川越style「マンホールサミット埼玉2017」今日から君もマンホーラー!ウェスタ川越 | 「小江戸川越STYLE」

「小江戸川越STYLE」

「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

ウェスタ川越の交流広場では、まず入口で記念バッジをもらうことができ、

マンホーラーを証を手にして目の前に広がるマンホールの世界へと飛び込んでいく。
広場には、埼⽟県下の市町村で実際に使われているマンホール蓋を集めた特別展示が行われ、見る者を惹き込んでいく。
県内だけでこんなにもあるなんて。。。
普段、あまり意識しないだろう足元のマンホールの蓋ですが、
ご当地ものを一堂に集めてみるととこんなにもバラエティーに富み、どの街も趣向が凝らされていて、多種多様。

 

 

行田市、吉見町。

 

三郷市。

 

八潮市。

 

深谷市。

 

嵐山町。

 

横瀬町。

 

秩父市。

 

荒川上流流域下水道。

マンホールの蓋はその街らしさを表わし、細かいところまで描き込まれ、
もはや、アート作品と言っても過言ではなく、一つ一つじっくり見ていくと楽しい。
日常、何気なく踏みつけているマンホールを、こうしてじっくり観察するという体験からして非日常的。
マンホールの蓋に縁のない生活を送っている人にとっても、
「このデザイン綺麗~!」とお気に入りを見つけ、「うちの街のマンホールはこれだ!」と探したり、誰もが楽しめるものでした。
そんな中・・・マンホールの蓋に集まる人たちの熱気が尋常ではない。。。
一つ一つ写真に収めていくのはもちろんのこと、じっくり観察し、説明を読み込み、表情はみな本気。
本気でマンホールの蓋に穴を開けてしまいかねないほど凝視する姿は、凄いの一言。。。
広場の展示と来場者の熱気を見ただけで、マンホールが今熱狂されている現在地点が解かるようでした。

2917年1月14日ウェスタ川越で開催されたのが、

「マンホールサミット埼玉2017 今日から君もマンホーラー!」。


主催;下水道広報プラットホーム(GKP)
共催:埼玉県、(公財)埼玉県下水道公社 
後援:川越市、川越市教育委員会
協力:ウエスタ川越 指定管理者NeCST

主催の下水道広報プラットホーム(GKP)とは?

http://www.gk-p.jp/
「下水道は暮らしや社会経済を支えている私たちの財産です。この財産を未来へ引き継ぎ、活かしていくためには、利用者である国民一人ひとりに下水道の理解を深めてもらう必要があります。
広報プラットホームは下水道界をはじめ様々な人々が交流する場として、情報共有や広報活動を通し、下水道の真の価値を伝えると共に、これからの下水道をみんなで考えていく全国ネットワークの構築を目指します。」


2014年から毎年開催されているマンホールサミットは今回で6回目。
秋に地方、冬に東京、そして今冬は埼玉県の流域下水道が、今年度で50周年を迎えることから「埼玉県流域下水道50周年記念事業」とコラボレーションして埼玉県川越市で開催。
全国各地から集う「マンホーラー達によるリレートーク」や「マンホールグッズの販売」が行われるほか、「埼玉県流域下水道と川越市のマンホールカード」が先行配布されます。
地域グルメの出店やフォトコンテストなど、盛り沢山の内容に加え、
下水豪のこれまで取り組んできた様々な取組についてもマンホールサミットの中で集大成として発表。
事前申し込み者には、記念品がプレゼントされました。


マンホールサミットが埼玉で、それも川越で開催されるなんて、愛好家にとっては夢のような出来事、だという。
マンホール愛好家、人呼んでマンホーラーたちの祭典、マンホールサミットは、
生活を地中で支える大事なインフラ、下水道の啓発、情報発信を主とし、愛好家の集い、交流イベントとして定期的に開催されています。
マンホールのイベントが行われうなんて、しかもウェスタ川越を会場にするという大規模感、
それよりもなにより、マンホールのイベントにこんなにもたくさんの来場者があることが驚き。


広場のマンホール蓋の展示に驚くだけでは終わらない、まだ入口は導入部分であり、
マンホールの世界はウェスタ川越室内こそ、マンホーラーたちが集結する濃厚な会場となるのだ。
ウェスタの室内に足を踏み入れると、そこには、全国各地から集まったマンホーラーたちの熱気が渦巻いていた。
右を見ても左を見てもマンホール愛に満ち溢れ、いかにマンホールが楽しく、素晴らしいものか、居るだけで伝わってくる。

