川越style「ACROSS THE RIVER アクロスザリバー」ティースタンド クレアモール | 「川越style」

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日常からふと解き放たれて、身の心もリセットする。

その効用が改めて見直され、今の感覚を組み合わせて新しい形の提案が活発化している、tea。

お茶の文化が古くから根付く川越で、新しいtea文化を発信する場所。

2017年7月にオープンしたのが、「ACROSS THE RIVER」さん。

お店があるのは、川越駅から歩いて3分ほどのところのクレアモール。川越駅からクレアモールを本川越駅方面に進み、「クレア大橋歯科」さんが角にある二番町通りを越えたらすぐ右手に見えてくる。

ブルーグレーの「茶」のフラッグが頭上にはためいているのが目印です。

「ACROSS THE RIVER(アクロスザリバー)tea stand」

川越市脇田町8-1
10:00~21:00

無休
049-224-9332

店内は壁際のカウンター席に、奥へ進むとさらに落ち着いた空間が広がりテーブル席が配されています。クレアモールの喧騒から離れて自分だけの時間を大事にできるような場所。

入口のカウンターで注文し、店内で過ごすも、テイクアウトするもよしです。

メニューは、定番人気のミルクティーは5種類(セイロンブレンド、台湾ハニーウーロン、ジャスミン、河越抹茶、河越ほうじ茶)、ストレートが4種類(セイロンブレンド、台湾ハニーウーロン、ジャスミン、河越抹茶)、それにアレンジティーとして、岩塩クリームティー、河越抹茶あんティーオレ、梅ウーロン茶、ハニージャスミン茶があり、シーズンメニューとしてこの時は、フルーツティー(パインレモン、マンゴーレモン、ピーチ、ストロベリー)、絞りたて果汁100%フルーツティー(パインレモン、アップルマンゴー、ベリー&ベリーティー、ブラッドオレンジ)、スムージー(河越抹茶、河越ほうじ茶、マンゴー、ストロベリー、ブルーベリー)、粉雪かき氷(ストロベリー、マンゴー、ピーチ、抹茶、ミルク)があります。お酒は川越らしくCOEDO。

ドリンクは無料トッピングがあり(生タピオカ、チョコタピオカ、アロエ)、砂糖・氷の量を調整してカスタマイズできます。

毎日通うような常連客が多いお店で、「いつもの」「いつものを今日はアイスで」など常に頼むものが決まっている人も多い。

ドリンクが出来上がるのを待つ間、厨房内からシェーカーを振る音が聞こえてくるのがACROSS THE RIVERらしい。まずお茶と氷を入れてシェイクすることで、お茶の苦味を消そうとしています。

ACROSS THE RIVERさんは、ティースタンド。

様々なアレンジティーを展開し、どれもSNS映えすることから、人によって持つ印象が違うかもしれませんが、何と言ってもACROSS THE RIVERさんはティー。

店名にもtea standと明記され、お店の根幹としてteaがあり、そこからの派生・発展としてアレンジドリンクなどが広がっているお店です。
teaはお店の代名詞である台湾を産地とする本格的な高級茶葉を使用したお茶に、かつて天下の茶所として、その名を轟かせていた河越茶をつかったお茶、さまざまなフレーバーティ等を用意。

何と言っても価格の安さ。周りの低価格カフェチェーン店との比較では割高に見えますが、この高級茶葉を使ってこの価格は通常有り得ない。

一杯500円はとっても普通であるのに、このミルクティーが350円だなんて。

茶葉本来の味わいがずしりと伝わるストレートティーが、250円。

 

