川越style「エコプロダクツ」8月2日環境プラザつばさ館 | 「小江戸川越STYLE」

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「小江戸川越STYLE」代表:石川真

2015年8月2日(日) 「エコプロダクツ川越2015」が開催されました。
10:00~15:00、■会場 環境プラザ「つばさ館」 川越市大字鯨井782番地3

3回目の開催となった今年は、昨年と比べてつばさ館内は信じられないくらいの賑やかさで、

朝から大勢の来場者が詰めかけていました。
昨年エコプロダクツはまだゆったりとした雰囲気がありましたが、

今年はもう館内はどこへ行っても人で賑わっているような状況でした。

 

 






エコカー・LED・太陽光パネルなどに代表される最新の環境配慮型製品(エコプロダクツ)、

多種多様な環境取り組み(エコサービス)を展示、体験できるイベントがエコプロダクツ。

体験が本当に多く、様々なものが用意されているので夏休みの自由研究にも最適なイベントです。

 

エコプロダクツ川越2015出展ブース【企業・団体・学校】
エコにまつわる、さまざまなものが大集合していました。

プラグインハイブリット車の試乗・展示【上尾三菱自動車販売株式会社】
涼霧システム【株式会社いけうち】
里山と触れ合う・昔の暮らし体験【石坂産業株式会社くぬぎの森環境塾】
デジタル通信機器通話体験【エムシーアクセス・サポート株式会社】
「もったいない」隠れた魅力作品【折り紙34】
夏休み自由研究あれこれ・ペットボトルロケット【かわごえ環境ネット】
ユネスコ無形文化遺産「細川紙」【NPO法人川越蔵の会】
木製ジャングルジム・かんな削りアート【木の家ネット・埼玉】
小江戸川越「耕福米」【耕福米生産者】
紙コップクラッカー【コープみらい】
電気自動車リーフの試乗・展示【埼玉日産自動車株式会社】
3Rクイズ大会【3R活動推進フォーラム】
子ども向けLED工作教室【サンケン電気株式会社】
缶釣りゲーム【スチール缶リサイクル協会】
こねて作ろうマイ石けん【生活クラブ生協川越支部】
木製手動お茶擦り器【株式会社創美】
自然保護活動【東京電力株式会社川越支社】
伐採木の活用【東洋大学】
地産地消でエコ「地元野菜」【名細地区農家】

 

モストエコベット【モスト技研株式会社】
中空リベットのファイル製作体験【大和工業株式会社】
環境に優しい非常灯【理研化機工業株式会社】

出展はもちろん、他にも楽しい企画が今年も多数盛り込まれていました。
・出展者の中から来場者の投票により「エコプロダクツ川越大賞」最優秀賞(1点)、優秀賞(2点)を認定。
大賞を受賞したエコプロダクツ、エコサービスは「広報川越」や「市ホームページ」で紹介されるほか、つばさ館で1年間PRしていくことになっていました。
「今年は大賞をとりたい!」
やる気満々の出展者は多く、投票システムがモチベーションにもなっていました。
 

・「自転車ワイヤーロック」プレゼント

先着300人に「自転車ワイヤーロック」をプレゼント。

また、つばさ館入口で土壌改良材「肥え土(こえど)」も併せて配布していました。

・「エコプロ・スタンプラリー」スタンプラリー達成のお子さんに記念品をプレゼント。

(各所に置かれたスタンプを集めて回る子どもたち)

・B級グルメ模擬店

「まことや」さんの太麺焼きそばをはじめとした、B級グルメが野外に集結していました。

・リユース品特別頒布
雑貨類はもちろん、通常は抽選となる小型家具を含んだ特別頒布を実施。
・再生工房のメンテナンス・アドバイス
つばさ館内にある「家具再生工房」「自転車再生工房」を開放し、

メンテナンスの方法などを学んだり質問したりできます。

・環境月間ポスターコンクール
地球温暖化の防止、自然保護や緑の保全、公害の防止など、

環境保全をテーマとしたポスターの入選作品を展示。

 

エコのイベントとして川越最大のイベントであるエコプロダクツ川越、
会場を見渡すと今年は子どもの姿が多かったのが特長で、

 

親子でやって来て半日過ごすというようなパターンが多いようでした。
子どもが楽しそうにあちこちのブースで体験している様子は、
まさしく時代が変化していることを思い知らされる。
出店しているそれぞれの団体や事業者やお店は、環境のことを考えずっと活動してきて、
時代が振り向いてくれなくてもコツコツ地道に信じた道を突き進んできたところばかり。
以前なら「エコ」と聞くと、頭で考えて共感するかというものだったと思いますが、
今はもう考える前に自然にそちらを選んでいる時代で、
ようやく時代の方が追い付いてきたよう。
そして改めて、時代に迎合することなく活動を続けてきたこれらの出店者の強さを痛感します。
エコを難しいものではなく、日常を豊かにし心地よいもので楽しいもの、

