2017年10月14日、15日「川越まつり」川越まつりの街川越 川越まつりを中心にした川越の一年 | 「小江戸川越STYLE」

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川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

2017年10月14日、15日

「川越まつり公式サイト」
http://kawagoematsuri.jp/schedule.html
川越まつり参加山車一覧 
幸町 翁の山車
元町二丁目 山王の山車
大手町 鈿女の山車
幸町 小狐丸(小鍛冶)の山車
仲町 羅陵王の山車
志多町 弁慶の山車
六軒町 三番叟の山車
松江町一丁目 龍神の山車
元町一丁目 牛若丸の山車
宮下町 日本武尊の山車
末広町 髙砂の山車
連雀町 道灌の山車
脇田町 徳川家康の山車
通町 鍾馗の山車
新富町二丁目 鏡獅子の山車
新富町一丁目 家光の山車
野田五町 八幡太郎の山車
菅原町 菅原道真の山車
南通町 納曾利の山車
旭町三丁目 信綱の山車
川越市 猩々の山車

平成29年度 川越まつりの見どころ 
※各見どころの時間は、前後することがあります。
・市役所前の山車揃い
市役所前を山車が巡行します。1ヵ所で多くの山車を見られるチャンスです。
14日(土) 13:30~15:00頃

・宵山の山車展示
山車に提灯が灯り、居囃子を披露。落ち着いて山車やお囃子をご覧いただくことができます。 各山車の場所は参加町の会所、宵山の山車展示位置情報でご確認ください。
14日(土) 18:00~19:00頃

・鳶のはしご乗り
蔵造りの町並みを舞台に、鳶職人の妙技が披露され、技が決まる度に観客からは大きな拍手と歓声が上がります。
14日(土) 18:20 埼玉りそな銀行

・神幸祭
氷川の神様が神輿に乗られて町を巡行することで、その御神徳をいただき、幸福と町の繁栄を祈請するという、現在の山車行事の原型となった伝統儀式です。
15日(日) 10:15 氷川神社、15日(日) 11:15 市役所前、15日(日) 11:45 氷川神社還御

・市役所前の山車揃い
市役所前に山車が勢揃いし、囃子を披露します。ずらりと一列に山車が並ぶ様は迫力満点です。鳶職人による木遣りも披露されます。
15日(日) 11:15~12:15頃

・曳っかわせ
山車が出会うと正面を向き合わせ、囃子の競演が始まります。周りの曳き方衆は激しく提灯を乱舞させ、祭りは最高潮に盛り上がります。
場所: 仲町、札の辻、連雀町、本川越駅前、松江町、通町等の交差点ほか市内各所、
14日(土) 19:00~21:00頃
15日(日) 18:30~21:00頃

川越まつりの街、川越。

昨年も盛大に催された川越まつり。市内各地で起こった幾多のドラマをいまだ目に焼き付けている人も多いことでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

(夜の部「川越まつり」夜の曳っかわせ連雀町道灌の山車2016年10月16日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12211498228.html

 

川越は、川越まつりを中心にして一年が回っていると言っても過言ではない街。

では、その一年は、現場ではどう回って今年の川越まつりを迎えているのか。太田道灌の山車を保有する川越の連雀町の一年から川越まつりを改めて浮かび上がらせる。

連雀町は、本川越駅から北へ進んで県道と交差する連雀町交差点を大きな目印として、熊野神社や蓮馨寺がある地域。熱い祭り人が多い地域、迫力の山車曳行が広く知られています。

2016年10月の川越まつりから、

2017年10月の川越まつりへ。


2016年川越まつりが無事に終わって2週間、連雀町の祭りの会である「連々會(れんれんかい)」のお日待ち(慰労会)が2016年10月29日に行われました。


川越まつりでは熱過ぎるほどの山車曳行と曳っかわせを魅せた連々會ですが、お日待ちの現場もさらに熱過ぎるほど。。。!
無事に終わってなによりと乾杯し、今年の祭りを振り返って熱く語り、お互いの健闘を称え合い、そしてまた呑む。
祭りは、一人一人がそれぞれの役を全力で全うして成り立っているもの。だからこそ結びつきも強くなり、連々會の結束はとてつもなく強い。
二次会の後は、三次会へ、解散となったのが深夜の2時半、、、それでもまだみんな元気という。。。
祭りの余韻を感じながら、今年の川越まつりはひと段落し、そしてまた。今年よりも来年、もっといい祭りにしたい、来年に向けて始動していくのだった。

