*ひなたぼっこ* ~お母さん子宮とります~

*ひなたぼっこ* ~お母さん子宮とります~

2020年まで普通に仕事して、子育てしていました。同年夏に子宮頸癌1b1の告知を受け、秋に広汎子宮全摘出術で子宮と卵管、リンパ節、靭帯を切除しました。現在経過観察中。。。


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やっと外が明るくなった。

「お茶飲んでも良いですよ。」
と看護師さんが言ってくれて、ペットボトルのお茶を飲む。おいしい。寝ながらだから、フタ付きストローをつけておいてよかった~!!



看護師さん二人に身体を拭いてもらい、着替えをしてもらう。

すべておまかせ。なんだかすみません…。



切った所は怖くて見れなかった(´д`|||)
左側のお腹にドレーンが入っていてそっちも違和感。
ドレーンの管、太いよね!?


フットポンプが取れて、おしっこの管も取れて、少しスッキリ。
取るときも全然痛くなかった🍀



着替え終わって少ししたら主治医も回診に来た。

「どうですか?寝られた?」

「寝たのか寝てないのか良くわかりません…😅」

少し笑ってドレーンを確認しながら「ドレーンは大丈夫そうだねぇ~少し傷見せてね。うん、大丈夫だ。じゃあ、リハビリ頑張って下さい!」




リハビリ??(゜ロ゜;

リハビリとは?私、昨日お腹切ったばかりなのに?

とは言わず
「は~い」
と、笑顔で主治医を見送った。




個室でトイレは部屋に付いてるので自分で歩いて行く。
点滴のガラガラにドレーンをかけて、麻酔は首にかけてよちよち歩く。


身体、重っ!!


おしっこ…出るかな?
お腹にゆっくり力を入れると少しだけ出すことが出来た。



術後1日めはとにかく痛い( ;∀;)


痛い時は麻酔の袋を押す押す押す。右手の点滴側に麻酔の袋があって、痛いときは袋を押す。

点滴の入ってる腕が
スーっと冷たくなって、目の前がくらくらして、ぼやけていつの間にか寝てしまう。

あぁ、これが麻酔か…と実感。


夜からご飯が出される。

重湯と具なしの味噌汁と缶詰めのジュースみたいなもの。

その時は具なしのお味噌汁がおいしかった!



そしてまた夜。
夜が辛い!!
足がむずむずするし、身体も寝返り打てなくて痛い。なんとか良い位置を探しながら寝るんだけどすぐ目が覚める。


たまらず看護師さんに、座薬の痛み止めを入れてもらう。

術後1日めはこんな感じで終わりました。


「あれ…なんか楽しく談笑してる声がする…」


途中で周りの声がした気がして

「麻酔切れてる!?寝なきゃ!」と思う。



でもすぐに

「さくらさーん!終わりましたよー」と声をかけられて肩をトントンされて目を覚ます。


さっきのは夢…?と思ったのと同時に感じたのが

身体中の痛み。

重い。

苦しい。

辛い。

自分の身体じゃないみたい。



「せーの!」で私を持ち上げて手術台からベッドに移動される。

ベッドのまま病室到着。


主人の声が聞こえる。


「終わったよ。頑張ったね」


ありがとう。とでも言えれば良かったのでしょうが、もうそれどころじゃない!声も出せない。


朦朧とするなかで白衣の先生がきて

「うまくいったからね。」

と声をかけてくれて、頷く。

主治医ではなかった…と思う。


主人が「いや~びっくりしたよ、手術室の薬剤師が同級生だったよー!」


「…」



いや、今その情報どうでもいい。



申し訳ないけど、ホントにそれどころじゃないくらい身体が辛くて何も言えなかった。



主人はその後すぐに病室を出なきゃいけなかったので(コロナ予防策のため)

「じゃあそろそろ帰るね。」

と、私の頭を撫でて行きました。


↑これにも無反応でした。ごめんね。




手術が始まったのが午後1時で、終わったのは午後5時くらいだったそう。

4時間だから予定より早く終わったみたい。



右手に点滴、左側のお腹からドレーンが1つ出ていた。

足には浮腫を防ぐ機械が付いていて、足をマッサージしてる。



病室戻ってからは時間が全然わからなくて

、どうやら窓の外は暗いけど時間はわからない…スマホも棚に置きっぱだし、時計もない。


時計を買っておけば良かったと猛烈に反省。


「電気、消しますか?付けときます?」


「今何時ですか…?」←カスカス声


「9時前です」



まだ9時かいチーン


とにかく身体中が痛い。だるい。


寒くてガタガタしてたら看護師さんが

「寒そうだね」と布団をかけてくれたけど

今度はあつーい!!

