ベビー&キッズマルシェ「ままここ市」ママたちのママたちのための祭典 | 「小江戸川越STYLE」

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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

2014年3月17日。

今までになかったイベントが川越に生まれました。

少し前に行われた前回の時よりも規模も大きくなり

第2回目を迎えたベビー&キッズ マルシェ

「ままここ市」。

小さい子どもと一緒に来て遊べて、

ママたちが気兼ねなく楽しめるイベントになりました。
親子のための、ママたちのためのお祭りでした♪


 

「ままここ市」

2014年3月17日(月)10:00~14:00

小江戸蔵里(ギャラリー、会議室、広場)

■イベント内容

・ベビー&キッズ向けハンドメイド雑貨販売

・親子で楽しめるワンコインワークショップ

・けん玉実演販売

・NPO川越子育てネットワークによる「絵本読み聞かせ」「手遊び」

 

蔵里の室内、ギャラリースペースに入ると、

子どもを連れたママたちで溢れていました。

出店している6人の作家さんも川越に住むママたちで、

お客さんも出店する方も

境界線のない同じ目線に立った和気あいあいとした雰囲気でした。

 

普段、蔵里だけでなく川越の市街地で

これだけたくさんのベビーカーが一ヶ所に集まる場面を見た事ないので、

その光景を見て逆に、

今まで親子がこの辺りで遊べる場所がなかったことにも気付かされました。。。




 

 

ギャラリーの中は、ふらっと来たという人より、

今日この場所を目的として来ているような方がほとんどでした。

来られていたみなさん、このイベントはずっと楽しみにしていたようで、

「子どものための可愛い雑貨を探しに来ました」

「ベビーカーで気兼ねなく来れるので楽しみにしていました」

など、嬉しそうに話していました。

 

ままここ市は、すべての人を対象としたようなイベントではなく、

ママ向けとしていることで

ママたちが来やすい雰囲気になっています。

こういうママのためのイベントは、今までの川越にあまりなかった。

小さい子を持つママたちはもちろん地域にたくさんいて、

そういう人たちが楽しめるイベントは、これからの川越で潜在力が凄くありそうです。

 

ベビーカーを押しながら、あるいは子どもが絵本の読み聞かせに夢中になっている間に、

ママたちはゆっくり雑貨を見て回る光景がありました。

 

出店しているハンドメイド作家さんたちの雑貨は、

赤ちゃんや子供のいるご家庭で普段使いできるものを中心に、

幼稚園や小学校に入るお子さんが使えるものを出店していました。


一つひとつ丁寧に手作りされたものです。
 

作る側も小さな子を持つママさんで、

もともとは自分が子どものために作っていたものでもありました。






 

 


 




 





 

マスク、トートバッグ、きんちゃく、ヘアアクセサリー、リボン、シフォンスカーフ、

通帳ケース、ポイントカードケース、ティッシュケースなどなど。



ハンカチには、子どもの名前を書くスペースを作っていました。ポケットに入れてくしゃくしゃになってもいい小さなサイズで。
ママらしい発想で、ハンドメイドらしい細やかな配慮があるものばかりでした。
 

雑貨を見ている方の話しが興味深かったです。


「お店で売ってる雑貨では満足できなかったりして、もっと可愛いものが欲しいなと、

ハンドメイドのものを買いに来ました。子どもが可愛いくなると自分も嬉しくなります」

 

せっかく子どものものを買うなら、手作りの可愛いものがいい、

そう言う方がたくさんいました。


出店している雑貨は、「作品」というより生活で使える子どもの日用品が多く、

ママ目線で作られたものが多く集まっています。
 

出店している方々は、作家という意識よりも手作りするのが好きで、

身の回りのものを普段から自分で作っていた。

そしてママとしての気持ちから、
「市販のものもいいけれど、もっと可愛いくできるのにな。。。と思って自分で作るようになりました」
という方がいました。

ある出店者さんは、子どものためにヘアアクセサリーを作っていて、
ある時幼稚園のバザーに手作り品を出品したら

「可愛い!」と評判になって、周りからもっと作って、売ってくれない?と

要望が多かったことから本格的に作るようになったという方がいました。



また別の方は、
「子どもが早く寝てくれた時にコツコツ作っています。こういうイベントがあると頑張って作ろうって思う。
続いていって欲しいイベントです」
と話していました。
 