 

川越に大きな朗報がもたらされた12月、2016年12月17日、川越まつりが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたことを記念して、川越市役所前駐車場にて、記念式典が行われました。、
埼玉県の「秩父祭(秩父夜祭)の屋台行事と神楽(かぐら)」や
「川越氷川祭(川越まつり)の山車行事」など18府県33件の祭りで構成する
「山・鉾(ほこ)・屋台行事」が無形文化遺産に登録された。
能楽や歌舞伎、和食、和紙などに続く登録。

登録を祝うように市内の山車が展示され、盛大な式典となった。

太田道灌の山車は並んでいませんが、川越全体にとって未来にわたって語り継がれる目出度い日となったのでした。

 

 

(川越市役所前駐車場 記念式典)

 

連雀町の重鎮、いや、連雀町のレジェンドと呼ばれている伝説の人が登場。

川越きものの日が川越に誕生して昨年でちょうど5年、毎月のきものの日よりもスケールアップさせて、5周年を祝う記念事業が、2016年12月18日蓮馨寺などを会場にして開催された、第1回「小江戸川越をきもので楽しむ日」。
この中の催しの一つ、

・きものファションショー 蓮馨寺講堂内14:30~16:00にて、
50人ほどの参加者の中で、中央商店振興会を代表し、連雀町のレジェンド、岩上さんが着物姿で颯爽と登場しました。


登場した途端、大歓声を浴びる岩上さん。さすがレジェンド。この人がいるからこその連雀町です。

 

とにかく呑む。呑む。呑む。

川越まつりから2ヶ月、祭りの熱気はまだみんなの身体に残る中、2016年が終わろうとする12月30日に開催されたのが、連々會の大忘年会。

 


最初から最後までとんでもない盛り上がりで、さすが連々會の祭り人たち。この熱気が、川越まつりのあの熱過ぎる山車曳行や曳っかわせになっている。
こうしてまた絆を深め、来年さらに熱い祭りへとつながっていくはず。来年の川越まつりも連雀町の道灌の山車は参加し、今年よりももっといい祭りを。みな心に誓いあっていたのだった。

年が明け、2017年。
新年は元旦から連雀町の雀會囃子連の恒例行事、門付(かどづけ)が行われて、賑やかに一年のスタートを切りました。

 

 


門付はその名の通り、家々、店々の玄関まで囃子連が付けて新年の祝いの演奏をして回るもの。
雀會が門付で回るのは町内や近隣で普段お世話になっている家々やお店といった場所。特に連雀町は個人商店が多い町内なので、門付はお店に向かうことが多いのが特徴です。
元旦から営業しているというのが凄いですが、連雀町は熊野神社、蓮馨寺といった、川越の中でも初詣客が多い神社仏閣がある町内だけあって、初詣客相手に元旦から営業しているお店が多く、また、元旦に門付を迎え入れて一年を良い年にしたいという願うお店が多いのもある。
お店にとっては、店先までお囃子が来て演奏してくれるというのはとんでもないスペシャル体験と受け止めて、事前に門付がやって来る時間を発信して、お客さんと共に迎えようとする、そんな光景も新しいお店の門付スタイルになりつつあります。
昨年も新しいお店がうちにぜひ来て欲しいとリクエストしていて、さらに今年もいくつか増えていました。
地域の囃子連が地域を回るという町内行事ですが、そんな狭いことに捉われずに、初詣の行き帰りに門付に遭遇すれば、演奏がひと段落した後に獅子に頭を噛んでもらったり、大黒様と記念写真を撮ったり、そのご利益に誰もがあやかることができるものでもあります。
ただ、門付は一ヵ所に留まることなく移動し続けているので、遭遇するだけでかなりのラッキーと言えるかも。
とても縁起物なので、ぜひ会いたいと思ったら、遠くからでも音色がかすかに聴こえてくるので、音に導かれて探してみるのもいい。必ず見つかります。
演奏している囃子連の面々は、もちろん、川越まつりの山車の上で演奏している面々でもあります。


川越まつりの囃子連の演奏を間近で聴くことができるという点で貴重。
川越のお囃子は、川越まつりの時にだけ演奏するのではなく、一年通して活動しています。

 

