川越style「ハルパリブックス」古書&other's 弁天横丁 by二軒堂 | 「小江戸川越STYLE」

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「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

弁天横丁に新たな光。

作家さんによるアクセサリーなどと古書の組み合わせが、弁天横丁に静かに融和する。

 

2022年12月にオープンしたのが、古書&other's 「ハルパリブックス」さん。

お店があるのは、川越市元町一丁目。

蔵造りの町並みの一番街の「札の辻」交差点から北に進み、すぐ右手に入る弁天横丁にあります。

二軒堂さんの隣で、二軒堂などが入る「麻利弁天長屋」の一角にあります。

他にも弁天横丁には、色々なお店が入る「喜多町弁天長屋」があります。

ハルパリブックスさんは、「木元洋佑建築設計室」さんの場所を二軒堂が活用してオープンしたお店です。


弁天横丁は、明治の川越大火を免れた江戸時代の貴重な建物がそこかしこに見られる地域でもあります。

少し進むと、右手に目を引かれる横丁の入口が。

入口がアーチになっているのが特徴的。

目にして気にはなっていても、足を踏み入れたことがない人も多いのではないでしょうか。

弁天横丁。

川越最大の観光地である一番街から、ほんの少し歩いたところに、すぐそこに札の辻を行き交う人の波があるにもかかわらず、まるでタイムスリップしたかのような落ち着いた空気が流れている横丁があることを、知っているでしょうか。

細い横丁を進みます。

 

緩やかなクランクになった道は、車が入りこむのは難しい幅で、通るのは歩行者か自転車がもっぱら。時が止まったかのような静かな時間が流れます。

このあたりは、かつて「芸者横丁」とか「弁天横丁」などと呼ばれ、通りの名称から「三味線」「芸者」といった言葉が想起されるように、置屋などがあった場所と言われています。

現在では、老朽化した建物が往時の喧騒を伝えるのみですが、、大正期に建てられた長屋が2棟、土蔵をリノベーションした酒場の建物なども残っています。

歩いていると、どこからともなく、下駄の音、風鈴の音、談笑する声が聞こえてくるよう。。。

弁天横丁を進んで行くと、右手に現れるのが大きな長屋。

通りに面した細長い七軒長屋です。

古い建物に価値を見出すのが今の時代らしく、この長屋をあえて選んだクリエイターたちが居を構えています。

長屋には、テキスタイル作家・山本さんが工房を構える「GALLERYなんとうり」があり、デザインオフィス「晴間」があります。
そして、両者に挟まれ同居してあるのが、2019年5月にオープンしたギャラリー&カフェ・バー、「Gallery,Cafe, and Bar 二軒堂」さんです。

こうして、川越の奥へ、奥川越に踏み入って出会えるのがこの場所・お店ならでは。

 

弁天横丁にある七軒長屋「麻利弁天長屋」の一角にオープンしたのが、ハルパリブックスさん。


「ハルパリブックス(Hal-Paris Book's)」
川越市元町-16−7

営業日 土・日曜日

11:00~17:00頃
Instagram:
https://www.instagram.com/halparibooks/

「Oxypetlum(オキシペタラム)」

Instagram:
https://www.instagram.com/p/Clqu0Z1vmiz/

 


◆弁天横丁の歴史
『蔵造りの町並みのすぐ北、元町一丁目(旧町名=本町ほんまち)の通りの1本北側にある通称弁天横丁は、細い路地を挟んで古い長屋が軒を連ねる川越の中でも独特な雰囲気のある横丁です。

2013年ごろの弁天横丁 バス通りからの入口部分のゲート状看板は今も残っています。』

明治26年(1893年)の川越大火以後に形成された路地で、長屋には芸者さんが住み、置屋という芸者さんを料亭などに差し向けるお店がありました。往時は芸者横丁と言われていました。そのうち芸者さんたちがそれぞれ飲食を始めて、長屋の1階が飲み屋になっているところが何軒もありました。

その後、飲み屋もおかみさんが亡くなったりして、昔からのお店が全て無くなってしまい、今では空き家が目立つようになりました。
NPO法人川越蔵の会は、6年前に麻利弁天長屋という七軒長屋の一角、かつて「若太郎」という小料理屋だったところを借りて、ギャラリーとしてリフォームを行いました。ここを染織の作家さんにサブリースして2014年春に「ギャラリーなんとうり」がオープンしました。

上は2013年頃 横丁の東端から見た麻利弁天長屋。
その後、2019年5月には長屋の一角に「二軒堂」さんがオープン。

ハルパリブックスを運営しているのが、ハルパリブックのすぐ隣にある二軒堂さん。

「Gallery,Cafe, and Bar 二軒堂(にけんどう)」

川越市元町1-16-6

営業日 木、金、土、日曜日
◆ランチ 

平日12:00〜15:00(L.O14:30)

土日12:00〜22:30(L.O16:30)
◆ナイト 

18:30〜22:00(L.O21:30)

