川越の新しいパン屋さんのオープン。
2017年11月にオープンしたのが、「手作りパン屋Paru Paru(パルパル)」さん。
お店があるのは、川越駅西口から歩いて7分ほどの住宅街の中。
二通りのルートがあり、一つは川越駅西口から線路沿いを新河岸駅方面へ南へ進み、行定病院、新宿町保育園を過ぎ、ライスセンター金子さんの角を入っていくと辿り着く。
もう一つは、川越駅西口から新宿町三丁目交差点方面に進み、タカラショールームの交差点を左折、川越中央消防署を過ぎたT字路を左折しても辿り着きます。
「手作りパン屋Paru Paru(パルパル)」
川越市新宿町2-13-12
9:00~17:00(なくなり次第終了)
070-2662-6284
土日祝休み
Paru Paruさんは自宅兼店舗で、丁寧に手作りしたパンを販売しているお店。
川越の個人パン屋は自宅兼店舗というスタイルのお店が多いですが、そのスタイルゆえに個人店のパン屋が成り立ち、多い街という側面もある。
そして、川越の個人パン屋は、市中心部よりも実は周辺地域に多いのも特徴で、川越独特な現象かも。地域に一軒、市内どの地域にも地域で親しまれている街のパン屋さんがあり、パンが生活に欠かすことのできない食べ物であることが伝わってくるよう。
Paru Paruさんがあるのは新宿町2丁目、という地域を超えて、広く川越駅西口エリアで捉えられる。
川越駅西口というエリアでは、パン屋としてはウェスタ川越に「ベーカリー&カフェ どんなときも」さんがありますが、Paru Paruさんももちろん西口エリアで、西口エリアで貴重な二つの両パン屋です。
多種多様な個人パン屋があってパン文化が花開いている川越の街の中でも、ParuParuさんは、特に小さなパン屋になるかもしれない。もしかしたら最小?しかしそれゆえに、自分だけが知ってる感じも持てて大事にしたくなるのだ。
建物に辿り着き、どこに売り場が・・・?と一瞬迷いますが、建物の玄関ではなく、駐車場の奥へ進んで回り込むと・・・段差があり、上がった所に窓が見えそこがお店の窓口です。
ガラス戸を開くとParu Paruさんのパンがついにお目見え。こういう形態のパン屋さんってなかなかない。いや、パン屋さんのみならずお店として珍しい形。例を引くなら、仲町のパン工房ポレポレさんに似ているかもしれません。
Paru Paruさんは住宅街という場所柄、地域の人の来店が多く、毎日のように通う人も見られる。家の近くにパン屋さんがあるってそこで暮らすの大事な理由になりますね。
面白いところでは、目の前の通りが近くの保育園の子どもたちのお散歩コースになっていて、日々子どもたちはParu Paruの前を通っては写真が掲示された看板を指差し、今日はこのパン!と歓声をあげ、のみならず、家に帰って家族に教えて、後日親御さんがお店にやって来るという循環もあること。
子どもたちは教えなくてもパンに反応する、お散歩のそんな光景があることがなんとも微笑ましい。
それに、パン、という食べものの持つ力は、何と言っても口コミの大きさ。
新しくパン屋さんが出来たと聞けば行ってみようと、遠方からもわざわざ買いに来る人がいる。
北海道産小麦キタノカオリを100%、天然酵母を使い、塩や砂糖の原料にもこだわり手作りで作っているパンは、食パンから惣菜パン、菓子パンなど毎日10種類以上のパンが並び、幅広いラインナップが揃います。
この日は、食パンに人気のいちじく&クルミ(いちじくがたくさん入っている!)、オレンジタルト、フランクドック、月見カレーチリトマト、コーンボール、
フィリングはほとんど手作りしています。
パンは定番人気のものに加え、新作パンも頻繁に登場していて、今日は何のパンがあるんだろう?と楽しみにしている人も多い。
オープン以来、世に送り出した新作パンは数知れず。
暑い時期にぴったりな、冷やしクリームパンなども作っていました。
また、これまでの日々には、
紅茶パン
フォカッチャ
おさつスティック
桃クリームパン
チョリソードック
ソフトフランス平焼きあんパン
フォカッチャ
ハイジの白パン
桃クリームパンなどのパンが並んでいました。