そう思えるような時代がやって来たことをエコプロダクツの熱気は教えてくれる。

 

野外にはエコカーの展示や川越の名細地区の採れたて野菜、

 

そして今年も「耕福米(こうふくまい)」という有機米を作っている高梨さんがお米を出店していました。

 

 


川越北部の福田の米農家さんで、

実は高梨さんのお米は川越Farmer'sMarketにも出品されていたのです。

(2015年7月12日川越Farmer'sMarketより http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12050657019.html

想像を絶するほど手間をかけて作られたお米は蓮馨寺でも大人気でした。
高梨さんの田んぼでこの春には大勢の子どもたちで手植え体験が開催され、

今田んぼではすくすくと稲が生育中です。

(2015年6月高梨さんの田んぼの手植え体験)

通称「レンゲ米(レンゲまい)」と呼ばれるそのお米は、

田植え前の田んぼにレンゲを植えるところからの呼び名です。
高梨さんの田んぼは化学肥料を使用しない代わりに、

秋の休耕期に土にレンゲの種を植え栽培しています。
4月下旬から5月上旬にレンゲの花が咲くと、
それを土に鋤きこむことで土の微生物の働きを活発にし緑肥とします。

レンゲを土に鋤きこむ直前は、一面がまさに綺麗なレンゲ畑の風景に。

5月のGW頃にはレンゲ畑で遊ぶレンゲ祭りを畑で開催していて、毎年子ども達に好評です。

254号線の福田あたりでレンゲ畑を見たことある方ももしかしたらいるかもしれません。
有機栽培の中でも、お米は本当に手間のかかる作物です。農作業の負担は大きく、

夏は毎日の草刈りが欠かせません。
「夏の農作業は草との戦い」
高梨さんはそう表現するほどで、刈るそばから草が生長してしまうくらいなんだと言います。

そこまでしてお米を作るのは、「安心して食べられるもの」を届けたいからで、

そうやって考えてくれる生産者の方が、地元の、すぐ近くにもいることを

知ってもらえたらと思います。冬のFarmer'sMarketにももちろん高梨さんの新米は出品されます。

つばさ館は涼しげな霧が来場者を包んでいます。株式会社いけうちの霧冷房システムです。
そして昨年に引き続き入り口目の前の場所に出店していたのは、NPO法人川越蔵の会。

『2015年のテーマは【紙】です。
現在、蔵の会でまちづくりのお手伝いをしています東秩父村、こ

こには昨年ユネスコの無形文化遺産に登録された【細川紙】があります。

楮(こうぞ)のみを原料に伝統的な製法で漉かれる細川紙は埼玉県の誇りでもあります。

私たちの暮らしの中で切っても切れない素材となっている

【紙】について考えるきっかけになればという思いから、

【紙漉きのワークショップ】と【紙に関する展示】を行ないます。』



 

蔵の会の出展は、毎年のテーマが興味深く、

 

2013年は【木】をテーマにして、削り華(鉋の屑)を使ったフラワーアートのワークショップ、

2014年は【織物】をテーマに

川越唐桟や高階の別珍の展示や手織りのコースター作りワークショップを行ないました。

 

(2014年エコプロダクツ蔵の会ブースより)

 

 

昨年は手仕事機織(はたおり)コースターづくりを用意し、

 

子どもから大人まで100人ほどの方が楽しんでいました。

普段当たり前に身にまとい、暮らしの中で使っている「織物」を、
ワークショップで実際に「織る」体験をすることで、
より身近なものとして感じ、エコプロダクツの実践につなげていくことを目的に企画。

本格的に動き始めた旧川越織物市場の保存再生の事業、

織物市場は、大正浪漫夢通りから脇道を入ったところにある建物です。

織物市場に発想を得て、
川越の発展を支えてきた世界に誇れるエコプロダクツとしての織物産業に注目し、
織物の展示とワークショップを用意したという流れです。

最新技術も次々と生まれるけれど、

川越に素晴らしいエコプロダクツがあった、その焦点の据え方がまた新しかった。

 

蔵の会のすぐ横には、国産の木材と職人の手仕事にこだわった木の家作りを行っている

 

工務店や設計事務所が集まったグループ「木の家ネット・埼玉」の出展です。

 


ヒノキの木を鉋で削ったもので花を作ることができる
「削り華(けずりばな)アートフラワー」づくりに「木の鍋敷き作り」。

 

