がきっかけでアルゼンチン旅行がとても手頃になり、外国人旅行者が増えたことによる観光ブームが到来し、移住者も増えていっているそう。 そしてどんどん街も環境も変わっていっているのだそうです。

特に懸念されるのは、温暖化。
温暖化が進んでいつの日か氷河が無くなったら、もしくは山岳部の奥に後退してしまったら、この街も一緒に運命を遂げるのでしょう。
特にウプサラ氷河は地球温暖化の影響で過去100年でかなり後退しているそう。
この国立公園には、南極、グリーンランドに次ぐ量の真水が閉じ込められているのだそうです。

私の訪問したこの氷河群は、ユネスコの世界遺産に指定されています。完全に溶けてなくなってしまう日が来るのかは分からないけど、いつまでも美しい圧倒的な景色を留めていて欲しいものです。