2017年4月23日(日)今年も連々會の親睦旅行が開催されました。毎年開催されているもので、今年は群馬県へみんなで大自然を満喫&BBQへ!
朝の8時半に連雀町交差点付近に集合してバスに乗り込んでいざ出発、した瞬間に乾杯が始まってお酒を吞み始める一同。すでにテンションはMAXで、車内はまるで川越まつりのよう。。。こういう親睦旅行も祭りの一体感には必要です。
10時半には最初の目的地、高崎のシンボル、高崎白衣大観音に着き、高さ41.8mの観音様の中を階段を連々会一同で上がっていきました。最上階から見渡す景色は絶景です。

 

 


そしてお昼に着いたのが、高崎市にある「希望の丘農園」。
ここは東京ドーム4個分の広さがあり、いろんな体験ができるレジャー農園です。
いい景色を眺めながらのBBQも楽しめてしまう。菜の花畑を見たら、少年のように撮りたくなりますね。


眺めのいいところにBBQ会場があり、持ち込んだ食材などをひろげ、4つの班に分かれて早速BBQに取り掛かる。てきぱきと段取りしていく様子は、さすが川越まつりをみなで経験しているからこその連携プレー。
班ごとに持ち寄った食材に個性があり、「焼きそら豆美味しい~!」「焼きトマトも旨い!」などあちこちから声が挙がります。

 

 


食べ終わった後もみなの連携であっという間に片付けが終わり、帰りのバスの中では熟睡。。。
それにしても、この日一体どれだけのお酒を消費したでしょう。朝から夕方までずっと吞み続けていたような。連々會、親睦旅行で親睦をさらに深め、今年の川越まつりも一体となって盛り上げていきます。


2017年5月3日、4日のGW期間中、連雀町の熊野神社では、太田道灌の山車展示と雀會囃子連によるお囃子が行われました。

 

 


さすが連休だけあって境内は人人人で賑やかな二日間。特に今年は3日だけでしたが、連雀町交差点~仲町交差点が歩行者天国になったこともあり、通りを広々と歩く人で埋まっていました。
熊野神社で貴重な川越まつりの山車とお囃子に多くの人が触れ、川越まつりの空気を実感したでしょうか。川越まつりまであと5ヶ月となりました。久々に山車がお目見えし、川越まつりから半年経ったことを実感し、川越まつりまであと半年と思い描き始める頃です。

 

季節は春から夏へ。
連雀町にある熊野神社にて夏の伝統行事、、「夏詣(なつもうで)」が2017年7月30日まで行われていました。ちょうど百万灯夏まつりの最終日までの開催。
・茅の輪くぐり
・人形で清め祓い
・短冊でお願い

 


中でも茅の輪(ちのわ)くぐりは目を引き、祈願しながらくぐる人の姿が絶えませんでした。

セミの鳴き声が響く夏真っ盛りの2017年7月15日、祭りの結束を強めるため、連々會の暑気払いが連雀町にある「居酒屋UTA」さんにて行われました。

上の写真は、日付が変わった午前1時、二次会終了時の写真。
一次会から始まった熱過ぎる暑気払いは、すでに6時間近く経って、この時の写真を連々會の面々は覚えていないかもしれませんが。。。
4月の親睦旅行でのBBQに続き、こうして7月に暑気払いを行い、会の結束を高め、あと3か月に迫った川越まつりへのボルテージを上げていく。つまり、川越まつりを一年の中心にして、一年を通して活動しながら、川越まつりを迎えるというスケジュール。
特に今年は、川越まつりがユネスコ無形文化遺産登録後初の開催ということで、否が応でも注目を集めることになります。
プラスして、2017年という今年は、太田道真・道灌父子が河越城を1457年に築城してからちょど560年というメモリアルイヤーになります。ユネスコと太田道灌が今年の大きなテーマになりそうです。
 

2017年7月29日、30日に行われた川越百万灯夏まつり。
両日ともたくさんの催しが行われた中、連雀町のお囃子連「雀會」は特設屋台を組み立てて、街中を曳き回してお囃子の音色を響かせました。

 

 


