まだまだゲームの初心者という元就君に、何とか自分がミュウではないんだという自覚をさせないといけないため、無動君は考えました。

 

「なあ杵柄、今日はこのまま直帰か」

(サラリーマンじゃねえよ…)

「ああうん、生徒会も暇だし、俺は帰宅部だからね!!」

「なら暇か」

「暇だよ、何?」

「ちょっと付き合え」

「え、」

「ちげえわ、交際お願いしますじゃなくて見せたいもんがあるんだ、学校には持って来れないから致し方なくだよ」

「ええとええと」

「生徒手帳にもきちんと記載があります、どうぞ後でご覧あそばせ」

 

こうして無動君は元就君を自宅にと連れて来ました。

 

「学校に使う物として不適格とされるもの、」

「そうです、はいどうぞこちらへ、ちょうど充電が終わっていたりする、…ああ電池もあるしな、よっし」

「ん?」

「さあ座ってくださいまし、どうぞ、座布団です」

「ああうん、ありがとう」

「40秒な40秒」

(オタクな無動君なのでやけに40秒に拘りますよ)

ごそごそ。

「これな、俺が愛用していた3DSというゲームをする機械だ、どうしても限定版が欲しかったのでこの黄色、ピカチュウversionという機体です。結構高かったんだ」

「へえ、黄色いね、これでゲームが出来るんだ?」

「他にもいろいろあるんだが思い入れがあるのでそれで、そんで、…あーちょ、ちょい、…ちょい順番変えていいか、やっぱな、うん」

「順番?」

「これな、すっげえ古いんだけどゲームボーイという機械、実はポケットモンスターってゲームは最初、このゲームボーイから始まったんだよ。赤と緑、という2つから始まってさ、ほれ、緑がこれな、これが例のフシギソウよ」

「ああ、フシギソウ」

「だがフシギソウでもないんだなこれ、ポケットモンスターってだんだん進化をするから、これはフシギソウが進化した方よ、名前はいいわ、昔はフシギソウだったという彼としてだけは覚えておいてくれ」

「うん、へえ、進化するんだ」

「まあ赤でいいか、赤の方がやり込んである、…でこれがゲームボーイでゲームをするにあたり必要な専用のカセットというものだ、今回は緑ではなく赤の方でやる、色が違くてもそうは内容は変わりない、で、これを差す」

「ふうん」

「(うああああ、なっつかしー…!!)さてこうして始まるわけ、俺がちょい先まで進ませておいた記録があるのでそれを復活させます、ここ、杵柄が勘違いしてる場所だ、ポケットモンスターは戦ってしまうので怪我をする、その回復の為にと預けられるセンターってのは迷子センターではない」

「そ、そうだったのか」

「それで俺が見せたかったのはこれよ、(うああああなっつかしい、結構やり込んだよなあ…ああ、すげえチャリの値段に唖然としたよな…)これがミュウ」

「え、ミュウ!?」

「そう、この初代とされる赤と緑となるとポケモンにも数の上限があってさ、その奇跡的に遭遇して捕獲もすっごく難しいというレアなポケモンのミュウが、この子」

「な、泣いた」

「当時は結構感動したよ、で、このミュウと俺を同一人物だと考えないで欲しいわけ」

「当たり前じゃないか、五馬とこのミュウが同一人物だなんて思えないよ」

「いや、そういう意味じゃなくて、」

「ミュウは可愛いじゃないか、声が」

「こ、声か、…そんでこれがラッキーよ」

「え、俺」

「いや、このラッキーがどうのというわけでお前をラッキーとしたわけじゃない、俺、現実の俺にはまさに幸運だという意味でラッキーとしただけ、…とまあこんな感じ」

何とか、ミュウ=五馬無動、という方程式は崩れたか、と安堵する無動君。

 

「ちなみにその、どうやって五馬はミュウを捕獲できたの」

「え、捕獲?」

「だって奇跡的に遭遇出来て、捕獲できるのも奇跡的だって、奇跡に奇跡を重ねたミュウなんだよね」

「ああそれか、…ええと、まずな、ポケモンを捕獲するにはモンスターボールを使うんだ、安価なものから値が張るものまであって、その一番高価なボールを使う、何故値段が違うかというと、捕獲成功率が違ってくる、…つまりこれ、」