川越にコーヒースタンドはいくつもありますが、ティースタンドはここだけ。

そしてteaを求めている人がこんなにも多いことが今の時代を物語るよう。

見渡せば、東京はじめ上海・アメリカなど世界では空前のティーブームが巻き起こっている現実があり、ACROSS THE RIVERもお客さんの約半分が外国人だという。

teaの中でも、ACROSS THE RIVERの出色は台湾茶。

台湾茶という目の付け所は川越では見られないもの。しかも、高級茶葉として知られる台湾の鹿谷(ろくこく)産を使用していることは意外にも知られていない。

台湾西南にある鹿谷郷、標高2000Mの秘境の深山は「凍頂ウーロン茶」の産地で、この茶畑で摘まれた茶葉を直輸入してプレミア茶葉として使用・提供しています。

台湾の鹿谷はどういうところなのか。台湾情報サイトの台湾なびの記事から。

「秘境高山ウーロン茶の里・鹿谷郷探訪記」

https://www.taipeinavi.com/special/5001944

そうなのです、ACROSS THE RIVERのラインナップの展開を、RIVERの源流を辿ろうとすると行き着くのが台湾茶で、ここを出発点として下流にゆっくり下るほどに川幅は広く大河のようになっていくように、様々なドリンクが展開されるというのが本当の捉え方。

鹿山産の台湾烏龍茶葉や台湾高山茶葉の香りは豊かで深い。

なぜ、川越で台湾茶を??しかも、なかなか手に入らない鹿谷の高級茶葉を扱えているのか??

ACROSS THE RIVERの間中さんはお店のオープンにあたり、台湾人のティーマスターのリーさんから台湾茶葉の紹介・監修を受けて、ACROSS THE RIVERの根幹を作り上げました。

ストレートティー以外にも、高級茶葉をそのまま使用したプレミアムティーもあります。

台湾teaの普及のために、ドリンク・茶葉の販売のみならず、ティーマスターのリー先生のお茶のワークショップ(テイスティングや淹れ方教室)も店内で開催したことがありました。

 

ここまでの話しで、ストイックな台湾茶のティースタンドと受け取られるかもしれませんが、それはお店の命として根底に大切に持ちながらも、ゴールではなくスタートライン。

お店で表現するのは、現地のものをいかに日本人に、川越の人に馴染んでもらえるものにするかというアレンジ。

台湾茶の追求に留まらず、アレンジティーの提案がACROSS THE RIVERの楽しいところ。

紅茶・烏龍茶・ジャスミン茶やセイロン茶(スリランカ産を技術が進んでいる台湾で加工している)のベースを使って、アレンジの苦心がACROSS THE RIVERの個性を光らせるものになっている。

珈琲以外のドリンクには台湾teaが入っていて、このフルーツにはどのティーが合うのか、どうブレンドすれば美味しくなるのか、さじ加減が絶妙です。

例えば、お店で一番人気のミルクティー。

ともすれば、ミルク感が前にきてティーの味が立ちづらくなりますが、しっかりティーの味がずしりと残っているアレンジはさすが。

また、川越のお茶の深堀りもACROSS THE RIVERならではで、台湾と川越の競演、河越抹茶・河越ほうじ茶を使ったドリンクがあるのもお店の特徴で、スムージーなどアレンジティーが人気これらの見た目が華やかなことから、SNSでスムージー屋さんかき氷屋さんと見られることがありますが、あくまで台湾ティーという核があってのアレンジティーです。河越抹茶などはストレートもあります。

ただ、昨今のティーブームは、純粋なティーというよりアレンジが人気になっているという側面もあり、ACROSS THE RIVERもアレンジティーに力を入れているのも事実。

しかも手作りにこだわり、アレンジで使うあんペーストやシロップなどは自家製。河越抹茶あんティーオレなどの抹茶は、注文を受けてから抹茶を立てているこだわりよう。もちろん、余計な添加物は入れていません。

今まで送り出してきたアレンジティーは、季節に合わせて数限りなくあります。

 

ティースタンドでありながら、実は・・・と伝えたいのが、珈琲が美味しいのもACROSS THE RIVER。

ドリップコーヒー・カフェラテに使用している珈琲豆は、東京都世田谷区にあるサードウェーブの先駆け、「NOZY COFFEE」さんの豆を使用している。

「NOZY COFFEE」
http://www.nozycoffee.jp/index2.php

シングルオリジンコーヒー専門店で、酸味とフルーティーな味が好きな人にはお勧め。

珈琲豆の選定も、ティーなどに合わせて、ビター感ある珈琲ではなく、フルーティーな珈琲豆を選らんでいるセンスがあるのも見逃せない。

ティーのお供に。

ACROSS THE RIVERの隠れた人気商品は、入口で目に入るショーケースに並べられた、焼菓子。

これは、時の鐘がある鐘つき通りにある「Lightning Cafe」さんがACROSS THE RIVERさんのために特別に製造しているものです。Lightning Cafeさんが他のお店にお菓子を卸すというのはほとんどなく、間中さんとの親密な繋がりから実現したもの。