初日の29日は天候に恵まれませんでしたが、二日目の30日は最後まで無事に開催し、連雀町内はじめ市内を巡らせました。
川越の夏祭りに欠かせないお囃子。雀會の演奏に酔いしれてくれたでしょうか。
そして・・・30日には本川越駅前ステージで「川越浴衣まつり」が開催されていて、ここにも雀會の屋台は立ち寄っていた。
雀會が川越浴衣まつり・・・??
なぜだか分かりますか??
ヒントは・・・
川越浴衣まつりの中で、アニメ「月がきれい」のスぺシャルトークショーが開催されていたこと。トークショーには月がきれいの岸監督が登場したこと。
「月がきれい」と「雀會」の繋がりとは・・・

2017年7月30日、本川越駅前ステージで行われた第4回「川越浴衣まつり」。
川越浴衣まつりは出場者が自慢の浴衣に身を包んで舞台に上がり、のみならず、浴衣ファッションコンテストとして審査員による各部門賞とグランプリを決めるというイベント。コンテスト形式を導入しているのが特徴で、コンテストにはもちろん誰でもエントリーすることができる。コンテスト応募から、書類選考、本選出場者決定、コンテスト出場、グランプリ決定という流れ。
年々規模が大きくなり、注目度が増しているイベント。
さらに・・・
今年の一種特別な会場の雰囲気は、もちろん、あのアニメとのコラボレーションが実現したことに起因したものだったでしょう。ファンが殺到し、固唾を呑んで見守っていた。
そう、川越を舞台にしたアニメ、「月がきれい」です。
原作がないオリジナルTVアニメの「月がきれい」は、物語の舞台は川越のとある中学校。中学3年の始業式から始まるストーリーは、安曇小太郎や水野茜といったキャラクターたちの瑞々しい等身大の中学生の物語を描いていた。
TOKYO MXで4月から6月まで毎週木曜24:00~に放映され、人気を博しました。現在はテレビ埼玉で毎週水曜26:00~に再放送中です。
「月がきれい」オフィシャルサイト
https://tsukigakirei.jp/#!/TOP
同時期に川越市内で話題となっている「川越浴衣まつり」と「月がきれい」という点を見事に線にして繋いだのが今年。
「川越浴衣まつり」×「月がきれい」として、岸誠二監督と主人公・水野茜役声優、小原好美さんが特別審査員として登壇。「月がきれい」特別賞を選ぶと共に、浴衣コンテスト終了後には、舞台上でトークショーを行うプログラムになっていました。

 

 


「月がきれい」では、連雀町の熊野神社も重要な場面で登場し、さらに岸監督は連雀町のお囃子連「雀會」の稽古なども頻繁に取材してアニメに活かしました。
この日はなんと、連雀町の祭り衣装を着ての参加。この日がおろしたてだったのだそう。
以下、トークショーの模様です。
ー舞台を川越にしたのは何故ですか? 
岸監督「関東近郊で風光明媚な場所を探していて、川越は綺麗な街だと思い、舞台をここにしようと決めました」
ー川越のお勧めの場所は??
小原さん「この作品をきっかけに川越をより知るようになりました。キャストたちとも川越に来たことがあります。告白の場所の熊野神社が凄く好きです。氷川神社や氷川橋、挙げたらきりがないくらいあります」
岸監督「一番ロケ場所として使ったのが新河岸川。川越の街をぐるっと囲んでいて、どこを切りとっても美しい川だと思いました」
ー茜ちゃんの気持ちで、解る部分、解らない部分があれば教えてください。
小原さん「茜ちゃんは普通の女の子なので、解らないなと思ったところはなかったです。自分の中で好きという気持ちより嫉妬心が勝ってしまう複雑な部分をどう表現しようか考えながら演じていました」
ー月がきれいの放送が終了し、反響を受けてお二人の現在の心境は? 
小原さん「この作品はオリジナルで原作がなく、キャストたちも成功して欲しいという思いが強かった。私たちが思っている以上に、『良かった』という声を頂けて、非常に嬉しいです」
岸監督「川越の街でこうしてイベントをさせて頂けることに凱旋という気持ち、街に受け入れられて感無量です」
ー最後に重要な質問を一つさせて頂きたいと思います。今年の川越まつりは来ていただけますか? 
二人 「当然です!!行きます!!」
トークショーの最中には、雀會の屋台がやって来て、競演を見せるというサプライズも。川越まつりでは、岸監督はあの祭り衣装で連雀町に参加してくれるでしょうか!


