川越style「KAGAYA.Cafe'(カガヤカフェ)」小さな路地裏カフェ 大正浪漫夢通り | 「小江戸川越STYLE」

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「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

大正浪漫夢通り。
古き良き大正時代を思わせる情緒あふれる大正浪漫夢通り。通りを歩けば、そこかしこに大正ロマンの風情が漂います。毎日の買い物から、こだわりの逸品、川越観光のお土産などを販売する、個性豊かなお店が軒を並べています。大正ロマンの雰囲気を求めて、テレビや映画の撮影によく使われる商店街です。

大正浪漫夢通り商店街は、県内でも有数の歴史のある商店街。中には、川越で江戸時代より連綿と続く店舗や、3代を越える店舗が数多く存在します。

川越らしい町屋造りや洋風看板建築が軒を連ねるレトロな町並み、御影石の石畳、電線を地中化した広い空。ほっとするような、ワクワクするような、忘れかけていた不思議な感覚。のれんの古さだけでなく、本物の商いが綿々と続いています。

 

まさかこんなところに。

路地の先に広がる世界。

そこは路地裏らしく、しっとりと落ち着いた・・・雰囲気かと思いきや、いつの間にかお店に居る人同士が仲良くなってしまうような場。

 

帰るお客さんに、「美味しかった」だけでなく、「楽しかった!」と言われるお店。

 

2019年11月にオープンした小さな隠れ家的路地裏カフェが、「KAGAYA.Cafe'(カガヤカフェ)」さん。

お店があるのは、大正浪漫夢通り。

通り北側にある化粧品店「化粧品の加賀屋」さんと「スガ人形店」さんの間を入っていった先にあります。

「小川菊」さん向かい。建物としては加賀屋商店さん裏手、奥の場所になります。

通りにお店の立て看板があり、さらに通りの先を見れば入口の看板も見え、この先にお店があることは一目瞭然。

がしかし。

本当にお店があるの・・・??と思わせるのがポイント。

先に進んで行くごとに、なんだか自分だけの隠れ家、秘密基地に向かうような気持ちになっていく。

路地裏に入り込んでついにお店の入口に到着。

さあ、あとは扉を開くだけ。そこに、川越でも珍しい空間が待っています。

「KAGAYA.Cafe'(カガヤカフェ)」
川越市仲町1-4
9:00~18:00(2020年4月から10:00~19:00)
水曜休
西武新宿線本川越駅より徒歩10分

Instagram:

https://www.instagram.com/kagaya.cafe/

※外のテラス席は喫煙スペースに、犬連れOKの場所になっています

 

川越の路地裏文化。

表通りだけでなく、そこから伸びる脇道が各所にあるのが川越。

旧城下町の街だけあって、そこかしこに脇道・細道があり、今でも生活道路として息づいています。

そうした街に住まう人々は、脇道・細道が当たり前のように受け入れ、生活の風景として親しんできました。

今では、脇道・細道に新しい個人店が増え、川越の新文化を形成しています。

脇道・細道に大手資本の会社が進出することはなく、個人店しかないというのが独特な雰囲気を形成している。

こうしたお店をむしろ好んで面白がるのが川越人の気質。

特にKAGAYA.Cafe'さんは午前中からオープンしているのがポイントで、朝の一杯の珈琲をここで飲む人、モーニングとしてトーストを食べる人の姿も見られます。

 

KAGAYA.Cafe'の瀧川さんは通りの表に面した「化粧品の加賀屋」さんが実家で、その裏で独立した形でKAGAYA.Cafe'を運営しています。

「化粧品の加賀屋」
『蔵づくりの街並みで有名な小江戸川越で、130年の歴史を持つ化粧品専門店です。フェイシャルエステやメイク講習など様々なサービスを行っております。 広々とした店内で心行くまでお好みの化粧品をお選び下さい。』
HP:
https://www.kireie.com/shop/saitama/11201/2216/
Twitter:
https://twitter.com/koedokagaya1
Instagram:
https://www.instagram.com/kagaya_keshouhin/
 

化粧品の加賀屋の脇を進んだ先にある、KAGAYA.Cafe'さん。

KAGAYA.Cafe'の瀧川さんは、地域の土着の家で、周辺には小さい頃からの知り合いばかり。

幼少時、大正浪漫夢通りという名称の前の川越銀座商店街の時代の話しが今でも懐かしく話し、その前の猪鼻通り時代からお店があります。

大正浪漫夢通りの変遷を自身の目で見、体験してきて、まさに生き字引。

KAGAYA.Cafe'の場所は以前は理容院だった時代もあります。

昔の川越の様子の話しに花を咲かせるのもあり。

 