↑めんどくさくてすみません😢⤵️⤵️



口の中はなんか変な味がして、喉も痛い😖💥

↑挿管してた影響。


その内気持ち悪くなってきて

「ぎっ…ぎ持ち悪いでふ…」

と看護師さんに声にならない声で訴える。


そう、声も上手く出せなかった。


息もうまく吸えなくて胸が苦しくて…そしたら心電図?を付けて異常ないか確認してくれたらしい。


結果、「異常はなくて、手術の麻酔の影響と、何時間も同じ姿勢で手術を受けていたから筋肉痛みたいな感じ」で苦しかったみたい。

↑枕をもらったら少し良くなった。



夜中はうがいさせてもらったり、吐き気止めや痛み止めの注射を打ってもらう。


「顔ふきますか?」

とタオルをもらいふいたり、うがいさせてもらったら少しすっきりした!



いつまでも外は暗くて時間がたつのが遅い。



寝返りしたいけど、傷とドレーンが入ってる所が痛くて動けない…。



足もむずむずして辛いけど、機械が付いてるから動かせない。



長い長い夜。

ようやく空が明るくなってきた時は嬉しかったー!!



やっと辛い夜が終わりました。

手術当日。

朝7時まで爆睡し、スッキリのお目覚め照れ



スマホを見ると主人からLINEが来ていた。

子供達が学校に行く前に

「お母さん、手術頑張って~爆笑

と言ってくれてる動画だった。

頑張るよ~!と返信。




7時に2回目の下剤の座薬。

今日は頑張って我慢して、キレイに出せたと思う✨


8時は朝食の時間だけど今日はなし。



9時頃看護師さんが来て点滴。


お、痛くないぞ。



「10時まではお茶など飲んで良いですからね」




手術は午後1時から。

午前中はのんびりかなぁと思っていたけどそうでもなかった。



まず麻酔科の先生が来た。手術着を着てて、ささ~っと入ってきたかと思えばとても早口。



「麻酔科の◯◯です。説明文読んでもらったと思うけれど、何か聞いておきたいこととか不安なことある?」



「大丈夫です」



「…今のうちにわからないことは聞いた方が良いよ?」



「いやぁ…今のところないです…」



「(少し笑って)そう?じゃあまたあとで~」



スタコラさっさと出ていく。

その時看護師さんも病室にいたので



「忙しそうですね」

と聞くと



「麻酔科1人で全ての手術を見てるので忙しいんだと思いますよ」



えっ?1人で!?滝汗

スゴすぎなんですけど。




次にオペ看と呼ばれる看護師さんが来て、手術の説明をしてくれた。





私の手術方法は

・開腹手術

・全身麻酔(静脈から点滴で入れる)

etc.(これだけじゃなく、色々詳しく説明ありました!)



「手術の後、意識戻られてから結構痛いと思うので…」



「え?麻酔してるのに痛いんですか?」びっくり



「痛いです」




知らなかったー!!

麻酔してるから術後も痛くないんだと思ってた!





12時頃手術着に着替えて、12時30分頃主人が来た。




二人で時間まで待つ。

写真録ったりしながら、少し緊張して待ってると1時少し前に病棟看護師さんが

「そろそろ行きましょうかウインク」と迎えに来る。




手術室の前まで3人で歩いて行く。



「じゃあ旦那さんはここまでですので、病棟の待合室でお待ち下さい」

と、言われ主人に笑顔で手を降る。



泣くとか、抱き合うとかそういうのはなし!!(笑)



出迎えてくれる手術室の看護師さんはみんなめっちゃ笑顔。

これから手術する患者が不安にならないようにかなぁ。





1つめの扉に入り、スリッパ脱いで、マスクも外し預ける。

シャワーハットみたいな帽子を被る。


2つめの扉が開く。



その先はすごく広くて左右に沢山部屋があって、宇宙ステーションみたいだった。✨



これから手術なんだけど、怖いとか全然なくて、


「こんな広い所があったの!?凄い凄い!!」と大興奮!!




「6番の部屋ですよー。」

と言われ入るとドクターや看護師が沢山いる。



部屋はドラマで見たことある、そのまんま!!1人キョロキョロ👀

また「凄い~!」と心の中で興奮!!



「真ん中のベッドに寝て下さいね、少し高いから気をつけて」と言われ、

進むと部屋の真ん中に細くて、少し背の高いベッドがあった。


確かにチビの私には高くて、登るのに一苦労。



乗ると少し温かい。てか、横幅狭!!ガーン


横になるとき主治医がいるのに気がつき少し安心。


そこからがみんな動きが早い。


「お名前教えて下さーい」


「さくらです。」


「何の手術ですか?」


「子宮…」

なぜかどこの手術か聞かれた気がしてこう答えてしまった💦


その場にいた誰もが沈黙。滝汗


「……子宮頸癌ねー!」


ドクターがたまらず補足してくれた。



すぐに酸素マスクをつけて、


「麻酔入れますね、腕がピリピリしますよ。」と言われてる。


腕がピリピリしたと思うとすぐに目が勝手に閉じ始めた。


先に左目。


次に右目が閉じるのと同時に暗闇に引き込まれた。

「グン!!」と頭を後ろに引っ張られる感じで意識が無くなった。



最後に見たのは午後1時を回ったばかりの時計でした。