月がきれいで、連雀町太田道灌の山車、雀會の天狐、連々会の面々の狂喜乱舞が描かれているOPテーマがこちらでご覧になれますので、ぜひどうぞ。第1話は公式に公開されています。
物語の導入部から1分45秒ほどでOPテーマ。一番盛り上がるサビの部分で連雀町の川越まつりです。
視聴回数なんと44万回。
TVアニメ『月がきれい』第1話「春と修羅」
https://www.youtube.com/watch?v=ygfsl0rQta0&t=179s
 

2017年8月18日(金)、雨で順延で20日(日)、熊野神社境内にて毎年恒例の夏の行事「盆踊り大会」が行われました。この頃になると、誰しももうすぐやって来る川越祭りの足音を確認し、いよいよあと二ヶ月・・・と表情が紅潮していくのが祭り人たちの通例。

 

 

 

 


やはり日本の夏は盆踊り。いろんな曲で踊りに踊った中でも、八木節の熱狂は特殊。。。ノリの良い曲にさらに踊りの輪が大きくなってみんなで盛り上がっていました。一番盛り上がる曲と言っていいでしょう。
川越まつり連々會の面々も八木節が始まるやいなや輪に加わって、ダイナミックなダンスを披露しました。
境内には焼きそばや焼き鳥、ビールなどの模擬店が出店し、賑やかな夏祭りとなりました。

 

連雀町の山車の人形は太田道灌。

川越市役所前で川越を見守るように立っているのが、太田道灌公像です。この交差点に、河越城西大手門がありました。


扇谷上杉持朝が家宰の太田道真・道灌父子に命じて造らせたのが、河越城です。今年2017年から遡ってちょうど560年前の1457年のことでした。以来、河越城を中心にして発展してきた城下町、川越。
今年の川越まつりで特に注目してもらいたいのは、城下町一番街を山車が進む光景。道灌公の人形を高々と迫り上げて山車を曳行させますので、メモリアルイヤーを祝うように道灌公を見上げて頂ければと思います。

太田道灌に繋がる川越市のサイトを紹介します。
連雀町の山車は太田道灌公の人形ということで、見過ごせない動きです。3年後、実現したら凄いことですね。
・「太田道灌を2020年のNHK大河ドラマに!」
『約半世紀ぶりに開催される東京オリンピック・パラリンピックまで、あと3年となりました。
この年のNHK大河ドラマの主人公に、江戸開都の恩人である太田道灌を据えてはどうか…
そんな思いから、太田道灌が没した地である神奈川県伊勢原市や太田道灌のご子孫が中心となり、要望活動を行っています。
趣旨に賛同いただき、ご協力をお願いいたします。』
・「太田道灌と東京の関係」…
『現在の東京の発展は、高度経済成長と、1964年に開催された東京オリンピックが発展の主な要因となったことは言うまでもありません。
そんな東京は、長禄元(1457)年に太田道真・道灌父子により江戸城が築城されたことが始まりといわれております。
天正18(1590)年には、徳川家康が入城し、のちに江戸幕府につながる大きな発展を遂げました。
それまで日本の中心は京都でしたが、江戸幕府以降、日本の中心は現在の東京となりました。』
・「川越と太田道灌の関係は?」
『川越発展の礎のひとつである、川越城。この城は、長禄元(1457)年に扇谷上杉持朝の命を受け、太田道真・道灌父子によって築城されました。
また、太田道灌は「七重八重花は咲けども山吹のみの一つだになきぞ悲しき」の歌も有名ですが、この歌に登場する山吹は川越市の花となっています。
さらに、川越市役所本庁舎前には太田道灌の像があります。
このように、太田道灌は、小江戸川越にも深いつながりがあります。
また、埼玉県川越都市圏まちづくり協議会で連携を図っている越生町も、太田道灌生誕の地といわれており、この要望活動に賛同し、参加しています。』
川越市「太田道灌を2020年のNHK大河ドラマに!」

http://www.city.kawagoe.saitama.jp/welcome/kanko_ta/doukan.html


川越市役所前の道灌の立像から北へ、赤間川の北端でちょうど湾曲したところにあるのが「道灌橋」。川越氷川神社から近く、田谷堰から少し上流にあります。


そうです、道灌公の名を冠した橋が川越にはあり、付近に道灌公の屋敷があったことから名付けられました。欄干には道灌が詠んだ和歌のレリーフが飾られています。
道灌も赤間川沿いを散策したこともあったでしょうか。
同じ足跡を辿るのもまたよしです。
 