Paru Paruの鈴木さんは、損害保険会社や販売の仕事に就いて働いたのち、独立。もともとパン作りは自宅用に作っていて、ABC Cooking Studioのブレッドコース(パン教室)でライセンスを取得。自宅内の製造所にて日々試行錯誤を重ねて技を磨いて、2017年11月に「手作りパン屋Paru Paru」をオープン。
鈴木さんは振り返る。パン作りはそれまでの勉強・修行期間も大事でしたが、お店をオープンしてからの日々がなにより濃密な経験で、季節により水加減を調整するなどは、仕事として毎日パンを作り続けないと掴めない部分でもありました。
確立された不動の人気店の職人も、今でも勉強の日々と口にするように、お店を開き、お店に並べるパンを作ることが最上の勉強になるのかもしれない。
川越で女性オーナーが創業が続く近年。
単なる偶然ではなく、同時期に市内で続いているのは、その裏で実は創業前から繋がりがあり、時を同じくしてオープンが続いている事実があります。
川越商工会議所の川越創業スクールでは、ParuParuの鈴木さんと同期で受講していた女性が、その後、川越で次々とお店を始めて川越の新しい風となっている現実。
その一人が、川越市駅近くにアートスペース「ruriro」をオープンさせた中村さん。
(川越style「ruriro(ルリロ)」川越市駅近くのアートスペース
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12373872967.html)
その一人が、西武新宿線とJP線・東武東上線が交差する踏切近くに「食堂キッチナ」をオープンさせた青木さん。
(川越style「食堂キッチナ」生姜と抹茶と薬膳ごはんのお店
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12380406265.html)
「手作りパン屋Paru Paru」さんが2017年11月、「ruriro」さんが2018年2月、「食堂キッチナ」さんが2018年4月オープンです。
「今の川越」を感じさせる3者がオープン前からの顔見知りで、同期という間柄、みな女性一人オーナーという共通点があり、お互いに刺激し合いながらそれぞれ独自の提案を続けている。
ちなみに、キッチナの青木さんとParu Paruの鈴木さんは今も活発な交流があり、お互い一人でお店を切り盛りする大変さを分かり合えることから、お店が忙しい時にはヘルプで入って助けるという出来事までありました。
食堂の忙しさは想像に難くない、しかもオープンしたばかりでバタバタしている時はなおさらで、Paru Paruの鈴木さんがキッチナさんへヘルプで入っていました。
接客のヘルプで入りながら、それを契機としてせっかくだからお店同士のコラボレーションにしてしまおうと企画したのが、2018年のGW。キッチナさんで手伝いながら、Paru Paruのパン菓子、ココナッツシュレッドのキャラメリゼを特別提供していました。
(食堂キッチナさんで提供、ParuParuさんのパン菓子、ココナッツシュレッドのキャラメリゼ)
そんな両店の繋がりを表現しようと、キッチナさんとParu Paruの記事を前回と今回と続けました。検索サイトから記事に入ると伝わらないですが、時系列では繋がっています。
Paru Paruさんがある川越西口と言えば、市中心部の最後のフロンティア的に再開発が進んで変化が激しい地域であり、ウェスタ川越・ウニクス川越が発信拠点として大きな役割を担っています。
イベントが多数行われている施設でもあり、今の川越を語る上では外せない場所。
Paru Paruとしてもイベント出店にも興味を持ち、そしてウニクス川越は西口で頑張るお店・作家などを応援したい意向もあり、ウニクス川越で開催されるイベントにタイミングと条件が合えば、ParuParuさんも出店することがあるかもしれない。
(ウニクス川越のイベント。にぎわいマルシェ&彩の国カレーなる闘い)
また、お店でも楽しいことをしたいといろいろ構想を秘めている鈴木さん。
楽しいパン屋さんとしてアイディアの翼は広がっていく。
次はどんなパンを作ろう。
工房では、あれはどうかこれはどうだろうとパン作りの日々。
丁寧に手作りすること。
明日はどんなパンが並ぶだろう。
「手作りパン屋Paru Paru(パルパル)」
川越市新宿町2-13-12
9:00~17:00(なくなり次第終了)
070-2662-6284
土日祝休み