言ってみれば、生まれながらのシェフ。
そう表現し得るための要素として、素材を見るだけで料理の想像を自然を巡らし、仕込みに手間をかけるのが苦ではなく、なにより調理が楽しいということが必須だとしたら、ブラッスリーカテリのシェフ小関さんは、生まれながらのシェフである。
「丁寧に時間をかけて手間をかけるのが全く苦じゃない。むしろ好き」
この日もまた、新鮮で旬な素材が手に入った。
さあ、これをどんな料理に仕立てよう。
アイディアを膨らませ、技術を駆使し、その日だけの一品に取り掛かる。
瞬間のインスピレーション、パッションから生まれる、限定品。
気軽に食事をお酒を楽しむ、自分だけの場所。
2021年3月にオープンしたのが「Brasserie CATHERI(ブラッスリーカテリ)」さん。
お店があるのは、川越市駅前。
川越市駅前にあるローソン向かいの建物二階にあります。一階が川越市駅接骨院さん。
「Brasserie CATHERI(ブラッスリーカテリ)」
川越市六軒町1-4-9 SSビル2F
営業日
火曜日~日曜日
ランチ 11:30~14:30(L.o.14:00)
ディナー 17:00~23:00(food L.o.22:00・drink L.o.22:30)
※日曜日はランチのみ営業
定休日 月曜日
049-227-3796
東武東上線川越市駅より徒歩1分以内
西武新宿線本川越駅より徒歩5分
Instagram:
https://www.instagram.com/brasserie_catheri/
Brasserie CATHERIさんは、川越市駅近くにあるカジュアルフレンチのお店。
川越市駅前という分かりやすい立地。
人の往来の多い通りで、仕事の帰りなどに立ち寄る日常使いする人が多くいます。
川越駅・本川越駅周辺と比べると飲食店が少ない川越市駅ですが、飲食店が増えてきて活気が出てきました。
川越市駅を利用するのはほぼ地元住民。
地元密着の生活感ある風景が川越市駅の特徴です。
カテリさんのオープンで市駅周辺の飲食店の選択肢がさらに広がり、飲食をさらに盛り上げる。
地域住民が多いわりに、特に洋食店が少なかったエリアで、カテリさんのオープンで洋食の幅が広がりました。
外に置かれた看板に、定番グランドメニューとその日お勧めの黒板メニューが書かれているので、階段を上がる前からメニューを吟味できます。
様々な個性を発揮する個人店が多い川越。
川越の文化として、個人店文化は街の魅力として広く知られています。
個人店は、店主がオーナーで、自分の感性・考えを個性として打ち出しているのが大きな強み。
川越が好き、というイコールで、川越の個人店が好きという人も多いでしょう。
川越の個人店文化をさらに豊かにするお店として、ここに連なることになりました。
それが、Brasserie CATHERIさんです。
店内は、カウンター席主体で、さらにゆったりできるテーブル席もあります。
カウンターがぐるりと囲む形ゆえ、改まった雰囲気はなく、日常使いできる気軽さが売りです。
Brasserie(ブラッスリー)とはフランスにおける飲食店の業態、種別で、本来の意味ではビアホールのように酒と食事を提供する店をさす。レストランより庶民的な、ビストロよりもさらに手軽な店
CATHERIさんは、気軽に食事をお酒の両方をバランスよく楽しむ場所として、ブラッスリーと命名。
川越にはビストロは見られますが、検索すると分かりますが、ブラッスリーはほとんどない。
まだまだ市民には馴染みの薄いワードかもしれませんが、少ないからこそ、検索するとすぐにCATHERIさんが出てきます。
ただ、ガチガチなフレンチというわけではなく、ジャンルにとらわれずフレンチもあればイタリアンもあり、スペイン料理もあり、創作的。
大きなくくりで洋食店・洋食居酒屋と見るのが的を得ているでしょう。
ランチでは、
◆ランチプレート
◆週替わりパスタセット
◆クロックムッシュプレート
そして、日が暮れ、夜になると、お店の表情はまた変わっていきます。
いよいよカテリさんの本領発揮。
様々な料理とお酒のマリアージュを楽しむことができます。
ブラッスリーカテリの定番メニューとして、
◆Appetizers
・前菜の盛り合わせ
・チーズ3種盛り合わせ
・バゲット
・オリーブマリネ
・自家製ピクルス
・厳選魚のエスカベッシュ
・ラタトゥイユ
・生ハムの切り落とし
・キッシュと小さなサラダ
・ドフィノア
・フレンチフライ アンチョビマヨネーズ
◆Salads
・グリーンサラダ
・キノコとベーコンのサラダ
◆Pasta
・本日のおすすめ
◆Deserts
・クレームブリュレ
・チョコレートのテリーヌ
他に、黒板メニューに◆メイン料理やその日のお勧めメニューが書いてあります。
CATHERIさんのメニューを見れば、お!と気づくのが、価格。
川越の夜営業飲食店の相場からは安く、この価格なら色々なメニューを試したくなる。
「日常使いしてもらいたい」
安さが売りというか、CATHERIとして考える適正価格が今の価格で、価格から想像する以上の味を提供することを大事にしている。
食べてみて分かる、「この価格でこの味はコストパフォーマンス高い!」。
グランドメニューの他に、お店に来たら壁に掲示されている黒板メニューも欠かさずチェックしたい。
その日のお肉料理・お魚料理などのメイン料理の他に、お勧め・限定メニューが案内され、今しか食べられないものに出会える。
定番メニューのお気に入りのいつもの料理を抑えつつ、今日は今しか味わえない旬の素材の料理を楽しんでみようといった具合に頼む人が多い。