下水道マンガの展示、下水道施設巨大壁画展示、埼玉県流域下水道50年のあゆみ展示に、下水道の日関連コンクール作品展示、埼玉の下水道フォトコンテストなど、マンホーラーたちが食い入るように眺めていた。

 

さらにロビーでは、様々な活動紹介やマンホールカードの展示コーナーの他に、

マンホールにちなんだオリジナルグッズを販売するブースが所狭しと並んでいました。

ええ、書き間違いではありません、マンホールグッズが勢ぞろいしています。

マンホールの商品が世の中にこんなにもあるのかと驚きつつ、隅から隅まで並んでいる光景に圧倒される。これを目当てにしたマンホーラーは多かったでしょう。

 

 


驚くのはそれだけではない、買い求める人の波が終始ブースに押し寄せ、途切れることがなかった。
こんなにも人気なんて!?
と、初めのうちはギャップを感じますが、一つ一つの商品を見ていくと、
うん?これはとてもデザインに優れている!と手に取っていたり、
ああ、これは実用性ありそうだな!と生活シーンを思い浮かべたり、
単に趣味性が高いだけでなく、生活で使えそうなものも多いのがポイント。
そんなことを考え始めたら、マンホーラーへの入口の扉を半分開いたと言える。

マンホーラーの一家に一つ以上はあるであろう、チタン製マンホールコースターは、

多大な手間を掛けて手作りしている作品でもある。

 

 

埼玉県のマンホール蓋をモチーフにしたプラスチックのコースターもありました。

中川、市野川流域、荒川上流、荒川左岸、利根川右岸、古利根川、荒川左岸南部、荒川右岸。

 

ベイスターズファンのマンホーラーご用達、

横浜Denaベイスターズと横浜市がコラボしたマンホールグッズは、

クッションやミニタオル、耐熱シート、マウスパットなどがありました。

これがあれば、野球もマンホールも常に楽しむことができます。


圧巻は姫路城をデザインしたマンホールの蓋。惚れ惚れします。


雑貨類だけでなく、マンホールにちなんだ食べ物まであり、元祖マンホール煎餅は、

中川流域下水道、荒川左岸南部流域下水道、荒川左岸北部流域下水道、

利根川右岸流域下水道、荒川右岸流域下水道、古利根川流域下水道などをデザインしたものがありました。

 

 

中川流域下水道のマンホール蓋とは・・・

これのこと。!

 

煎餅に、さらに食べ物と言えば、なんとマンホール鉄板なるものがあることが判明。

バーベキュー用に使えるもので、そのビジュアルは見る者みな必ずや度肝を抜かれるはず。。。

 

埼玉県下の骨董蓋の紹介。

 

そしてロビーの奥には、親子がたくさん集まって、マンホールコースターの塗り絵のワークショップも行われました。
マンホールの蓋を自分の好きなように塗れる夢の企画で、マンホーラーへの道を着々と進む子どもたち。

 

 

大ホールでは、午前の部は、埼玉県流域下水道50周年の特別企画として

市立川越高校チアダンス部による「チアダンス」、

市立川越高校書道部による「書道パフォーマンス」、

県内高校生ステージプレゼン「下水道施設巨大壁画の紹介」、「下水道マンガの紹介」、

特別トーク「宇宙のトイレサイエンス」、「フォトコンテスト入賞発表」が行われました。


この後、午後の部のリレートークの時間まではもうしばらく。。。

マンホールサミット埼玉2017は、ウェスタ川越開業以来の最も斬新イベントと言えるもので、まさかここまで盛況だとは。。。


このイベントの告知が流れた時の正直な感想としては、一部の熱狂的マニアックなファンの集い、にしか受け止めていなかったところ、
会場に来てみて初めて、マンホールというものの現在の熱気を肌に触れることになった。この熱気は現場に居ないと分からないかもしれません。
まさかここまでとは。。。
来場者は、男性が多いかと思いきや、女性のファンも多いようで、子どもたちの姿もたくさん、
子どもから大人まで楽しめるものでした。
親子でマンホールを見比べて話す光景は、
きっとあちこち出かけたりして、マンホールを基点にして世界を広げているのだろうなと思わせるものでした。
そして、このようなイベントが、川越で開催される時代になったなんてという感慨も。
ウェスタ川越が出来なかったら、間違いなくマンホールサミットは川越で開催されていないでしょうし、(川越で他に開催できる場所がない)
ウェスタ川越の重要性も再確認。


