川越style「COFFEE GALLERY(コーヒーギャラリー)」珈琲豆の注文焙煎を日常に | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

焙煎器の中で煎られた豆が、やがて芳醇な香りを店内に漂わせ始めると、俄然期待は高まっていく。

パチパチと爆ぜる音を聞くと、珈琲豆は農産物という生き物であることを実感するよう。

湯気を立てて焙煎器から出てきた珈琲豆は、見事は褐色に煎られている。

そして、自分だけの珈琲豆が出来上がるのだった。

 

川越の珈琲文化をより豊かに。

川越の珈琲時間は、自家焙煎珈琲豆を購入するのみならず、自分の注文した生豆が焙煎される様子を見守る段階へ。

珈琲のある暮らしがさらに引き上がる。

 

そこは、一人一人の珈琲時間を丁寧に創るお店。

自分のために焙煎された、自分だけの珈琲豆を手に入れる。

 

2019年5月にオープンしたのが、厳選した珈琲豆と注文焙煎の「COFFEE GALLERY(コーヒーギャラリー)」さん。

お店があるのは、松江町二丁目。

川越街道、日本聖公会 川越キリスト教会のT字路信号すぐのところにあります。

川越キリスト協会、ライブハウス「川越Rotom」の道路向かい。

奥川越らしい、落ち着いた空気が漂うエリアにあります。

「COFFEE GALLERY(コーヒーギャラリー)」

川越市松江町2-3-5

10:00~17:00

定休日/月曜日【祝祭日は営業/振替なし】
TEL 049-277-4870
駐車場あり
 

川越は珈琲店が増え、珈琲の街として定着している中、新たに個性的な珈琲店がここに誕生。

焙煎の香りが店内に充満し、お店の外まで漏れ、いつの間にか香りにいさなわれて足を踏み入れている。

COFFEE GALLERYは、寺田さん兄弟による運営のお店。

若き兄弟が珈琲の楽しみを提案。

二人の人柄が地域の人を巻き込んでいるのがこのお店ならではで、二人の挑戦を温かく応援しているのだ。

個人店は、店主の人柄にお客さんがつくというのも大事で、親しみある・応援したくなる、そう思わせるものが二人にあるよう。地域の人を中心に、多くのリピーターがいるのだ。

 

川越街道は車の交通量が多く、走る車内からお店を見る人が絶えない。

通りに面して主張するように陳列されているのが、樽の数々。

店内に入ると、樽に入れられた珈琲豆の生豆がずらりと10種類ほどディスプレイされているのが目に入る。

川越には珈琲店は数多くあれど、うちのお店はこれが大きな個性なのだと一目で伝わる演出。

焙煎された豆を見るのは一般的ですが、生豆の状態の珈琲豆は見たことがない人も多いでしょう。入り口に鎮座させることで、珈琲豆がもともとどういうものなのか伝えようとしていた。

落ち着いた内装は、珈琲豆の存在を引き立てるための演出。

COFFEE GALLERYでは、定番の珈琲豆から、希少価値の高い珈琲豆まで世界中からこだわりの生豆を取り揃えているのが特徴。
時期により限定豆の入荷も随時あり、行く度に違う楽しみがある。

圧巻の光景。

 

COFFEE GALLERYはフルオーダーの焙煎豆の販売が主ですが、店内をカフェとして利用することができます。

提供している珈琲は、もちろん自家焙煎したもので、生豆の状態からドリップまで店内で完結している。

用意している珈琲は、

COLD

・水出しコーヒー

・ドリップアイス

HOT

・ニエリ(ケニア)

・エリンバリゴールド(パプアニューギニア)

・マンデリン(インドネシア)

・シダモシャキッソ(エチオピア)

HOTの内容は定期的に変わっていきます。

広々とした店内には店主と語らうカウンター席、日だまりのカウンター席があり、それぞれの過ごし方で好きな席を。ゆったりとした店内なので、寛ぐことができます。

美味しい珈琲があれば、ふっと肩から力が抜け、リラックスすることができる。

川越の日常時間に浸れるはず。

 

珈琲はテイクアウトにも対応していて、さっと一杯買って持ち帰る人の姿も多く見られます。

 