大きく言うと、ママたちが手作り品を作って

こういう場で販売することが社会参加になっていて、物が社会との接点でもあって。

でも話しを聞けば聞くほど、ママたちは孤独な中にいることを感じます。

小さい子がいて家にいると、社会との繋がりを感じられない、


今までバリバリ仕事をしていたのに、
子どもができた途端家で一日中二人っきりになる。ストレスが溜まる中、
「認められたい」という気持ちが溢れてくる。

そんな時バザーのために手作り品を作って出したら意外にも好評だった、

それに奮起して本格的に作るようになった。

 

ほんわかした雰囲気のイベントですが、

実は凄く意義があるイベントだと思いました。

それは主催の方も意識していて、「続けていきたい」と力を込めて語っています。


 

雑貨と同じギャラリー内で行われていたのが、

NPO法人子育てネットワークさんによる、読み聞かせと手遊びです♪

10人くらいのメンバーが集まって、

30分ごとに8回ほど開催していました。

 

床にマットを敷き、寛ぎながら絵本や手遊びに集中する子どもたち。

子どもが夢中になっている間に雑貨を見るママたち。

同じ室内だから、お互いが安心できるように思いました。

そして、子育てネットワークの女性も、お子さんがいる、あるいは連れて来ている

ママさんたちでもありました。


 


 


NPO法人川越子育てネットワークは、

以前取材して記事にさせていただきました。

「連雀町つどいの広場」

連雀町に毎日たくさんの親子が集って、

思い思いに過ごせる広場『もんちっち』があります。

その広場の様子を切り口にして、このNPOの活動を紹介しました。

 

イベントの趣旨に賛同し、たくさんのメンバーがこうして協力に来ていました。

普段から絵本の読み聞かせや手遊びを行っているので慣れたもの。

子どもたちは食い入るように見ていました♪

 


別の部屋ではワークショップも用意。

チョークボードや、招き猫ストラップ、シュシュ、小物入れ作りが体験できました。

ママたちが真剣な眼差しで制作しています。




そのままでも雰囲気いいオブジェになるし、
一言メッセージを伝えられる木のボードです。

「ドアに飾りたい」と、時間掛けて作っていました。。。


 

カラフルな小物入れやシュシュが並ぶブースを覗くと、

川越でお馴染みの方のブースでした。


Koyuri Knitting studioのKoyuriさんは人気の講師。

以前、ここ蔵里で行われた
「T-room~親子deワンコインワークショップ&ハンドメイドマーケット」
にも出店していて、大人気のブースだったのを覚えています。

あの日のイベントの夜行われたのが、クリスマスのキャンドルナイトだった。

凍えるような寒さでしたが、一つ、また一つと

キャンドルの灯りが増えていく様子に温かいものを感じました。。。

 

今年も夏至に蔵里でキャンドルナイトが開催されるそうなので、

ぜひ楽しみにしていてください♪とのことです。


 

(「2013クリスマスキャンドルナイト」より)

夏至の開催は、涼しい中で幻想的なキャンドルの灯りを見られると思います。

川越で3回目となるキャンドルナイト。

素敵なイベントなので、もっと魅力的に、もっと広まっていって欲しいです。


 

そして、終始親子の来場が途切れないままここ市。

10:00~14:00という短い時間でしたが、

ママの都合に合わせた時間の開催で、ママたちに向けたお祭りでした。

 

 

出かけること自体が気を使うことの連続という

小さい子を連れたママたちが、気兼ねすることなく

出かけられるイベントは貴重ですね。

 

他のイベントで、親子連れ歓迎としていても

「ベビーカーで行くのをためらう」という声を聞いたことがあります。

ためらってしまって出かけるのをやめて家にこもる、

それはママの責任というより社会の責任のようにも感じます。

だからままここ市の、ベビーカーがずらっと並んだ光景が新鮮で、

今までにない新しいタイプのイベントが川越に生まれてこれからが楽しみです。


主催者の方が言った言葉があります。


「ままここ市は、これからも続けていきたい。できれば今年中に蔵里でもう一回やりたいです」

自身が小さい子を育てる親でもあって、

自身が子どものために手作りの可愛い雑貨を探した経験から、

このイベントを考えたそうです。


作る方と買う方の境界線がなくて、
同じ目線で子どもの可愛い雑貨を見つめている。
 

これが定期的に開催されていって、

ベビーカーがもっともっと乗り入れられ、

ママたちが思い切り楽しめるお祭りが川越に定着するといいですね。。。♪




 


 


 

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