先週末、千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅、が放映されていた。青森県寄りの河川敷からスタートして秋田の横手城がゴールだった。

 

ダンナが若かりし頃、3年ほど住んでいた場所も通るかも、ということで録画して視聴したのだが、この番組、テレ東お得意の低予算旅番組で、太川陽介はバスに乗り、村井美紀は電車に乗ってゴールを目指すのだが、千原ジュニアはタクシーでゴールを目指すのである。

 

さすがにタクシーに乗るだけだとと簡単すぎるのでいくつかの縛りがある。

 

1. タクシーに乗れるのは一回きっちり5000円。

目的地につかなくても5000円に達したのが猫すらいない山の中でもそこで降りなきゃならない。

(ただし、運転手さんの名前に漢数字が入っていれば、プラス数千円)

 

2. タクシーは必ず地元の人に呼んで貰わなければならず、自分で呼んではいけない。

 

3. 数ヵ所のチェックポイントはタクシーを呼んでくれた人に「お勧めの名所」を聞く。

 

時刻表とか路線図に縛られないので、知識とか経験を使う必要はほとんどない。

歩きはあるのだが、バス旅のように数十キロ歩く、なんてことはない。

 

ほぼ「運」である。

出川さんの「充電旅」の方が近いかもしれない。

 

今回はメインの千原ジュニアに加えて、ゲストがギャルモデルのゆうちゃみである。

ふざけた名前にチャラい恰好のギャルだが、腰は低いし礼儀正しい頑張り屋さんである。ギャルモデルがロケ番組に重宝するのはこのあたりか。

 

ただ、田舎となると、ゆうちゃみの知名度は多分皆無に等しい。

ダンナが言ってたのだが、子供の頃はNHKと教育テレビ、TBSと秋田テレビの4チャンネルしかなかったらしく、フジテレビと日テレはほとんど視聴できなかったので、知らない番組が多いそうだ。

 

さすがに市街地であれば、若者もいるので、ゆうちゃみを知っている人もいるのだろうが、タクシーを降りて触れ合うのは
ほとんどが山の中に住んでいる高齢者なので、千原ジュニアですら知ってるかどうか怪しい。

 

それでも「ゆうちゃみで~す」と自分の名前を連呼して頭を下げるあたり、なんか新人研修のようだった。

 

で、山奥の民家にお邪魔して、年配の住人にタクシーを呼んでもらうのだが、「都会からテレビクルーが来た」ということで、田舎の方は「おもてなしをしなくちゃ」「何かお土産を渡さなければ」と思ったんだろう、手作りの「干し餅」を出してきた。

 

干し餅!

 

義母さんからの荷物に結構な頻度で入っていて、ダンナも食べないし、私も食べない、あのお菓子である。

 

 

 

パサパサして固いし、ほんのり甘いんだが、美味しくはない。ネットで「壁の味」と書かれていて、壁を食べたことはないけれど、なんか腑に落ちた。

 

その干し餅をおばあさんがレジ袋に入れて大量に持ってくる。おそらくはスタッフさんの分もあるのだろう。

千原ジュニアは丁寧にお礼を言って、1つつまんで食べた。

ゆうちゃみも「初めてたべますぅ~」と1つ食べた。

 

「美味しい~」

 

嘘つけ。

 

民家の男性が「昔は山仕事に入るとき、ポケットに入れて非常食にしたもんだよ」

なるほど。冷蔵庫のない時代の和製カロリーメイトだったわけだ。

味より、保存性とカロリーだな。

 

ゆうちゃみのタレント根性はよくわかったが、その後、稲庭うどんの名店でうどんと地鶏の親子丼を食べたときの「美味しい~」は声と食べっぷりが違ってた。

 

稲庭うどんは美味しいよ。

後、比内地鶏も美味しい。

 

いい子なんだけれど、田舎にロケに連れていくなら藤あや子さんの方がよかったのでは。

あるいは生駒里奈ちゃんとか。

 

多分村中から人が集まったと思う。