お店には、昔からの知り合いや地域の人もお店に訪れ、観光客が路地裏に足を進めて入ってくることも多い。

通りでたまたま立て看板を目にし、え?この奥にお店があるの?と興味をそそられて来る人も多いという。

あるいは、通りにまで漂うカレーの香りに誘われて、この奥にカレーが?と引き込まれていく。

観光客にとっては、「発見」した感があるのがテンション上がり楽しいかもしれない。

そして・・・マスターの瀧川さんの思わぬ人柄にぐいぐい引き込まれるパターンになっていく。。。

 

KAGAYA.Cafe'、店内はカウンター席にテーブル席。

小さなカフェという名の通り、小さな世界が広がっている。

店主、と言うかマスターと呼んだ方がしっくりくるようなオーナー瀧川さんが一人で切り盛りしている。

今の時代の新しいカフェ店主に、マスター、はないと思いますが、その言葉がしっくりき過ぎて他に見当たらない。

ここで、先に申し上げておきますが、「小さな路地裏カフェ」というフレーズから、どんな静かなマスターが待ち構えているかと想像するかもしれませんが、KAGAYA.Cafe'の瀧川さんは超気さくな人柄。

KAGAYA.Cafe'の魅力の何割かは、マスター瀧川さんの人柄とコミュニケーション能力。

瀧川さんとの会話を楽しみに来る人も多く、人と人が集い、路地裏にコミュニティが形成されている。

「川越の個人店」、という川越独特な個人店文化が浸透していますが、個人店が人気なのは、質にこだわり、手作りにこだわり、店主との対話が楽しめるというのが魅力としてあります。

川越の個人店オーナーはみな、人としても洗練され個性溢れる人が多いですが、コミュニケーション能力という点では、KAGAYA.Cafe'の瀧川さんは突出しているかもしれない。

落ち着いた路地裏で活発なコミュニケーション、これ想像できるでしょうか。

行って体感しないと実感できません。

 

考えてみれば、この場所に面白い人が集まるのは必然かもしれない。

路地裏にあるこの場に、あえてやって来るというのは、どこか似通った感性の人たちになるのは当然で、例えば大通りにあるカフェチェーンの客層とは全く異なる。カフェチェーンの常連がKAGAYA.Cafe'のある細い路地に足を踏み入れるところが想像できない。。。

カフェチェーンは安い、しかし、それより少し高くても個人店が好き、そして店主との会話を楽しみたいという感性が川越には確かにあり定着している。

両者は悪い意味でなく文化が別なのだ。

面白い人のところには面白い人が集まる理論で、KAGAYA.Cafe'にやって来るのは面白い人も多く、同じ雰囲気の人が集まってより、コミュニティとしての世界が深まっているよう。

そしていつの間にか、お客さん同士が仲良くなって出会いの場になっているのだ。

日中のカフェでそんな雰囲気になるのは、マスターの瀧川さんの人柄がなせることでした。

 

KAGAYA.Cafe'さんでは、カレーやトーストなどの食事にドリンク、それに甘味があります。

一人で切り盛りしているため、メニュー数はあえて絞っています。

お店の看板となるのが、なんと言っても路地裏カレー。

カレーと聞くとカフェの定番の食事のように思われますが、見渡せば、意外にも周辺でカレーを提供するお店というのは沢山あるわけではない。カレーならここ、という口コミが広がっている。

■お食事セット(路地裏カレー+ドリンク+サラダ・プチデザート)

■甘味セット(甘味+ドリンク)

他、単品でも可。

KAGAYA.Cafe'の路地裏カレーは、THE・ジャパニーズカレー。

カレーは、玉ねぎ、人参、セロリなど野菜5種を使用し、じっくりと時間をかけて炒めることから始まる。

野菜の水分がなくなった頃合いを見計らって、ここからミキサーにかけてトロットロにしてジェラート状にする。

そこに調合したスパイスを投入、野菜ジュースやトマトジュースなどの水分を加え、さらに牛肉の旨味も加わって野菜と肉のハーモニーが生まれる。

弱火でコトコトと煮詰めていったら、路地裏カレーの完成・・・ではなく、ここから一晩寝かせて熟成させたら完成・・・

ではなく、寝かせたカレーに最後の最後に7種類の秘伝の隠し味を入れたら完成。

とにかく手間をかけたカレー

 

そして、トーストはチェダーチーズトースト。

モーニングでトーストを頼む人が多いのもこのお店の日常風景。

 

