「2015年川越まつり会館 囃子実演」 | 「小江戸川越STYLE」

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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

川越まつり会館は蔵造りの町並みの一番街にあります。

入口から入っていくと、まつりの場にいざなわれるように雰囲気を高めていく仕掛けになっている。
まずエントランスホールの情報コーナーでは、

川越まつりや山車の参加する全国の祭りの情報を自由に見ることができ、
ここから暗闇へ続くまつりに向かう路地は、
川越まつりの準備を川越唐桟の染め抜きで紹介しています。
その細道の両側には川越まつりに携わる人々の様々な思いを紹介され、

ぱっと明るい場に出てきたら、再現された会所が目の前に現れる。
神と人、人と人が出会うまつり全体の指揮所であり、行き交う 人々の会話が再現されています。
そしていよいよまつりの場へ、開放的な空間、山車展示ホールへと足を踏み入れることになる。

山車展示ホールでは、
実際に川越まつりで曳かれる本物の山車2台を、定期的に入れ替えながら展示しています。

華麗な幕や精巧な彫刻により飾られた豪華絢爛な山車の迫力を間近で見ることができる。

また、展示ホールでは、

定期的にお囃子の実演(約20分)も行われます。

(日曜・休日のPM1:30・PM2:30の2回)

一年を通して行われているお囃子実演ですが、

川越市市内にある囃子連が毎週のように登場し、その腕を披露しました。

例えば2015年4月~の囃子実演予定表では、
住吉囃子連
今福囃子連中
石田囃子連
新宿町囃子保存会
信亀会囃子連
岸町囃子連
浦嶋囃子連
大塚新田囃子連
今成囃子連
榎会囃子連
竹生会
葵囃子連

小中居囃子保存会
小室囃子連
仙波囃子保存会
天神囃子連
道真囃子連
大手町鈿女会囃子連
石田囃子連
北山田囃子保存会
府川囃子連


川越まつり会館の囃子実演というと、川越まつりを感じてもらうという

観光客向けというのが趣旨の一つだと思いますが、

しかし、川越市市内にある囃子連が一つの舞台に登場して演奏を聞き比べることができる場として、

地元の人にも足を運んでもらいたい場所。

川越まつり当日に、各地で居囃子という形でいろんな囃子連の演奏を聞くことができますが、

こうして一ヶ所で間近で聞くことができるのはここしかありません。

囃子連の人たちにとっても、

まつり会館で演奏することは貴重な演奏の場と捉えている連も多く、

「今年は何月何日にまつり会館で演奏する」

と楽しみに話す人も多く見てきました。そしてまつり会館演奏に向けて練習を重ねていく。

街の中で定期的に演奏する場がある囃子連もありますが、

自分たちの地域のお祭りや行事の時くらいしか演奏する機会がないところもあり、

大勢の人に見てもらえるまつり会館は、またとない機会と考えていたりする。

単なる観光客向けパフォーマンスではなく、そこを楽しみに、本気で演奏しているのが囃子連であり、

ここのところは、川越市民の感覚と囃子連の感覚はまだ隔たりがあるかもしれません。

というギャップを少しでも埋めたいと思ったのが発端でもありました。


約20分間の演奏時間は、演奏曲自体はどこの囃子連も似ていますが、

舞手、曲の順番は囃子連によって様々で、

冒頭から獅子が登場する囃子連もあれば、最後に獅子になる囃子連もある。

天狐の場合もしかり。

囃子は大まかに流派がありますが、それでも演奏はそれぞれの囃子連によって様々。

同じ「ニンバ(インバ)」という曲でも、まったく違うような曲に聞こえる違いを知るのが楽しい。

そもそも、舞台上のお囃子の位置が囃子連によって違うというところからして面白い。

演奏しやすい位置を考えているわけですが、左右に分かれる囃子連が多い中、

左端に全員寄って演奏する連もあれば、右端に全員寄って演奏する連もあります。

これは、少しでも舞うスペースを広く確保するためでもある。

どんなメンバーが演奏するかというところも、

囃子連の中の精鋭を舞台に上げて聴かせると考える連もあれば、

貴重な場を若手に上がらせて経験を積ませようとする連もある。


一年を通すといろんな違いが分かって興味深いのですが、

珍しいのはおかめが獅子頭を片手に持って舞っていた光景はちょっと衝撃的でした。

ある囃子連では、来場者を楽しませようと

創作劇(演奏というよりまさに劇でした)の舞台を実演していたり、

舞台に下りて来場者の間を縫うように進んで行く演出を見せる連もありました。

特に獅子の時はこれを見せる囃子連が多いです。

さらにエンターテイメントを進めた囃子連の、

舞台上の一人と舞台下二人と合わせ計3人の「もどき」による舞を見せた光景は

鮮明な記憶になっています。

また、子どもが活躍する囃子連もあって、微笑ましい光景でした。

そして20分間の実演が終わると、囃子連の人たちとの記念写真タイムは毎回の恒例となっています。


そろそろ囃子実演の時間が来たようです。

2015年川越まつり会館、囃子実演の熱気をどうぞ。


2015年1月18日鴨田囃子連



1月25日連雀町雀会




2月1日天神囃子連





2月8日月鉾囃子連




3月1日竹生会



3月15日藤間囃子保存会




4月26日石田囃子連




5月3日信亀会囃子連





5月4日岸町囃子連




6月7日小中居囃子保存会





6月14日小室囃子連




7月5日道真囃子連




8月16日松龍会囃子連






9月13日月鉾囃子連




9月21日北山田囃子保存会





10月4日幸町囃子会



10月11日新宿町囃子連保存会



「川越まつり会館」
http://kawagoematsuri.jp/matsurimuseum/
川越市元町2丁目1番地10
TEL.049-225-2727 FAX.049-227-5001
開館時間
(4月~9月) 午前9時30分~午後6時30分 入館は6時まで
(10月~3月) 午前9時30分~午後5時30分 入館は5時まで
休館日
毎月第2、第4水曜日 (休日の場合、その翌日が休館日)
12月29日~1月1日・臨時休館日等
観覧料
一般300円(団体240円) 小中学生100円(団体80円)
※団体料金は20名以上の場合



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