モンスターボールのレプリカを持っていたのか、無動君。

「これが一番安価なモンスターボールだな、これを捕獲したいポケモンに投げつける、ただ投げつけるだけじゃ駄目だ、少し相手を弱らせないと。ミュウが相手ならば一番捕獲成功率が高い高価なボールを惜しげもなく使う、そしてミュウは逃げることがある、かなり、逃げられる前に瀕死の状態にまで追い詰めてからの、高価なこれ、これを延々と投げ続ける、そうしたら奇跡的に捕獲可能かも知れないという相手が、ミュウだ」

結構何でも持っていますね、無動君。

 

「まあそういう話、ほれ、こういうのって学校に持って行けないだろ、ましてや総合進学部だからやばいだろ、ゲームだから」

「ちょっとそれ貸して」

「え?ああうん、ほれ」

モンスターボールを借りた元就君。

「そんでさ、何かゲーム始めたんだろ、今何や」

ぽこーん。

無動君、固まる。

「あれ、駄目か」

「…何が駄目なわけ」

「もう一回もう一回」

「何がもう一回なわけ」

ぽこーん。

 

「え、何、俺、ちゃんと俺がミュウじゃないって理解してもらえたんかと」

「えいやあっ」

ぽこーん。

 

「…あのさ、俺、何」

「ミュウだよ」

「だからさ、さっき同一人物じゃないとか、声がとかって」

「五馬が自分から自分がミュウだって言ったんだ、だからミュウなことには変わりないよ、だから捕獲してみたくなったんだ」

「…物理的に考えてみ?このボールの中に俺が入るか?俺の身長と体重まで完全把握してるだろ生徒会長」

「でもミュウは捕獲できる相手」

「だから、あれはただの例えっていうか」

ぽこーん。

「確かに俺も昔は安価なボールでどこまで行けるかとか、倹約家思考で頑張った時代があったよ、意外にチャリが高いとか、それに戦闘回数を増やしていくと他にも必要な物が出て来るから、少しでも図鑑を埋めるためにはと孤軍奮闘というか」

ぽこーん。

「なあ、何かゲームを始めたって聞いたから、気になったんだけど」

「ああええと、…デス」

「え」

「デス」

「ちょ、え、何故いきなりデス!?」

デスって即死の黒魔法ですね。

 