カフェとして、珈琲を中心にドリンクに力を入れているのもKAGAYA.Cafe'の真骨頂。

珈琲は知り合いの焙煎士による自家焙煎豆を使用。

注文を受けてから豆を挽き、一杯一杯ハンドドリップで淹れています。

他にも、様々なドリンクを用意し、ハニーオレンジティーなどオリジナルドリンクもあります。

ドリンクですぐに気付くと思いますが、ドリンクに使用しているのがダブルウォールのグラス。

このグラスで提供するお店というのは川越ではほとんど見たことがない。

値が張る品物なだけに飲食店で使用するのはまずないですが、KAGAYA.Cafe'では普通にドリンクにダブルウォールで提供しているのが特徴。

アレンジティーの展開もKAGAYA.Cafe'の売りで、新作で登場したのがハニーオレンジティー。

今後も新作ティーが登場していく予定です。

 

他にも、デザートとしてコーヒーゼリー、抹茶プリン、ハニーココナッツヨーグルトを用意しています。

 

そうそう、特にカレーには膨大な手間が注がれていることを伝えました。

そして最後に隠し味として秘伝の7種類を入れて仕上げていることを。

加えて、最後の最後のスパイスとしてあるのが、マスター瀧川さんのトーク。

瀧川さんのトークが絶妙なスパイスとして効き、味が決まるのだ。

それは他のどこにも真似できないこのお店だけの、スパイス。。。

KAGAYA.Cafe'のマスター瀧川さんは、この地、川越市仲町で生まれ育ち、小さい頃から住んでいたのがこの場所。

近隣のお店はもれなく知り合いで、幼馴染、三十代までこの地に居たので周りは仲間ばかり。

会社員時代が長くありましたが、瀧川さんは昔から「いつかは自分のお店を持ちたい」という夢を持ち続けてきた。

周りの仲間達が川越で飲食店を経営していて、触発される部分もあった。

2017年頃にお店をやろうと決意し、準備を進めてきました。

 

お店のオープン前には、オーナーが小学校・中学校の同級生という川越でお馴染みの居酒屋「味いちもんめ」さんで修行して飲食店の運営ノウハウを勉強しながら、自身のお店のオープンも進めてきました。当然ながらKAGAYA.Cafe'オープン後も味いちもんめのオーナーはお店のことを気にかけ、味いちの常連さんがKAGAYA.Cafe'を訪れる流れもある。

 

KAGAYA.Cafe'で提供するメニューは、色々な料理を試作していた中で、

「これは美味しい!」

試食した化粧品の加賀屋のお母様の太鼓判が押されたのが、カレーだった。

そこからKAGAYA.Cafe'の看板メニューが決まりました。

2019年11月に化粧品の加賀屋の裏側、大正浪漫夢通りの路地裏に、「KAGAYA.Cafe'」をオープン。

瀧川さんにとっては、オープンはゴールではなくスタート。

オープン後もメニューの試行錯誤の日々は継続し、カレーは日々ブラッシュアップしている。

今の今も、いやこれからもずっと、進化の途中というのがKAGAYA.Cafe'のスタイル。

 

KAGAYA.Cafe'として特別な日があることをご存知でしょうか。

それが、土日祝。

この日だけは、マスター瀧川さんがドレッドヘアのかつらを被ってもてなすという特別バージョンになる。。

毎日ではなく、限定日だけの特別仕様。

もちろん気さくに撮影に応じてくれ、SNSでは、「川越で面白いお店・人に出会った!」と好評です。

イカした風貌のカフェのマスター・・・まさに、エンターテイナーカフェマスター。

瀧川さんは、他では絶対にやらないような面白いことをやろう!という信念を大事にしていて、他では絶対にやらないことをKAGAYA.Cafe'では実施している。

 

今後の展開としては、営業も考えており、バーとしても居心地の良い場所になっていきそう。

試行錯誤しながら、お店の運営の形が少しずつ定まっていっています。

これからどんな面白いことが生まれていくでしょう。

 

KAGAYA.Cafe'さんでは、お店を飛び出して外売りするタイミングも年に数回あり、普段のお店とは違う特別メニューを提供しています。

お正月には、豚汁、お汁粉、ホットワイン、ホット梅酒などを販売していました。

初詣の行き帰りで大正浪漫夢通りは大変な賑わいの中、ほっと一息つけるスペースとして好評でした。

今後も、小江戸川越春まつりなどのイベントに合わせて外売りを予定しています。

 

個人店の魅力は、突き詰めるとやはり、店主という人の魅力。

人に惹かれ、人につくのが個人店の神髄なのだとしたら、KAGAYA.Cafe'はそれが突出している。

 

「美味しかった」だけでなく、

「ああ、楽しかったです!」と言葉を残して帰る人も多いのも頷けるはず。

 

川越の路地裏にある、楽しいお店。

 

「KAGAYA.Cafe'(カガヤカフェ)」
川越市仲町1-4
9:00~18:00(2020年4月から10:00~19:00)
水曜休み
西武新宿線本川越駅より徒歩10分

Instagram:

https://www.instagram.com/kagaya.cafe/