そして、COFFEE GALLERYとして核となるのが、注文焙煎。

川越で数少ない注文焙煎豆販売のお店。

注文を受けてから焙煎を行うことで、常に新鮮な珈琲を楽しむことができます。
オリジナルの特注焙煎器を使用するため、少量(200g)からの焙煎が可能。

お店で扱う珈琲豆のこだわりとして、オーガニック豆であること。

豆自体の品質を追求しているのが基本姿勢にあります。

表示された価格は、「焙煎込み」の価格で、注文焙煎を考えたら決して高くなく安いくらい。

 

今の川越は百花繚乱のごとく珈琲店の数が増え、オープンが続いています。

カフェとして珈琲を提供、テイクアウト専門のコーヒースタンド、それに自家焙煎した豆を販売しながらカフェも運営している、焙煎した豆の販売に特化した珈琲豆店、と様々な形がある。

焙煎豆の販売店が以前と比べると格段に増えている川越で、こうしたお店が増えていることが、今の川越の珈琲文化の高まりを象徴しているよう。

 

自家焙煎豆を売りにしたお店は増えましたが、COFFEE GALLERYが他とは違うのが、「注文焙煎」であること。

COFFEE GALLERYでは、既に焙煎した豆の販売は基本的になく、一人一人、注文に応じてその都度焙煎しています。

注文焙煎とは、その名の通り、一つの一つの注文ごとに焙煎して提供しているもので、既に焙煎された豆を販売するのではない、オーダーメイドになります。

生豆の状態で並んでいるところから、どの豆にしようか選ぶ。

珈琲豆と一言で言っても、生豆を見比べてみると千差万別。

焙煎された豆はみな同じように見えますが、焙煎前の生豆だと産地ごとに色・形はそれぞれ違うのがよく分かり、どれも個性が際立っている。

これを見ると、産地で味が変わるのが納得できるよう。


この時並んでいる生豆は

・ミラバリャ農園 グアテマラ

・ショコラ ブラジル
・シダモシャキッソ エチオピア

・モカ イルガチェフェ
・ドゥクンデカワ ルワンダ
・ニエリカルシ ケニア
・エルポルベニール コロンビア
・エリンバリゴールド パプアニューギニア

・マンデリン G1 Pondok インドネシア

 

どの豆がいいか分からない場合でも心配無用。

COFFEE GALLERYの寺田さんが、一つ一つ種類ごとの豆の違いを説明してくれる。
カウンセリングから始まるのがCOFFEE GALLERYのらしさで、選び悩む楽しさがある。

また、一口に焙煎といっても、焙煎の時間や熱の通し方で珈琲の香りや味は大きく変わります。
一般には深く炒るほどコクや苦味が強くなります。
浅煎りから中煎り、中深煎り、深煎りなど、好みの煎り方を指定できます。

珈琲豆の種類や焙煎について詳しくないお客さんでも、「飲みやすい」や「酸味が強い」等の好みを聞き、それに合わせた豆を勧め、豆に合わせた焙煎を提案しています。

豆と焙煎度合いが決まれば、すぐに店内に設置された焙煎器で寺田さんがオーダーを受けた焙煎に取り掛かる。
COFFEE GALLERYの焙煎器はメーカーに特注したオリジナルの焙煎器。
均等に熱が通るように工夫がされており、熟練した技術で要望に応じた焙煎をする。

注文焙煎の良さは、いつ焙煎されたかが目の前で分かること。

既に焙煎された豆の販売の場合、いつ焙煎されたかまでは表示されていないことが多い。

焙煎してから豆の劣化が始まることを考えると、美味しい珈琲を飲むためには、焙煎し立ての「新鮮な」豆を手に入れること必須。

(生豆の状態の鮮度以上に、焙煎し立てという「新鮮さ」が珈琲には重要)

そういう意味で、目の前で煎られる工程を見て豆を購入できるのは、間違いなく新鮮な豆である。

 

焙煎を待つ10分~20分の間、店内で珈琲が一杯提供されるサービスが嬉しい。

(焙煎豆を取り置きして後で取りに来ることも可能)

焙煎待ちの珈琲は、通常カフェで販売されている珈琲と全く同じ。

ホットなら同じく数種類から選ぶことができ、アイスは水出し珈琲の1種類。

ここまでトータルで考えると、COFFEE GALLERYの珈琲豆は破格の価格だということに気付くでしょう。

もちろん、味が美味しいのは当然のこと。

COFFEE GALLERYでは一度焙煎を頼むとリピーターになっていくパターンが多く、やはり、オーダーメイド焙煎を体験すると、それが普通になり、それ以外に戻れなくなる人が続出している。