赤間川に架かる「道灌橋」に続いて、川沿いを下ってくると川越氷川神社に辿り着きました。ここも道灌ゆかりの地。

 


太田道真・道灌父子は、川越氷川神社を熱く信奉しました。
河越城を築城したその年、1457年に道灌は和歌を神社に献納しています。
「老いらくの 身をつみてこそ 武蔵野の 
草にいつまで 残る白雪」
道灌は歌人として高名で、京都で足利義政、天皇にも拝謁しています。また、神社境内には道灌手植えの矢岳もあります。
江戸時代に入ると川越氷川神社は藩の総鎮守として、歴代の川越藩主の篤い崇敬を受け続けました。
 

川越氷川神社から南へ下っていよいよ川越城本丸御殿へやって来ました。
1457年、上杉氏の本拠地として、当主・上杉持朝が太田道真・道灌父子に築城を命じたものです。


道真・道灌は、河越城の他にも江戸城、岩槻城も築いています。 
その後、太田道灌は江戸城の初代城主に、父道真は川越城に居城しました。道真は居城にしていた河越城で『河越千句』という連歌会をおこない、高い評価を得ていました。
道灌も歌に秀でていましたが、城造りの名人であり、さらにさらに武将としても天才的で上杉家の救世主。
約30年30戦の戦いを勝ち抜き、ほぼ独力で上杉家を救ったと言われます。
道灌の名声が高まるにつれ、主君の上杉定正は不安を覚えます。世は下克上。
優秀過ぎる部下・道灌に嫉妬し、妬み、怖れ、ついに1486年太田道灌は上杉定正によって暗殺されてしまうのです。。。
ああ、なんという悲劇。
この時代すでに河越城という難攻不落の城を造っていた道灌が、もっと長生きしていたら、一体どんな城を造っていたでしょう。
しかし、太田家はその後も優秀な人材を輩出し、後北条家(北条早雲が始祖)に仕え、さらに徳川家康に取り立てられました。江戸時代には老中も出しました。
川越城本丸御殿の建造は1848年ですが、川越城唯一の遺構として貴重な価値をもっています。
近くには、川越城二ノ丸跡に立地する川越市立博物館、川越城中ノ門掘跡があります。

川越の収穫の秋。いよいよ、川越まつりの季節がやって来ました。
2017年度「連々會」の総会が9月30日熊野神社にて執り行われました。川越まつりまであと2週間弱、祭りの準備の段取りに気を引き締めながら、同時に、祭りを成功させるためにメンバーが気持ちを一つに一致団結することも大事。

 

 

 

 

 


総会後のあの砕けた雰囲気、こんなに仲の良い会は川越でなかなかないはずです。
この結びつきが、あの連雀町の迫力の山車曳行に繋がっている。

2017年10月14日(土)、15日(日)の川越まつりでは、ます初日14日は連雀町の太田道灌の山車は、熊野神社会所前に留め置かれますので、確実に見ることができます。
本川越駅から真っ直ぐ北進し、連雀町交差点付近です。


煌びやかな山車に、雀會のお囃子が断続的に続き、川越まつりを存分に感じることができると思います。
特に今年は、アニメ「月がきれい」の影響もあって、太田道灌の山車を生で見たい人も多いのではないかと思います。
月がきれいで描かれた実物が、まさにこれです。ようやく実物と対面できる日がやって来ます。


10月15日(日)は、いよいよ連雀町太田道灌の山車曳行の日です。
午前中は神幸祭供奉のため、例年とは行程ルートが変わる。


午前10時に熊野神社前会所出発後、連雀町交差点から県道を日高方面に進みます。
県道沿いの「すずのや」さんと「glin coffee」さんの長屋がある交差点を北進、「コメダ珈琲」さん前で神幸祭供奉。
その後は市役所に向かい式典に参加して、札の辻から真っ直ぐ南進して会所に戻って来るというのが今年の午前の部の山車曳行。
連雀町の迫力の山車曳行は見ものですが、特に見て欲しいのが、山車曳き出しの場面。
通りに山車がおろされ、
綱が目一杯張られる、
職方による厳かな木遣り唄、
雀會が「ニンバ」を叩き、天狐が舞う、
おもむろに拍子木が二つ打ち鳴らされ、
それを合図に全体が「ソーレー!!」と動き出す。
毎回沿道から自然と拍手が沸き起こる神聖で感動的な山車曳き出しの場面です。
午前10時に連雀町交差点でその瞬間を見ることができますので、ぜひどうぞ。

