ミュウのお世話は悪循環 | 天明今生・鈴音詠唱

天明今生・鈴音詠唱

オタクという名の崇拝者です、
そして愚痴などを呟き、叫び、
日々を生きる糧としたいです。

元就君と、無動君のやりとり、です。

面倒なので、台詞の前にむ、とかも、と書くのはやめる…。

 

とある日。

「…うう…頭いた…インフル…」

さすがの五馬無動君でも人間なので、インフルエンザにかかりました。

「認欠に…学校に…でん、」

学校に休みの連絡を入れないと、というところで高熱でぶっ倒れました。

 

その頃学校で。

「おはよー杵柄」

「おはよう今江」

「ああそだそだ、何かいつもこの時間になると絶対五馬がいるのに来ないんだよ、

 どうしたんかね」

「え、ああそうか、いつもこの時間には来てるとか…」

 

「ま、まさか」(今江俊樹と杵柄元就のシンクロ)

 

「とりま連絡してみっか、…あり?杵柄がいない、…ああそっか、杵柄はスマホ理解出来ないんだもんな…」

 

 

五馬家。本家ではなくちゃんと無動君の自宅。

「あだだ…」

頭痛が酷いタイプ、高熱を出すというタイプですね。

「やば…気絶して…」

その時。

 

どんがらがっしゃーんどががががががががあああああん。

 

「い、五馬、生きてる!?ここは五馬さんのお宅ですかー!?」

 

(補足説明)

元就君は生徒全員の個人情報を知り尽くしているので住所は分かるものの、この時は初めての訪問としてください。

ちなみに五馬本家は杵柄家と同じ学区にありますが、五馬分家は別の学区にとあります。

つまり、土地勘すらない場所、ですね。

 

「せ、せめて破壊する前に、…あだだ、うー」

もはや高熱と頭痛で動けない無動君です。

 

「あああああああ!ミュウ!」

「ま、まだ…引き摺るん…か」

何とかツッコミを入れている無動君。

「し、死んでなかった…!!」

 

(補足説明)

元就君は母親の影響で少し過激な思考をしています。

 

「ミュウ!ミュウ!」

「うう…あだだ、ちょ、…」

ぐるぐる頭痛の頭で思考した無動君。

解答。

 

「は、離れろ、…逃げろ…さ、…避けまくれ…ち、近寄るな…あだだ、…ぐた」

「!?」

過激な思考をしてしまう元就君+今までにあり得ない無動君の台詞+ぐた。

「ミュウが死んだー!!!!!!!」(大声)

「…し、死んでな…」

「ミュウが生き返ったー!!!!!!」(大声)

「お、大声、…あだだ」

大声が頭に響いて、頭痛が酷くなり、まじで、ぐた。

 

「…みゅ、ミュウ…、…ん?あれ?普通に風邪?ああなんだ、風邪かあ、よっし!俺は保健係だ!そして、猫の世話には慣れている!!」

 

こうして、元就君の介抱が始まりました。

 

「…うー…あだだ」

「あ、ミュウ、起きた?」

「…に、逃げろとか…言わなかったか…」

 

(補足説明)

無動君はただインフルエンザを移したくないというだけで端的に逃げろとか言っただけです。体力の限界もありますが、これはまじで友達思いですよねー。

 

「死にそうなミュウを放置してはいけないよ、俺は猫の世話には慣れているんだ、ミュウの譲渡先が決まるまではちゃんとお世話をするよ」

 

もはや反論もツッコミも出来ない無動君です。頭がぐらぐらしています。

その原因が。

 

「…!?」

「どうしたの」

「お、俺、着替え、」

「ああそれはもう普通のことだよミュウ、お風呂に入れて~爪を切って~毛並みを整えて~」

 

(補足説明)

要らんか…インフルの時にお風呂ってまずいですよね。

熱とか上がっちゃいますよね。

 

「ミュウはおとなしくお風呂に入れていい子だね~なでなで」

「(ああくそ…!!俺がこんな状況じゃなければ神が拝めたかもしれん…!!)」

「さあミュウ、お腹が空いたのなら何にしようか、猫用のミルクかな、それとも、」

「…あだだ、く、薬…」

確かインフル用ではないけれど解熱剤があったはず、という感じで何とか動こうとした無動君ですね。

解熱剤は熱も下げるし鎮痛効果もあるので頭痛に効くかも、そして少し回復したら病院に行かないとという流れですね。

しかし。

 

「駄目だよミュウ、おとなしくしていないと。さあ抱っこしてあげよ~俺はミュウが大切なんだ、大好きだよミュウ」(あくまで保護猫対応している元就君ですよ)

「(くっそこの馬鹿力が…!!あ、え、だ、抱っこ…!?)」

「俺が抱っこしてなでなでしてるから寝るといいよ、猫だって風邪を引いてしまう時があるからね~よいせっと」

葛藤の嵐。

神に抱っこされるか、薬で状態回復とするか。

「(あ、いいですもうこのまま死んでも俺は命が惜しくない)」

前者を選択。

無動君、骨を選択しました。そして、当然のことながら。

 

「(うわ…いい骨…うあ、ね、熱が、上がっ…)」

ぐた、となる無動君。

 

無動君が何とか復活です。

「…あだだ…」

頭痛で起きた感じです。

「く、薬…」

まともな方を選択しましたね。

しかし。

「はうあっ」

「ZZZ」

神が、いや、元就君が添い寝してたわけですね。こうやって保護猫と一緒に昼寝とかもしていたわけですね。

「か、神が、目の前に、無防備に、…や、やば、ね、熱が上がっ…」

ぐた。

 

もう一度、無動君が気絶から復活です。

「あだだ…」

頭痛ですね。

「くす、り、」

しかし先程からあまり時間が経っておりません。

「ZZZ」

「はうあああ」

またもや神が、いや、元就君が添い寝中ですので、当然。

「む、無防備な神、…あ、駄目、…熱が上がっ…」

ぐた。

 

「あだだ…く、薬、…」

「ZZZ」

「はうあああああああ」

ぐた。

 

「あだだ…」

「ZZZ」

「ふんがああああああああ」

ぐた。

 

もう駄目ですね。

ミュウをお世話するラッキー、これはもうただの悪循環ですよ。

元気になるには、

元就君を何とかしないと駄目ですね。

 

悶々と葛藤。

ミュウは葛藤。

『神が無防備に寝ている=そっとなら一瞬だけなら触れるかもしれない』

『いや、今は諦めて万全の状態になってから再度お願いして触りまくりたい』

『でも中学不登校の理由が身体関係だとは知ってる…』

『しっかし惜しい!!同じクラスだったら、…ああいやそれは駄目だ』

『くっそおおおおおおお、マジでいい骨してんじゃん…!!いやでも駄目、トラウマを

 引き摺り出すような阿保な真似は出来ん』

『しっかしド直球ドストライク…!!』

『あ、駄目、とりあえずもう全選択放棄、マジで薬だ、万全の状態で触りたいのです』

という思考を一瞬でしました。

無動君、何とかベッドを降りようとして、ぐぐっとなりました。

「…え」

馬鹿力で有名な(バケモン)元就君が無動君の服を掴んでるだけです。

これはこれで、友達を心配してというあれか、

という感じで無動君、元に戻り、…何度も死にました。

 

「(眠り姫として数日間過ごそう…無の境地、無の境地…時に出家した修行僧がやる瞑想、何も考えず、何も、何も)」

 

こうして数日間、ミュウは無の境地で眠り続け、自力で復活を果たしました。

途中でラッキーが時計を見て、家に帰ったから何とかなりました。