前回の記事はこちら → 愉快な社長<1> ~転職~
 
 
※2006年~2009年の出来事です
※登場人物の名前は仮名です。実際の名前とは異なります。
 
 

面接に指定された日時に、会社に到着。

 
規模的には小さな会社。
でも、会社のホームページを丸々信用すれば、
大手の仕事などを請け負っていたり、面白そうな開発をしている。
 
今までと似たような仕事ではあるけど、
元々好きなジャンルでもあるので、期待は膨らむ。
 
 
案内された会議室で、面接官が来るのを待つ。
 
5分経ち..10分が過ぎ...20分.....
 
僕、来る時間間違えた?
まさかの日程違い??
もしかして、何か試されてる???
 
会議室に入って40分が過ぎたころ、
面接官が入ってきました。
 
 
入ってきたのは、僕と同世代くらいの女性。
 
 「本日面接を担当させて頂く、三島です。」
 
頂いた名刺の肩書は、
 
 代表取締役専務
 
後に社長から「三島さん略奪疑惑」を掛けられ、
甚だ迷惑を被る事になるのですが、この時はまだ、知る由もなく..
 
 おー!すげー!この人専務か!
 
でも、技術系の雰囲気?が全く感じられない。
事務畑の人かな?それが専務の第一印象でした。
 
 
面接は滞りなく終わり、結果は追って沙汰するとの事。
 
三島:
 本日はお疲れさまでした。
 一次面接に合格した場合、二次面接は社長が行う事になります。
 
僕:
 ありがとうございました。
 どうぞよろしくお願い致します。
 
 
面接の内容が、思っていたのと少し違う。
上辺だけと言うか、薄っぺらいと言うか..
 
あ、あれか!
 
一次面接は、その人の“人となり”を見るのかな。
二次面接で、技術的な話や経歴の話しになるのかな。
 
 
退職を控え、残務処理や引継ぎ資料の作成に追われいたある日、
一次面接合格の知らせと、二次面接の案内が届きました。
 
 
二次面接で指定された日時に、再び訪問。
 
そして、同じ会議室に通され、待つ事数分。
入ってきたのは、専務の三島さん。
 
あれ?
社長による二次面接って...ええっ??
 
三島:
 すみません。社長に急用が入りまして、
 二次面接も私が行う事になりました。
 
僕:
 承知しました。
 本日も、よろしくお願い致します。
 
前回と似たような話が続く。
こちらも、聞きたい事はひと通り聞いているので、特に聞く事もない。
 
具体的な業務内容などを聞いて、この日の面接も終えました。
 
 
数日後...
 
 
二次面接合格の通知と、三次面接の案内が到着。
 
三次面接?
 
選考の流れは、二次面接合格後は、雇用条件の提示だったはず..
 
まぁ、二次面接が社長面接ではなかったし、
最終決定権者は社長だろうから、仕方ないかな。
 
 
そして、指定された日時に、会社を訪問。
いつもの会議室に登場したのは、またしても三島さん..
 
こんな感じで、五次面接まで進みましたが、担当は全て三島さん。
 
五次面接まで行くと、お互い、聞きたい事も残ってなく、
もはや緊張感すらない。
 
三島:
 こんにちは。すみません、また私です..
 
僕:
 こんにちは。今日も三島さんなんですね(笑)
 
三島:
 ほんっとすみません(笑)
 面接ですが、こちらから聞く事は、もう何もないのですが、
 聞きたい事は何かあります?
 
僕:
 いえ、僕も一通り伺ってますので、特に何も無いんですよね(笑)
 
三島:
 ですよねー(笑)
 
とても面接の会話とは思えない。

しばらくフレンドリーに雑談をした後に、解放されました。

 
 
ここの社長、そんなにお忙しいのかな。
と言うか、毎回毎回、そんなに急用が入る物かな..
 
なんかおかしくない?
大丈夫か?この会社。
 
スケジュール管理どうなってるの?
と言うか、と言うか、他に面接できる人いないの??
過去2社でも、もっとマシな面接しましたよ???
 
 
六次面接の案内が来たら辞退しよう..
 
そう思っていた矢先、採用通知が届きました。
 
 
一度も社長に会っていないし、ずっと同じ面接官だったし、
四次、五次面接なんて、雑談しかしてないんだけど..
 
いいの?採用しちゃって..
 
雇用条件の提示書類も入ってあり、提示された条件に文句は無かったので、
そのまま入社する事にしました。