旬のもの、地のものを意識し、今後は川越産で美味しい農産物を積極的に使用していこうとしています。
他にも、川越では目にする機会が少ないメニューもあり、エスカベッシュなど川越で洋食文化を発信しているお店。
お酒が自然と進んでしまう空間。
なんでしょう、この空間は。
居るだけで五感が刺激され、お酒が飲みたくなるような。。。
空間内に、特別な空気が流れているようで独特な磁場があるよう。
ここに来た人は皆同じことを感じるのでは。
以前、焼鳥店だった場所で、食事とお酒を提供していた系譜があり、その場を引き継いだCATHERIさんには、オープンからすでに地に根を張ってずっと前からここにあるような雰囲気を醸す。
椅子に座るともうお酒のスイッチが自然と入り、それに合わせてつまむ料理を頼む。
お酒一杯につなみに食事と夕食として過ごす人、色々な料理とお酒のペアリングを楽しむ人など様々な過ごし方がある。
中でもお店で特に人気なのは、スペイン産の生ハム。
ハモン・セラーノは鮮やかなピンク色でやわらかい食感と塩味が特徴。
ワインはもちろん、ビールにも合い、まずはこれからスタートという人が多くいる。
その後は、気になる前菜を頼んだり、メイン料理へと、オリジナルのコースを自分で作るように進めていく。
気軽な食堂として、食事を楽しみ、ワインを楽しみ、会話を楽しむ。
飲食店で、どこの席に座るかでお店の印象が実はがらりと変わる。
仲間と談笑しながら食事をするならテーブル席が最適、一人でしっとりと過ごすならカウンター席、それぞれの用途から決まってはくる。
さて。
そのお店の、神髄を味わうなら、という点から席を選ぶとしたらどうでしょう。
その観点からすると、このお店で座る位置は決まっている。
断然カウンター席。
オープンキッチンで全てが見渡せるカウンター席に陣取り、大げさでなく言葉通りシェフの一挙手一投足を見ながら、グラスのワインを口に運ぶ時間は、カテリの醍醐味の一つではないだろうか。
シェフとのコミュニケーションから生まれる、自分だけの一皿。
さらに、価格以上の気軽な対応力こそ、CATHERIさんの真の価値。
「前菜にこれをプラスして欲しい」
「パスタに好きなこの食材入れてほしい」
「ソースをトマト、クリーム、オイルに替えて」
など、お客さんの要望に出来る限り応える姿勢が大きな売り。
飲食店では、「メニューは固定でいじれないもの」と思う人は多いでしょうが、確かにアレンジに対応するお店は少ないのは事実ですが、個人店の強みで、さらにカウンター越しにコミュニケーションとれるお店ゆえに、メニューのアレンジに極力対応しています。
その会話こそ、CATHERIさんでの楽しみというほどに、話しかけてみて広がる展開。
コミュニケーションの中で自分の一皿を作る。
そして。
お店に通い、定番メニューを踏まえ、さらにお店を深堀りするなら、メニュー表から目を上げて、シェフとのセッションを楽しむのが次の段階。
実はメニュー表に記載されているメニュー自体があくまで導入部であることもお伝えしたい。
メニュー表が導入部??
どういうことか腑に落ちない人もいるでしょう。
もちろんメニューに書いてあるのはMASSAとして自信を持って提供しているものですが、これが全てではなく、書いていない料理でもリクエストに応じて作っています。
「食べたいものがあれば言ってください」
お客さんとコミュニケーションを取りながら、その時の気分で食べたいものを相談・リクエストされれば、食材との兼ね合いもありますが、小関さんはむしろ喜んで対応している。
サービスとして対応しているというより、小関さん自身がそうしたお客さんとのやり取りから生み出す調理を大事にし、楽しんでいるのだ。
小関さんによる、即興演奏ならぬ、即興調理。
シェフが一方的に提供するのみならず、お客さんと一緒になって次の一皿を作っていくことも大切に。
そういう意味での、コミュニケーションを取りやすいカウンター席なのです。
Brasserie CATHERIのオーナーシェフの小関さんは、川越市出身。
調理師専門学校卒業後、一貫して飲食業に従事。飲食店ではほとんど洋食に携わり、各地のフレンチ・イタリアンなどの飲食店で経験を積んできました。
地元川越に戻って来てシェフとして働いていたのが、本川越駅前にあった「&more(アンドモア) 本川越店」。ここで半年いて、その後、本川越駅・川越市駅近くの「炉端いっしょけんめい」「六軒町バルMISMO」で合わせて1年半ほど働いたのち独立。
この地で根を張って地域密着のお店にしていこうとしています。
CATHERIさんができたことで、川越市駅エリアの飲食、特に洋食の選択肢が増え、洋食のジャンルが豊かになりました。
小関さんが在籍した六軒町バルMISMOさんとは目と鼻の先で、MISMOから二軒目にCATHERI、CATHERIからMISMOへはしごという流れもでき、市駅完結の楽しみが増えました。
気軽に食事をお酒を楽しむ、自分だけの場所。
市駅界隈の魅力がさらに高まっていきます。
「Brasserie CATHERI(ブラッスリーカテリ)」
川越市六軒町1-4-9 SSビル2F
営業日
火曜日~日曜日
ランチ 11:30~14:30(L.o.14:00)
ディナー 17:00~23:00(food L.o.22:00・drink L.o.22:30)
※日曜日はランチのみ営業
定休日 月曜日
049-227-3796
東武東上線川越市駅より徒歩1分以内
西武新宿線本川越駅より徒歩5分
Instagram:
https://www.instagram.com/brasserie_catheri/