各地から集結したマンホーラーたちの熱気に気圧されながら、いろんな街のマンホール蓋を見ながら、わが街川越に思いを馳せる。
川越にはどんなマンホール蓋があるのか、川越市民は知っているでしょうか。
川越にももちろん、川越にちなんだご当地マンホールは存在し、
その写真をSNSなどで見かけたこともあるかと思います。
いわゆる「消火栓」はあちこちにあるのですが、


「時の鐘」や「ときも」のマンホール蓋となると、数えるほどしかなく、探すのが少し大変。
しかしだからこそ、見つけた時の興奮は言葉では言い表せないものがある。

川越のマンホールの話しでは、2016年10月に市立美術館で行われた、

あいアイ美術館の展覧会の開催経緯は、マンホーラーたちも共鳴してくれるはず。

 

 

(あいアイ美術館「下を向いて歩こう」2016年10月13日~16日11:00~16:00

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12190838390.html

マンホーラーでなくても、川越市民なら川越ご当地マンホールを発見すると思わずテンションが上がり、写真に収めようとする心理が働く。
そう、そこに、マンホールの魅力の真髄が隠されているように思うのだ。
どこにでもあるものなら心ときめきませんが、
ほんの数えるほどのレアさで、その街にしかないご当地感、まさかこんなところで!という予期せぬ遭遇、デザイン性の高さ・・・、
そんな風にマンホールの蓋にときめき、いつの間にか気付いたら立派なマンホーラーになっているのかもしれない。
と、マンホールとの魅力を分析していっているうちに、いつの間にマンホーラーになっている感じ。

ちなみに、ウェスタ川越の駐輪場にあったマンホールがこちら。。。

 

室内の熱気は相当なものですが、出店者のマンホーラーぶりにも注目です。
マンホールサミット、外の広場には、埼玉県各地のご当地グルメの出店がずらりと並んでいます。

 

 


室内のマンホールの展示などを楽しんだ合間に、広場のグルメを味わうマンホーラーたち。
パンのブーランジェリュネットさんが、まさかのマンホールサミット出店、マンホーラーたちが殺到していました。
広場の真ん中に陣取り、一際目立ち異彩を放っていたのが、焼肉のブース。食欲をそそる肉を焼く音と香り。
肉を焼く手元を見た瞬間、まさか・・・!と誰もが一目で驚きの声を上げ、

一気に引き込まれる衝撃的インパクトがあった。。。

 

 

 


マンホール焼肉丼です。!
なんということでしょう、マンホールの蓋で肉を焼き、熱々のご飯の上に載せて焼肉丼として提供していたのです。
先ほどロビーにあったマンホール鉄板は、このように使うことができるのです。!
これには、マンホーラーのみならず、これからマンホーラーになろうとしている人も、はたまた一般の通りすがりの人も、足を止める人が続出。
常に人が途切れず、ずっと列が続いていました。飲食出店では、この日一番の注目度だったでしょう。
実はこの出店ブース、あの人たちが提供していたものだったのです。。。
2016年12月4日、うにク開催された「彩の国カレーなる闘い」を覚えているでしょうか。
県内各地のカレー猛者たちがこの地に集結し、川越米PRを裏テーマに、カレーチャンピオンの座を奪うべくしのぎを削ったあの日。

 

(「第2回彩の国カレーなる闘いin川越」ウニクス川越広場2016年12月4日
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12226725078.html

あれから一ヶ月、カレーなる闘いの仁居実行委員長自らが、焼肉丼を引っ提げての出店。
「実は自分もマンホーラーだったんた。。。」と密かに告白し、マンホールサミット出店を志願。
ここでカレーを提供するのもよかったが、いや、マンホーラーたちを喜ばせるものを提供したいと思った仁居さんは、
マンホールの蓋鉄板を調達して、焼肉丼を考案して提供することにしました。
ちなみにこのマンホールの蓋は大阪城デザインのものです。
さらにちなみに、列に並んでいた一人の少年が、鉄板を見るやすぐに、「大阪のマンホールの蓋!」と言い当て、
周囲を驚かせたと同時に、マンホールサミットに来場しているマンホーラーたちのレベルの高さに呆気にとられもした。
ここで触れなければならないのは、このマンホール焼肉丼、単なる見た目重視の一品とは一線を画するということ。
使用するご飯はもちろん川越米、東松山市の国分牧場さんのお肉を組み合わせ、スペシャルコラボを実現したいたのです。
「この一品なら味にうるさいマンホーラーたちも満足してくれるはず」と自信を持って提供した丼は、
やはり、大反響を巻き起こしました。
昼過ぎには見事に完売。
マンホーラーはもちろん、たくさんの人にマンホールの楽しさを見せながら、美味しい食を提供しました。

 