 

10月15日の午後の部は、熊野神社前会社を午後2時半に出発です。
午前の部は町内西側を山車曳行しましたが、午後の部は東側を進んで行きます。写真は連々会広報部による昨年の午後の部の様子。昨年のルートとは今年は真逆になります。


今年の午後は連雀町交差点から県道を東へ、町内を隈なく進みつつ大正浪漫夢通りを北上。突き当りの川越商工会議所を右折して川越街道へ。
川越街道を南進して松江町交差点を右折して連雀町の会所に戻って来るという行程です。
午後になると、道程のあちこちで他町内の山車と行き交うことになり、各地で山車の揃い踏みが見られるようになります。徐々に祭りのボルテージが上がっていくことは、町衆の表情が高揚していくのを見れば分かる。狂喜乱舞の夜の部まで、あともう少しです。

10月15日の夜の部は太田道灌の山車は熊野神社会所を午後6時半に出発です。


夜の部、今年の行程は会所を出発後まずは南進して本川越駅へ向かいます。
中央通り沿いの会所や居囃子に山車を向けて挨拶をしながら進むと、本川越駅前交差点着は午後7時くらいになるか。
夜の部スタートから本川越駅前交差点を目指す町内がいくつもあるので、まずこの時間帯で複数台による曳っかわせが交差点で見られそう。
今はアプリがあるので、山車の「現在地点」が分かるようになりましたが、川越まつりで大事なのは、「これから」どうなっていくのか考えること。各方面にいる町内の山車が、次にどう動いて、どこで山車同士が合うのか、先読みがなにより重要です。
本川越駅前交差点から今度は一路北上していく道灌の山車。
道の途中で他町内の山車と曳っかわせをしていくでしょうし、連雀町交差点で複数による曳っかわせが見られる可能性も大です。今年は山車の台数が多いので、本川越駅~札の辻に居ればあちこちで曳っかわせが見られると思います。
観光客の方にとっては、夜の曳っかわせが何度か見られれば満足になるかもしれませんが、いや、川越まつりの神髄はまだまだこれから。祭りをやっている側は、最後の最後の祭りの幕が閉じようとするエンディングに最大の見せ場を作ろうとするので、川越まつり最終盤こそ注目してもらいたいです。
交通規制が解除されるのが、22時。それまでに全ての町内の山車が会所に帰らないといけないことを考えると、川越まつりクライマックスは21時~21時半頃。毎年のようにこの時間帯にどこかの辻でドラマチックな曳っかわせが見られるのが恒例。
さて、今年は、本川越駅前交差点なのか、連雀町交差点か、仲町交差点か、札の辻か。。。あるいは他の場所で。。。?
その筋書きは神様しか分かりませんが、川越まつりに関わる祭り人たちが最後に最大の曳っかわせを魅せると思います。
今度の土日は雨??いえいえ、雨も祭りの単なるスパイスでしかありません。
それも含めて川越まつりは、ドラマチックです。


というように、昨年の川越まつり以来の一年を振り返りました。この模様から、川越が、川越まつりを中心にして一年が回っていることが伝わったのではないかと思います。
川越まつりは常にかつてないことが起こる。

今年はどんなドラマが現場で見られるでしょう。
 

2017年10月14日、15日

「川越まつり公式サイト」
http://kawagoematsuri.jp/schedule.html
川越まつり参加山車一覧 
幸町 翁の山車
元町二丁目 山王の山車
大手町 鈿女の山車
幸町 小狐丸(小鍛冶)の山車
仲町 羅陵王の山車
志多町 弁慶の山車
六軒町 三番叟の山車
松江町一丁目 龍神の山車
元町一丁目 牛若丸の山車
宮下町 日本武尊の山車
末広町 髙砂の山車
連雀町 道灌の山車
脇田町 徳川家康の山車
通町 鍾馗の山車
新富町二丁目 鏡獅子の山車
新富町一丁目 家光の山車
野田五町 八幡太郎の山車
菅原町 菅原道真の山車
南通町 納曾利の山車
旭町三丁目 信綱の山車
川越市 猩々の山車