さらに木の家ネットによるスペシャルな体験が、すぐ横にあるジャングルジム。

朝から来場した子どもたちと一緒に作った木のジャングルジムがそびえていました。

ただ作るだけでなく、

なんとお昼頃に今度はみんなでジャングルジムを崩そうという趣向になっていました。
大人がジャングルジムを完成させて子どもは遊ぶだけというのではなく、
子どもたちも一緒になって作るところから始め、遊んだあとは片付ける体験をを、と

木を大事にして欲しいという思いも込められていましたが、
子どもたちは理屈ではなく楽しいものとして取り組んでいました。

やらされている感や言われたからやる感ではなく、自分たちで率先して動く子どもたち。
片付け終わってしばらくしたら、また別の子どもたちと自分たちが遊ぶジャングルジムを組み立てていきました。


コープみらいは、紙コップクラッカー作り。


一階奥に出店していた生活クラブは、展示の他にこねこね石鹸作りのワークショップを開催。

生活クラブのスタッフの方と話しをしていると、

なんとその方が川越Farmer'sMarketにも遊びに来ていたことが判明。
生活をより良いものにするために見直すという点では、生活クラブもFarmer'sMarketも通じる部分がある。
12月のマーケットも楽しみにしていると話していました。
他にもかわごえ環境ネットの多くの方が川越Farmer'sMarketに関わっていて、
理事をはじめ理事長までもが川越Farmer’s Marketを手伝ってくれ、汗をかきながらの朝の設営から、日中の宣伝、最後の撤収まで関わってくれていました。
Farmer'sMarketとの繋がりがいくつも見つけられるエコプロダクツ。
つばさ館の中にいて、非常に共感するというか、こういう雰囲気が川越Farmer'sMarketでできたらいいなと思うくらいで、目指す方向は同じように思います。

株式会社創美さんは、一番街にあるお店で、一つ一つ手作りで作っている「ごまあたり器」は人気商品です。


そうびさんはイベント自体に初出店で、エコプロダクツの趣旨に賛同して今回出店を決めた。
子どもたちがブースにやってきては、手でクルクル回して体験していました。お店のことは以前、一番街のイベント「宵の市」のチラシ制作で取材しています。

 

 

 

 

(そうび木のアトリエ ごまあたり器制作の様子 http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11956911330.html

 

館内階段から二階に上がると、いよいよかわごえ環境ネットの出展。室内二つのフロアに分かれて、それぞれ自然環境部会、社会環境部会が出店していました。

 

エコプロダクツには初回から参加を続けているかわごえ環境ネット、
以下、環境ネットスタッフのコメント
『氷川会館のお福分け「使用済みロウソク」を使って作成のキャンドルと、アクリル毛糸のタワシ作りです。2階工作室で無料にて受け付けています。
今回は、これ以外にも企画が沢山あります。夏休みの自由課題にぴったりなのが「ペットボトルロケット」です。作って入り口脇で飛ばす予定です。子供がいたら、映画「真夏の方程式」を模して、学校の校庭で実験してみたいなと思わせる工作です。募集は、5名ずつ20名 気になった方はお早くどうぞ。伐採木の工作も楽しそうですよ。』
というコメントにある通り、様々な体験を用意していたかわごえ環境ネット、
・ワットチェッカーによる節電体験
・各種発電機による電気の勉強
・緑のカーテンPR
・みみずコンポスト
・環境家計簿
・廃油の石鹸づくり
・アクリルタワシ作成
・リサイクルキャンドル
・伐採木を使った「Myはしづくり」「ブンブンごまづくり」「いろんな工作」
・ペットボトルロケット作り





 

 





特にペットボトルロケット作りは人気で、室内で作ったロケットを
つばさ館外の土手で打ち上げることまで含めたワークショップでした。

東洋大学のブースでは、伐採木を活用したネームプレートを作り。




この木は、大学内の「こもれびの森」の伐採木のことで、
川越の中でも貴重な自然遺産でもある森を、大学でも今保存再生活動に力を入れています。
こもれびの森はもともと、

地域の方々が100年以上守ってきた川越市内の林28.5haを、1958年に東洋大学が川越キャンパス用地として取得したもの。
それから56年目の2014年、
大学と市民の協働による新たな森づくりが始まりました。

森の観察会や枝打ち、チェーンソーで伐採体験など、月に一度一般の人も参加することができる公開施業を開催しています。

 

 

 

 

(こもれびの森・里山支援隊 2015年2月公開森林施業

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11988403076.html

様々な展示や体験が盛りだくさんなエコプロダクツ。
年々内容がパワーアップして、大勢の方で賑わうイベントになっています。
学びも楽しさがあることで自然と染み込んでいくもの。
来年はさらに盛り上がっていくと思います。


 

 


 

 

 

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