「…バニシュからのデス」

「うう、う、う、ざ、ざ、」

「ザオラルなら50%、ザオリクなら100%」

「ザオラル!!」

「あ、何、やだ、半減させるってどういう意味!?」

「生き返るかどうか分からないドキドキワクワク感を大切に」

「是非とも作戦名は『いのちだいじに』でお願いしますッ!!」

オタク魂に火が付いたみたいです。

「う、う、みんながんばれ!!」

「いいだろういいだろう、各キャラの個性を重要視、各個人の自由性を求める作戦、だがな、俺は絶対に『めいれいさせろ』しか使わないね!!」

「う、め、め」

「あーやめてくださーいメガンテとか誰が使わせますかー自分が犠牲になってまで仲間を復活させようという安易な考えは捨ててしまえっ!」

「ううう、」

「言っただろ、『命令させろ』だって、誰が好き好んで、…あ、」

「いっつもいっつも五馬は言うじゃないか、全裸だ全裸だって俺に」

「戦闘の途中で装備品をどうにかするのは選択肢にありません」

「でも五馬は」

「どうするんだよ!?戦闘以外の場で装備品をあれやこれやするのは分かるぞ、しかし今は戦闘中だ、何で戦闘を放棄して服を脱ぐとか俺が命令するんだよ」

「でも五馬はあのお城にいたよ」

またですよこの話題。

「なら俺が敵だとしてお前はどうするんだよ、どう攻略するってんだ」

「たたかう、どうぐ、ぼうぎょ、」

「舐めるな、逃げるがねえぞそこに!!」

「に、逃げる!!」

「はははは、俺が相手なんだろ、逃げられねえわ、俺はその時点ではちょいとした逃げられない敵だ、逃げたとしても回り込むぞ、はいどうしますかー」

「う、う、」

「はいはい分かりました分かりました、夢から醒めてください」

「え、夢?」

「今に分かる、俺も最初は不思議だったんだよ、音楽の速さがやけに違くねえかとか、穴から落っこちたとか、そうした先では音楽が普通のテンポだし、もしかしたらって思うだろ、あれがあのゲームの最初の真髄かと気づいたきっかけだったよ」

「夢?」

「ちなみに推しは」

あ、オタクですよ無動君が。

「推し?」

「ああこの子好き、この子育てたい、この子マジでいい子、というあれよ」

「ええと…エルトシャンとイシュタル…」

いきなりゲームがぶっ飛んでますが。

「おお、成程成程、つまりは士官学校時代のイケメンと、彼氏に騙されてるんじゃねえのってあの父ちゃんが大事に育ててたカワイコちゃんな」

「そ、そうなんだ、」

「俺はあれだと別なんだよな、味方じゃないんだ」

「え、そ、その推しという子が?」

「そう、どうしても放っておけない相手がいるんだ、3人」

「さ、三人!?」

「敵なんだけど、ああいや、1人は敵じゃない、残る2人は敵、大人世代で2人、子供世代で1人よ」

「え、だ、誰、イケメンとかそのカワイコちゃんという、」

「…ランゴバルトとバイロンと、子供世代でのアルヴィス…」

「え、え、ら、そ、それはあの斧の、れ、レックスの、」

「そうだよあのレックスの父ちゃんだよ、バイロンは分かるだろシグルドの父ちゃん、子供世代のアルヴィスとなればもうああいう息子に何も出来ないという父ちゃんだよ」

「…ど、どの方も、育てられないよ」

「エルトシャンとイシュタルだって育てられないだろ」

「ああうん、中立軍と敵だから」

「なんつうかその、ランゴバルトは顔がいい、いやその、スワンチカを持ってるとかどうかってより顔だ、それとバイロンはもちっと早くに助けてやりたかったみたいな、第五章でやっと再会となってあんな変わり果てた風貌の父ちゃんだぞ、きっと何もかもが陰謀策略の嵐だったのかと泣きそうになるだろ、命懸けでシグルドにティルフィングを届けに来るんだぞ、もうどうにかして助けなければと必死こくだろ、それに子供世代のアルヴィスとなると、あっれ、序章ですげえ余裕そうな顔してたじゃん?第五章ではまじで頭やばいんじゃないのって感じだったのに、いやもうセリスで雪辱を果たすってのが泣ける、知ってるか、アルヴィスをセリスでどうにかすると」

「え、な、何だろう、」

「…泣くぞ」

「えええええ、な、泣く!?」

「ああすまん、具体的な説明だな、シグルドとディアドラと再会できる、セリスがだ」

しばし、沈黙。

 

「なあ杵柄、お前、最終章でどう、道を切り開いた」

「も、勿論、セリスとアレスとリーフ、」

「だよな…もうやばい泣ける、だってもう士官学校時代のあの頃が蘇るだろ、いや見てないけど、シグルドとエルトシャンとキュアンが共に語らい、共に笑い、共に祖国の為にと鍛錬に励んだ学校だ、シグルドは第五章、エルトシャンは第三章、キュアンも、第五章、だったな」

「うん…だからどうしても、セリスとアレスとリーフでと決めていたんだ」

「すまん、俺はあのキュアンとエスリンを騙すようにして殺戮してしまったあの国を忘れられない」

「え?国?」

「事情が事情だと分かる場面がある、ほらあのリーフが生き別れていた姉と再会するという、誰がために、ああいう生き方しかできない国もあるのかと思うだろ、傭兵稼業で金を稼がなければという必死に生きる国、

