こんにちは。
6月も半ばになって陽射しが強くなり、
私も子供の頃の夏休みを思い出しました。私たちの頃は
テーマパークもなく、家族で山や海に出かけるという感じでした。
8月15日には終戦記念日がやってきます。
私の父は、終戦の時に小学校6年生でした。
当時、名古屋に住んでいたので父の両親は、父を岐阜に疎開させて
くれました。
祖母(父の母)が昔、何度か話してくれました。
「◯◯(父の名前)に会いに行ったら、疎開先で畑仕事をしていて、
裸足の足の裏は割れて傷だらけで、お母さん痛いよ、、というのが可哀想で」
それでも、少しでも安全な場所へと辛い気持ちを我慢して
祖母は父を疎開先に置いて、名古屋に戻ったと聞きました。
しかし、疎開先の岐阜で戦火のため家は焼け落ち、教科書や習い始めた
リコーダーが全て燃えてしまい、父はとても辛かったのだそうです。
戦争が終わって無事だった名古屋の家へ戻ると、来年は中学生でした。
ところが、戦後の混乱期であったためか、父の住民票を岐阜から
名古屋へ戻すのに時間がかかったのか、地元の中学校への受け入れが
進まなかったそうです。
このままでは中学校に入学できなくなってしまう。
父の両親は決して裕福ではありませんでしたが、必死で学費を工面して、
受け入れてくれる中高一貫の男子校に、父を入学させてくれました。。
後に、父は国立の大学に進学して数学と理科の教師になったのですが、
疎開先で習ったリコーダーが好きになり、自分で管楽器の勉強を
始めたようです。
私にも、勉強のための教科書や楽譜は買ってくれましたが、
まだ使える持ち物にはとても質素で、使えなくなるまで使うように
言われました。楽典の本も、父のお下がりでした。
でも、音楽の道へ進ませてくれた事が、本当に嬉しかったです。
父の影響で私もピアノを習い始め(させられ)、また、父は公務員法などの法律が好きで
いつも読み上げていて、それを聞いて育った私が、
40の手習いで法律に興味を持ち、野球の三振は微笑ましいけれど、
何の資格でも三振するまで頑張ったのも、一切無駄がなく微笑ましい、
という気持ちで挑んでいたところ、三振する寸前に合格証を頂くことが
できました。(弁護士ではありません。念のため)
頭の良い人は、がむしゃらに挑戦することに、最初から考え込んでしまうと
思います。私は頭が良いという条件を備えていませんでした。
ピアノは、ひたすらスポーツのようにできるまで、
無邪気に前向きにやるタイプの芸術だと思います。
出来なかったことが、ある日突然出来るようになるのです。
それは、「諦めずに続けていたから」です。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
12年ぐらい前の写真です。小さな小さな生徒さんたち。😊
今の生徒さんたちも、2週間見ないと大きくなっています。💕
きっと、心の成長が更にそう見せてくれるのだなと思います。
庭に咲いた紫陽花の花です。
