こんにちは。
朝は母が韓流ドラマに夢中になっているので
ピアノの音は控えています。
以前、テレビ以外で部分的に見た韓国のドラマなのですが、
自閉症で言葉が出なかった小さな少女が
お父さんが近所の人に、突然暴力を振るわれるのを見ます。
自分のお父さんが、暴力を振るわれている。
それまで一言も話さなかった少女は、震えながらも
まるでコップの水が溢れたように「傷害罪！！」
と叫ぶのです。
お父さんは驚き、自分が怪我をしたことよりも、
娘が話したことに驚き、喜び抱きしめました。
今まで言葉を話さなかった彼女が読んでいた
大量の本の中に、刑法や憲法などの分厚いものがあり、
それが一気に頭の中で、点と点から結びついて
言葉として爆発したのでしょうか。
とても感動したことを覚えています。
彼女はとても記憶力が良いことから、自分の特性を活かして
大人になって仕事をしていくのですが、お父さんや周囲の人の
愛情、彼女にしかできないことへの「任せること」が
素晴らしいのです。
もともと人間の特性をカテゴリー分けをしただけの
障害というものに、それはお互いに異なる全ての人間が、
理解し合うことだと、一度で理解できるストーリーでした。
卒業式、そして入学式のシーズンです。
「千本桜を弾いてほしい」とのリクエストを頂いたので、
楽譜を入手して練習を始めました。
原曲に歌がついていて、卒業式シーズンの
桜をイメージできてちょうど良いかもと
思ったのがきっかけです。
そして2日間。ソーラーレドレド、ソーラーレドレド、
が駆け抜けました。
テンポはとても速いです。練習すれば指は動く様になりましたが、
何故かどうしてもミスタッチが出てしまいます。
音だけ録音してみると、これも16分音符にバラ付きが出ていて、
YouTubeに載せて「ご卒業、ご入学おめでとうございます！」
という祝福の動画にふさわしいものが撮影できません。
正直、今まで弾いた曲の中で2番目、3番目ぐらいの難しさに
感じました。
撮影中の、静止画です。
画面奥に、「黒うさ」ならぬ「白うさ」が写っています。
自分の指がおかしいのかと、
ショパンの練習曲10-12(革命)を弾いてみたところ、
やはり弾く事ができます。今まで弾いてきたクラシックの安心感です。
千本桜は、
もともと電子ピアノなどで弾く曲なので、ピアノで弾く時はタッチを
もっと浅く短くして音の隙間を作るなど、
奏法を根本から変えないといけないようです。
ただ、そうすると曲のイメージで大切な
歌詞が途中で途切れてしまうので、機械的にするか音楽的にするか
悩みどころでした。
午後のレッスンのために一度切り上げて、
生徒さんの曲を練習していました。
レッスンに来てくれた生徒さんに演奏の冒頭を聞いてもらい、
その事を話すと、
電子音楽に詳しい生徒さんで、
「千本桜はコンピューターミュージックだから、もともとピアノの
曲じゃないの。そのまま弾くのは人間では難しいから、
うーん、テンポをゆっくりにしてピアノならではの
美しさにアレンジしたり、そういうのがいいかなって思うの。」
なるほど 
すごいね、ありがとう！
そういえば「千本桜」はYouTube検索しても
ピアノ演奏がとても少なかったのです。
コンピューターミュージックに乗り遅れている私は、
ピアノ用に書かれた曲の楽譜しか
弾いた事がなかったのです。
ボカロも初めてでした。長時間ピアノの前に座り続け
腰痛になりましたが、汗をかいて良い経験ができました。
現代の桜の木に登るハシゴを作ろう
そう思った日でした。
遠くの大学で卒業式を迎える生徒さんは
就職も決まったそうで、元気そうで何よりです。ほっとしました。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。