午後になると、大ホールではマンホールサミット恒例のリレートークがスタート。
楽しみに、客席にはマンホーラーたちが詰めかけています。

’16ミス日本「水の天使」須藤櫻子さんとGKPの栗原秀人さんによるオープニングが始まる。

 


舞台に登壇するいろんな分野のマンホーラー講師たちは、正真正銘根っからのマンホーラーで、それぞれの発表内容が斬新で面白いものばかり。
内容は違えど根底に流れているものは同じ。
どんなにマンホールが素晴らしいものか、どれだけ自分がマンホールを愛しているか、一人でも多くの人に知ってもらいたい、もっともっとマンホーラーを増やしたい、
熱い思いが大ホール内にほとばしります。
講師のマンホール愛もさることながら、聴衆のマンホーラーたちのマンホール愛の真剣さも同時に伝わってくる。
講師の話に食い入るように耳を傾け、メモをとり、スクリーンに映し出された珍しいマンホールをすかさず写真に収め、
講師のジョークに笑いや拍手がすかさず起こる、舞台と客席のこの一体感はコミュニティを感じさせた。

・マンホールGO! でみずああきら(マンホールGO管理人)
・国際放送局の現場から世界へ発信!

日本のマンホールの魅力と下水道工事の技術力!~ミニ英会話レッスン付き!?~

山本ミッシェール(NHK国際放送局アナウンサー)

・下水道って何だか楽しい! 若狭公一(埼玉下水道局)

・マンホール広報は楽しい! 高橋璃花子(日之出水道機器)

・マンホール蓋を発掘せよ!~古典籍資料や広報文書に見るマンホール蓋~

白浜公平(駅からマンホール管理人)

・続・アニメに登場するマンホール蓋~その確認と検証~

傭兵鉄子(マンホール蓋&腐食金属愛好家)

・マンホールカードを極める! 山田秀人(GKPマエプロマンホールカード推進リーダー)

・エンディング 栗原秀人(GKP企画運営委員会副委員長)

 

 

 

 

 

 

外の熱気もまだまだ負けていない。ウェスタの外の広場では、あのマンホール焼肉丼を完売させた川越米ブースは、まだ続きのストーリーがありました。
なんとなんと、焼肉の後はご飯を使って、「マンホール焼きおにぎり」の提供を始めていました。

 


どこまでもマンホーラーに寄り添ったものを提供しようと腐心するメンバー。
ご飯を円形にし、裏表に醤油を塗りながらマンホール鉄板の上で焼いていく。
普通の焼きおにぎりと違うのは、先ほどまでこの上で国分牧場のお肉を焼いていたこと。
つまり、肉汁が若干残った鉄板の状態で作る焼きおにぎりは、香ばしさがプラスされ、上質でスペシャルな焼きおにぎりへと変貌してしまうのでした。(!)
通常ではあり得ない焼きおにぎり。。。
「マンホール焼肉丼は限定数しか用意できない。ただそれだけではマンホーラーに申し訳ない。
このマつンホール焼きおにぎりで、他にはない焼きおにぎりのスペシャル感を味わって欲しい」と話す仁居さん。
やぱりビジュアルのインパクトは絶大で、マンホーラーたちが再び列をなし、焼きおにぎりを買い求めていました。
さらに、マンホール鉄板の上で川越の地酒鏡山を温め、マンホール熱燗としても販売しました。
マンホール鉄板、大活躍です。


最初から最後まで、マンホール愛に溢れたイベントは、
すでにマンホールは、一部の愛好家のものではなく、もっとメジャーな楽しみとして、存在感を増しているのを感じる。
マンホールの展開はどこまで広がっていくのでしょう。今後の展開も楽しみです。

・・・ふと、
会場に入ってくる来場者の表情と帰っていく来場者の表情の違いに気付いた。
マンホール初心者は、へえ~!こんな世界があるのかと驚きの目で見回していましたが、
場内の愛に感化され、だんだんとマンホールの魅力に染まっていく。
その結果、あ、マンホールって楽しいかも、と新たな自分を発見しているようでした。
イベント会場を後にする人たちの背中は、どの人も立派なマンホーラーの雰囲気を間違いなく発していた。
イベントタイトルにある、今日から君のマンホーラー!のままに、

この日たくさんのマンホーラーが誕生したようだった。

マンホールの楽しみを知ると、きっとこれからの街歩きの仕方が変わる。
まだ見ぬマンホール蓋との出会いを求めて、足元を気にしながら散策するようになって、
いろんな場所へ、世界はどこまでも広がっていくのだ。
どんなマンホールの蓋に出会えるだろう、旅は始まったばかり。。。