 

お店では、小売りのみならず、店舗向けの卸売にも対応しており、様々なお店からオーダーが入っています。
カフェや喫茶店、ギャラリー、美容室などで提供する業務用の珈琲の注文も請け負っていて、店舗の雰囲気や用途、お客さんの層によって珈琲の香りや味を考えている。
親切に相談にのってくれ、一緒にオリジナルの珈琲豆を作ってくれる。
 

また、COFFEE GALLERYでは、珈琲のある生活を提案しようと、店内でオリジナルグッズやお勧めのコーヒーミル・グラインダー、ドリッパー、ドリップポット、サーバー等も販売している。


 

お店では週末を中心に定期的にクレープのキッチンカーがお店横スペースに出店することがあり、コーヒーと共にフードを楽しむことができます。

 

珈琲のある生活を提案し、何より細やかな要望に応えようとするフルオーダー焙煎店であるという独自性。

川越で話題になっていくことは間違いない。

寺田さん兄弟は、どんな想いでお店を開いたのか??

COFFEE GALLERYの川越物語とは。

二人の軌跡を掘り下げていきます。

さいたま市出身のオーナーで兄の寺田さんは、内装監理の現場監督などに8年ほど就き、店長で弟の寺田さんは美容師として働いていた。

二人は、縁あって珈琲の道に進むことになる。

実は・・・

COFFEE GALLERYは、熊本県にもある。

熊本県熊本市に3年ほど前にオープンし、地域に親しまれているお店。

そちらのお店も厳選した豆を扱い、注文焙煎が売りのお店です。
「COFFEE GALLERY」
熊本県熊本市中央区新町4-2-5
https://www.coffeegallery.jp/index.html

熊本のCOFFEE GALLERYのオーナーと繋がり、熊本のお店にも足を運んでいた。

オーナーとの縁で寺田さん兄弟は二人で珈琲店を開くことを決意。

お店の候補地として、以前に足を運び街並みに惚れた川越。

半年以上物件を探し、たどり着いたのが、今のこの場所。

内装デザインを自分でやり、知り合いに協力してもらいながらできる限り自分たちで工事を行い、2019年5月にオープンした「COFFEE GALLERY」。

熊本のお店に二号店ではなく、運営は別々。

川越のCOFFEE GALLERYは別個に独立した形で寺田さん兄弟が運営しています。

川越の地で、珈琲の文化を育んでいく。

COFFEE GALLERYがある川越街道、松江町二丁目周辺は、古い建物があちこちに残り、近年になって面白いスポットが誕生している地域であり、ライブハウス「川越Rotom」やゲストハウス、カフェ&バー「ちゃぶだい」さんなどがある。

川越の素の表情、川越のディープに触れることができる、まさに、川越の「奥川越(おくかわごえ)」。略して、「おくかわ」と最近話題のエリアです。

少し歩けば大正浪漫夢通り、一番街に辿り着き、成田山川越別院や喜多院へも行きやすい位置にある。

それら川越的に点在するエリアを結ぶ、中継地点のような場所にあるのがCOFFEE GALLERY。

中継地点としての利点は、エリアの真っ只中ではなく各エリアと程よい距離で離れている点で、落ち着いた雰囲気が良さ。

エリアからエリアへ、散策の途中に昔の茶屋感覚でCOFFEE休憩できるのだ。

 

今後は、お店営業のみならず、外部のイベントに積極的に出店していこうとしていて、「川越百万灯夏まつり」では、テイクアウトでアイスコーヒーと限定ブレンド豆を販売していました。

 

珈琲のある暮らしを提案する。

 

自分だけの珈琲が、暮らしをもっと豊かなものにしてくれるはず。

COFFEE GALLERYが創り出す川越の珈琲時間。

 

さあ、また次の焙煎に取り掛かろうとしていた。

しばらくすれば、店内に珈琲の香ばしい香りが充満するはずだ。

 

自分だけの珈琲豆を待つ時間も香ばしい。

 

「COFFEE GALLERY(コーヒーギャラリー)」

川越市松江町2-3-5

10:00~17:00

定休日/月曜日【祝祭日は営業/振替なし】
TEL 049-277-4870
駐車場あり