お店の入口には、暮らしのセレクトショップとしての発信スペースがあり、お店でドリンクとして使用している茶葉含めた販売(台湾ハニー烏龍茶、台湾セイロン茶、台湾ジャスミン茶、台湾高山茶、台湾青茶)などや河越抹茶、ジャム、野々山養蜂園さんの蜂蜜、NOZY COFFEEの珈琲豆、小皿、エプロンなど、お店で使用している厳選素材含めた提案がなされています。

 

ティーのお供にということなら、店内にはセレクトした本が置かれているので、ドリンクから本に手を伸ばし、ページを繰ってしばし本の世界に旅立つのもACROSS THE RIVERの楽しい過ごし方。

ACROSS THE RIVERさんには、各地の資本の会社のお店が並ぶクレアモールにあって、ディープな川越が底に流れているのを感じるギャップがなんとも心地良い。

分かる川越人には分かるものがそこここにあり、あ、これは!?とそれを見つける楽しさがこの空間にあるようだった。

その感覚は、どこかにあったもの・・・と思いを巡らせてみると、そうだ、「うらかわ」の感覚だ、と気付くはず。うらかわは、クレアモールを大動脈に、そこから左右にのびる脇道の先に出逢う個人店を総じてそう呼んでいますが、今の川越の先端的感性のお店が点在しています。城下町川越にあった脇道文化が今の時代に形を変えて現れ脈々と息づいているようです。

うらかわのお店のファンは多く、「川越が好き」=「川越のうらかわの店が好き」と同義で語られることも多く、それぞれお気に入りのうらかわのお店は一つや二つはあるのではないでしょうか。また、うらかわのお店を巡ることが「川越散策」の語の中に含まれるようになっているのも今。

知る人ぞ知る裏道にあるお店、という自分だけが知ることがうらかわを特別なものに昇華させてもいますが、ここで、ACROSS THE RIVERさんの存在です。

クレアモールという表にありながら裏のうらかわにあるような感覚がお店にはあり、表があるから裏があるというクレアモールとうらかわの定立が逆さまになった感覚が楽しい。ACROSS THE RIVERさんの独特な存在が伝わるでしょうか。

ACROSS THE RIVERさんはうらかわ的。お店に流れる川越観がまさにうらかわで、展示される花のアレンジは、ACROSS THE RIVERから歩いてほど近くのうらかわにある「KONOHA」さんによるもの。

ちなみに母の日には、ACROSS THE RIVER店頭でKONOHAアレンジの花を販売していました。

(川越style「KONOHA」はながすきすぎる

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12116166208.html

 

また、今は休止中ですが、人気のコッペパンのパンには、川越市駅近くにある「BREADMAN」さんの特注パンを使用していました(ちなみにコッペパンの具は全て店内で手作りしていました)。あの無骨なパンには、川越のお店の人からの支持が高いです。ACROSS THE RIVERでは、これから試作を繰り返し、リニューアルした食事メニューが登場すると思います。

(川越style「BREADMAN」パンと料理を融合 パンの可能性を広げていく

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11505322013.html

それにドリンクに使用する蜂蜜には、川越Farmer's Marketでお馴染みの「野々山養蜂園」さん。

蜂蜜とジャスミンティーが合うことから、野々山さんの蜂蜜でハニージャスミンティーを。

また、季節の蜂蜜に応じてドリンクが変わっていくのも楽しいところ。

Lightning Cafe、KONOHA、BREADMAN、野々山養蜂園、川越のうらかわが好きな人にとってはつらつらを名前があがるお店ばかりで、これらと濃く繋がって構成された空間を、うらかわ的と言わずして何と言うでしょう。

