House of Cards | 地球のどこかで生活日記

地球のどこかで生活日記

<2016年11月からノルウェー・オスロに引越したので、タイトルも変えてみました。>
2011年12月 ブエノスアイレスへお引越し
2016年11月 オスロへお引越し

うちには100チャンネルくらい入ったケーブルテレビテレビがあるのですが、見るものというと朝のアルゼンチンのニュース(事故、強盗、ストの話題ばかり)をさっとチェックする以外は、BBCニュースと、ドキュメンタリーチャンネル(アニマルプラネットしっぽフリフリとか)くらいしかみません。こっちのテレビって超くだらない‼︎ 昼間なんか、メロドラマや、露出の高いおねーちゃん達が踊りまくるイタリア的なトークショーなどが多く、つまらん。
と言うわけでもっぱらネット上でNETFLIXという、会費を払うと映画見放題なプログラムで映画やドラマを見ています。日本にはまだ上陸してないみたいだね~。

で、NetflixオリジナルのドラマシリーズHouse of Cardsが面白いのです。
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日本では「ハウス・オブ・カード 野望の階段」という名前でDVDが出てるみたいですね。オバマ大統領も、「ネタバラシしないで」と呟いたくらい、面白い。
主役は、米国下院(House of representative)院内幹事(院内で、時にはおだて脅しつつ、自分の政党の票の取りまとめをするお偉いさん)のフランク・アンダーウッド。大統領選に尽力する見返りに約束されていた国務長官のポジションが与えられなかったことに始まる復讐劇、なんだけど、そこに色んな人が絡んで来て複雑かつ巧妙な復讐が始まる。
腹黒かったり、二枚舌だったり、どの国の政治家も変わらないね、と思いますが、人を出し抜いたり利用することに罪悪感を感じていたら政治家なんてやってられないのかも…汗

しかし、この選挙戦への支援の見返りに役職を、という話で言うと、アメリカが外国に派遣する大使は、政治献金の多かった人が任命されることがあります。前任駐日大使はオバマさんにかなり大統領選の資金提供お金をして、そのお礼として駐日大使に任命されたし、現在のケネディ大使も大統領再選に向けてかなり支援したようで。大使(しかも駐日)ともなると、ある意味名誉職なので、必ずしも外交の専門家じゃなくてもいいと言うことなんだろうか❓ 不思議なシステムだなー、と思っていたところ、先月あたりアルゼンチン、ノルウェー、ハンガリーに派遣する米国大使のオバマ氏の推薦候補達(みんな巨額の政治献金の提供者)が、承認に向けた外交委員会でけちょんけちょんドクロにやられていました。
駐アルゼンチン大使候補は、アルゼンチンには来たことはない、とか(ま、それは必ずしも必須ではないでしょう)。中でも一番やられてたのは駐ノルウェー大使候補で、立憲君主制王冠1で大統領はいないノルウェーなのに、「ノルウェー大統領」と連呼していたらしい。そんなのネットでささっと調べられるのに…汗 その他色々話せば話すほど墓穴を掘る感じで、終いには、ライバル共和党で質問していたマケイン議員も、呆れ顔で「この有能な大使候補の皆さんにこれ以上質問することはありません」とたっぷり皮肉られていました。さて、あの後有能な在アルゼンチン大使候補は大使になったのか?