「太陽の塔、見たい!」

適当に歩いていた大阪駅か梅田駅かで見たポスターで思い出した。

そうだ。次大阪行くことがあったら万博公園行こうと思ってたんだった。

とすると、ビレバンに行ってては太陽の塔にはたどり着けない。

目的はトイカメラだ。
他に売ってるとこは無いのか?

そうだ!駅の近くにあったヨドバシカメラ!!

調べてみると売ってるじゃん!

ってことでトイカメラを9:30開店のヨドバシカメラで購入することを決めた。

梅田から太陽の塔まで片道40分くらい。もっと要領のいい行き方はあるんだろうけど、私のポテンシャルではこれが限界。

ということは10:00に梅田を出たら10:40頃に着いて、12:30開場だからその頃にはなんばに着いてたいから…
と頭の中でシミュレーション。

9:30にトイカメラ購入、10:00には梅田を出て太陽の塔目指して移動、舞台を見て、買い物orひとりカラオケ

という詰め込みすぎなスケジュールをたてた。

仮眠はというと、これらの大量な調べものをして寝ようとしたが、アメトーーク!を見たくなって結局何回も見ちゃって寝れなかったとさ。あーあ。

でも「どうした!?品川」は業界激震の品庄にとってもお笑い界にとっても大きな爪痕を残した神回だった。

そして睡眠1時間未満で動きまわるはめになる。

結果的に無事にこれらをクリアして行くことができたわけです。

太陽の塔…見た瞬間のギクッとしたあの感覚。やっぱすごいよ岡本太郎。写真集で見た中のパビリオンとかほんと頭おかしいもん。もちろん、いい意味で。

じいちゃんばぁちゃんへのお土産も買い、舞台も開場の時間に着けたし。パンフレットも買えたし。…タオル売り切れててショックだったけど(T_T)

タクシーのおっさんの愛想悪すぎていらいらしたけど、舞台見てすっとんだぜ!

終わったのが15:30で後半は結局ひとりカラオケをあきらめて服見たりひとりで回転寿司食べて余裕持って過ごしました。

やれば出来る子なのよ、私。

適当に歩いてるとなぜか行きたい場所に着くから地図読めなくなっちゃうんだよねぇ。

ヘドウィグ見たらひとりカラオケ行ってロックを声を枯らして歌いたくなっちゃいました。

ブルーハーツとかでいぃから。ソファからダイブしたい。

舞台やりたいなぁ。
劇団入りたいなぁ。

チケットのノルマがあるから嫌なんだよねぇ…やりたいのに。
何回か深夜バスに乗って大阪に行ってるはずなんですが、いままでどうやって過ごしてたんだろう…。

と不思議に思った今回。

まず、6:00に大阪に着きまして。

何しよー(・_・;)
何しよーー(・_・;)))

って深夜バスに乗るときに悩んで、でもこんな早朝、出来ることはひとつ…。

「ネットカフェに行こう!」

早朝すぎて店も開いてない。特に行きたい観光地もない。

今回何故かバスの中で全然眠れなくって(冗談じゃなくて1時間も寝てない)ので、仮眠しよう。メイクもしたいし。

行きたいお店が梅田にあったので梅田のネットカフェに狙いを絞り、移動。

適当にトコトコ歩いてると…ん?

梅田駅なう。

は?
いやいや、私大阪駅に着いたんですけど。
今から電車移動して梅田に行く者なんですけど…。

と思って、きっぷ売り場で表を見てみると、

「うめだえき とうえき」

やっぱ梅田駅なうじゃんっ!!
…という、なんとも狐につままれたような大阪旅行のスタート。

今回、6:00着の18:00出発なので、滞在時間12時間!

舞台「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」が約2時間。
お店は早くても大抵9:30からで、3~4時間店に行けない。

ってことで、前半3時間・後半3時間の自由時間。

しかも会場に行く時間を考えたり、移動時間を考えるとそれももっと短くなる。

大阪に来るまでに考えていた案は、
・ひとりカラオケ
・labalaのお店に行く
・デジカメを忘れたからヴィレッジヴァンガードに行ってトイカメラデビュー
・恒例の大阪城

だったわけです。

まずはトイカメラ。
適当に歩いてるとなんとかネットカフェに着き、めっちゃ調べる。

ヴィレバンが11:30からだということが判明。がーん。

ヴィレバンに行くとしたら、トイカメラ買って午前中が終わってしまう。

買い物行って、トイカメラ買って舞台行ってそっからひとりカラオケコースにするか…

しかし

私の中でもっと欲が出ていた…

それがこの旅を無謀な分刻みの旅にすることになった…

きっと「もっとぶったおれるまで踊れよ!汗かけよ!!」ってなりそう。

自分のことを息子としても男としても愛してくれた父親をそれ故に失い、

ヘドウィグは自分の片割れを壁の中で探して、この人だって思った人と壁の中から逃げ出すために性転換したけど、うまくいかなくって1インチのこって。

出たけど一緒に逃げた牧師は別の人の元へ。

故郷も爆破されて失って。

なんもかんも失ったヘドウィグの前に現われた青年。

彼にロックを教え、愛し合い、いざ愛し合おうとしたときに1インチ。

男でも女でもないことを気味悪がれて彼さえも失って。

自暴自棄。
ただ誰かに愛されたい。

お母さんから聞いた物語りのように自分の片割れがいることを信じて。

絶望の中、なんとか首の皮一枚でつながっていたのは音楽。ロック。

それも彼が奪っていって。

でも彼はライブで言った。

「最後のこの曲は昔、僕が愛した…女性が僕のために作ってくれた歌です。
彼女が今、どうしているのかわかりませんが、みなさんが聞いてくれたら、彼女にも届く気がするんです。」


…ちょっと自分のなかで整理してみようっと。