もちろん、全てはティーが中心にあり、それに合うものとして展開しているものですが、ACROSS THE RIVERの間中さんの感性がうらかわ的で、こだわりを持つ個人店に共感を覚えることから、こうしたお店作りに繋がっている。

川越をどこまでも深く、というのは、生半可な気持ちではなく、その意志を表明するためのこの店名でもありました。

「ACROSS THE RIVER」。

川を横切る、川を越えて。

そこには、台湾と川越をACROSS THE RIVERで繋ぐ意味でもあるし、そのまま、川越という意味でもある。

川越にこだわり、川越を発信する場所としての気持ちを、この店名で表現しました。

そして、改めて見上げれば気付くはずです。

ロゴマーク、入口にはためく旗、それに店内カラー、お店のテーマカラーがなぜブルーグレーなのか。

そうです、ACROSS THE RIVER、川越だからです。

新河岸川、入間川、小畔川、不老側、川越市内をぐるりと取り巻く幾筋もの川。

川越の歴史そのものと言える川を店名にとり、それゆえにテーマカラーはやはり、歴史が溶け込んでいる川を思い浮かべるシックなブルーグレーだったのです。

川越を発信するために。

各地のイベントにも積極的に出店しているACROSS THE RIVERさんは、2017年10月の「世田谷パン祭り」に出店したことは大きな反響を呼びました。日本を代表するパンイベントに実は出店していたことを川越の人は意外と知らないかもしれません。

「ACROSS THE RIVER | 世田谷パン祭り 2017」
http://setagaya-panmatsuri.com/bread_market/across-the-river/

ここ川越では、2018年4月22日蓮馨寺で開催された「手づくり食市+めきき市@立門前」に出店。

(川越style「手づくり食市+めきき市@立門前」2018年4月22日蓮馨寺

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12371760368.html

ACROSS THE RIVER の間中さんと野々山養蜂さんのツーショット。普段繋がりのある野々山養蜂園さんとも同時出店していました。

さらに、2018年7月1日(日)蓮馨寺の「川越Farmer's Market」、2018年7月8日(日)航空記念公園の「所沢パンフェス」と、人気イベントからの招待が続々と届いて、これから、いろんな場所で見かけることも多くなるでしょう。

(川越style「川越Farmer’s Market」2018年7月1日(日)蓮馨寺など

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12377862357.html

ACROSS THE RIVERは、ACROSS THE RIVER(川越)として地元川越産の農産物への愛情を深く持ち、野々山養蜂園さんに続いて、川越の利根川農園さんのブルーベリーやあまみごえファームさんのマンゴーなども今後アレンジティーなどに使用していきたいと構想しています。

(利根川農園のブルーベリー)

 

(あまみごえファームのマンゴー)


極上の台湾茶葉と川越の農産物の組み合わせ、一体どんなアレンジで形に結実していくでしょう。

ふと。

ミルクティーに残るしっかりとしたティー感に浸りながら、カップに書き込まれた詩に気付くだろう。

その詩は、どこかで見た記憶が。。。

そうだ、店内に置かれたあの本「THA BOOK OF TEA」の中の一節にあったものなんだと気付く頃には相当なリピーターになっている頃でしょうか。

今一度、本を手に取りページをめくってあの一節を探し出す。

また一口飲みながらめくっていると、あ、あった。これだ。

本の詩とカップの詩を見比べて、一つに繋がった。こういうことだったのか。

お店の根幹を成すメッセージが、本とカップでドライブして伝わってくる感じ。

お店で見慣れた本と手元のカップが一つになり、ACROSS THE RIVERの世界観が一気に広がっていったのでした。

どんな詩なのか??

それは本をめくって確かめてください。

 

台湾と川越をACROSS THE RIVER。

きっとこのお店は、その距離を縮めてくれるはずなのだ。

 

「ACROSS THE RIVER(アクロスザリバー)tea stand」

川越市脇田町8-1
10:00~21:00

無休
049-224-9332

 

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