TEL 049-214-6276

Instagram:

https://www.instagram.com/gallery_and_cafe_nikendo/

 

ハルパリブックスの古書は、二軒堂さんによる古書を中心に様々なものを販売しています。

古書は、写真集、画集、小説、雑誌、絵本、戯曲などを揃え、他にもアンティーク、ブロカント、雑貨、器、ガラス、陶器、絵画、彫刻、美術作品、玩具などを揃えています。

テーブルでは本の閲覧が可能です。

ここでひととき過ごす人も多いそう。


小物やアクセサリーは、作家「Oxypetlum(オキシペタラム)」さんの作品を中心に置いています。

ハルパリブックスのお店番をしているのが基本、Oxypetlumさん。

Oxypetlumさんは、女性作家3人によるユニットです。

 

『The finest thing in the world is knowing how to belong to oneself』

 

作家:

◆Yosh

◆Ann Owl

◆Blue Rain

4年ほど前から作家活動をスタートしたOxypetlumの3人は、実は親子でもあり、3人とも作家活動をし、三者三様で様々な作品を制作しています。

Yoshさんが母、Ann OwlさんとBlue Rainさんが娘です。

アクセサリー、手芸品、キャンドル、ワイヤーアート、絵画などジャンルにとらわれない作品が並びます。

3人の作品は、長屋の雰囲気とも合い、調和し、まるでずっとそこにあったかのようです。

 

「創りたいという気持ちが大事で、創り出すことに喜びを感じます。自分の中から自然と生み出てくる想いを形にしています」

 

「Oxypetlumのものを『気持ち良い』と思ってくれる人がいれば、自分は作りたい。誰かが喜んでくれれば幸せなことです。お互いにちょっと幸せを感じられるようなものを目指したいです」

 

Oxypetlumさんは、もともとは狭山市の自宅で毎月、作品販売のワンデイショップを開いています。

なぜ、川越と繋がったのか?

現在のハルパリブックスがある長屋の斜向かいにある「喜多院弁天長屋」。

色々なお店や作家などが入る長屋で、2021年12月に開催された企画展に参加したことでした。


《喜多町弁天長屋_企画展示》
会期:12月18日(土)・19(日) 11~17時
「霜冬のともしびを紡ぐ」
『丁寧な手作業の道具や品物、ほころびを繕って残していく気持ちを大事にしたい、そのような展示をと考えています。
長野県で木工小物を作っている「ほのあかり」、母娘3人で作家活動をしている 「oxypetlum」、手紡ぎ糸の小物やヴィンテージ素材などを使用したアクセサリーを製作している「kochia」、3組の合同出店です。』

 

この企画展に参加したことで、弁天横丁を知り、二軒堂の工藤さんと知り合いになりました。

ただ、OxypetlumのYoshさんは、以前から二軒堂さんのことは知っていて気になっていたお店だった。

長屋のこともテレビで紹介された時に知り、興味をそそられる場所でした。

まさかここで、川越と繋がり、弁天横丁と繋がっていくとは。。。

Yoshさん自身が流れに驚いている。

二軒堂の工藤さんは以前から古書店を開く計画を抱いていて、時をおいて、二軒堂が入る麻利弁天長屋の活用として、長屋の一角で古書店「ハルパリブックス」をイベントとして開きました。

それに合わせて、作品を展示したのがOxypetlumさん。

以後、イベントから定期的なショップとして営業を続け、毎週金・土・日曜日に開いているのが、ハルパリブックスです。

 

ハルパリブックスさんは、屋外イベント初出店が決まっています。

2023年3月5日(日)ウニクス川越・ウェスタ川越で開催される「和くわく市&河越お茶日和」。

■「河越お茶日和」
・小野文製茶
河越茶、河越紅茶(川越産茶葉で作った和紅茶、渋みが少なく、手軽に飲

「和くわく市&河越お茶日和」
2022年3月5日(日) 10:00〜15:00
ウニクス川越にぎわい広場&ウェスタ川越交流広場
雨天中止 イベントは予告なく変更になる場合があります
運営:川越farmer's market
共催: ウェスタ川越
後援: ウニクス川越
協⼒:人まちピアノ、⽇本茶インストラクター協会埼⽟県⽀部、最明寺、⽇本⼑⽂化振興協会埼⽟⽀部、川越の街にきもの姿を増やす会、戦国茶会
お問い合わせ:ウニクス川越管理事務所 TEL049-257-6730

 

弁天横丁の雰囲気にしっくり溶け込んでいる、ハルパリブックスさん。

 

弁天横丁の新たな魅力スポットが誕生しました。

 

「ハルパリブックス(Hal-Paris Book's)」
川越市元町-16−7

営業日 土・日曜日

11:00~17:00頃

Instagram:
https://www.instagram.com/halparibooks/

「Oxypetlum(オキシペタラム)」

Instagram:
https://www.instagram.com/p/Clqu0Z1vmiz/