キュアンはレンスター、シグルドならばシアルフィ、エルトシャンはあの妹を置いての陛下への進言という立場だ、獅子王っていいよな、エルトシャンの配下にいたクロスナイツってもはやすげえ忠臣だ、それだけエルトシャンが慕われてたという証拠だ、だからラケシスがあれだけ心配してるってのに、それはシグルドとも通じるところがないか、父ちゃんが陛下を騙す筈が無い、けれどこれは陰謀だ、策略だと解っているのに、どうしても進軍せざるを得ない、それがどんなに茨の道であっても」

しばしの沈黙。

「レックスを知ってるってことは、池に」

「ああうん、池にぽちょんとしたよ」

「そうか…」

「す、すごいね、勇者の斧だよ、2回攻撃」

「ちなみにその、ランゴバルト、レックスの父ちゃんは誰が」

「…お、俺はその、精鋭として育てていた一人に任せて」

「どこのどなた」

「え、ええと、☆があるでしょ、☆が、それにお金が欲しくて、」

「まさかのデューか」

「え、そ、そうだけど」

「ああそうか、ある意味猛者なわけだな、いいな、お前はいい策士だ」

「え、ええと?」

「俺はどうしてもレックスを向かわせるんだ、目を覚ましてくれ父ちゃん、みたいなあれよ、何が権力だ、何が地位だ名誉だ、そんなもの全部捨ててって感じでレックスは家出してきた、そしてシグルドの仲間となり、戦闘を重ねていくと生まれる絆、だからこそ俺はどうしてもレックスの手でランゴバルトの目を覚まさせてやりたかったんだ」

「好きなんだよね、そのお父さんが」

「ああうん、顔がめっちゃ好みで」

「…」

「なんていうか、動かせない中立軍とか敵とかっていい顔してるじゃん」

「お、俺は、俺にはただのその、お、おじさん、かと」

「ああランゴバルト?まあな、普通はどこぞのふんぞり返った斧振り回すだけのおっさんだよ、となるとトールハンマーのおっさんはどうよ」

「あ、イシュタルのお父さん」

「そうそう」

「ご、ごめん、お、俺はあの人をレヴィンで吹っ飛ばした、顔を覚えていない」

「実は俺もそうだ、邪魔だしな」

「そ、そう、邪魔なんだ」

「レヴィンもフォルセティだし、☆を稼ぎたいよな」

「子供世代で大活躍のフォルセティ」

「うんうん、…まさかとは思うが、イシュタルとラスボスのお遊びを止めたのは」

「ええと、攪乱でアーサーがイシュタルを引き付けて、ユリウスは双子パワーで」

「ああそうか、つまりはフュリーをアレクとか」

「え、あれ、」

「知ってるか、大人世代で誰にも結婚とかをさせない場合」

「ん?」

「ほれ、色恋沙汰に浮かれるキャラが多いだろ、放置しててもくっついちゃうのが、特に仲良しこよしなタッグが、エーディンとデューとか、エーディンとミデェールとか、それとラケシスとベオウルフとか、シルヴィアとレヴィンとか、レヴィンとフュリーとか、なんつうかこう、どう放置してもいつの間にかアツアツになってしまうタッグ」

「た、確かに、モテてしまう女性が多いね、男性はちょっと難しいよ」

「実はさ、大人世代でシグルド以外全員を未婚のままにしてしまうと、子供世代がまた別な世界として楽しくなるぞ」

「う、嘘、」

「セリスは仕方ないな、アレスとリーフも大丈夫だ、だがそれ以外のメンツがな、あなたどこの誰ですかー?というメンツになってしまうんだ」

「え、味方じゃない?」

「いやいや、味方なんだけど、どこ出身の傭兵さんですかみたいな、ああ、オイフェとかシャナンはいるよ、でも他の子供たちよ、子供たちが赤の他人だから」

「!?」

「いやあいやあ楽しい楽しい、序盤からまたあの第三章のような苦労を強いられるのかと思うとワクワクドキドキだな、でも新しい顔ぶれで始める大人世代の雪辱を果たす旅もなかなかだぞ、別に俺はマゾとかじゃないけど苦労してナンボという世界が好きだったりする、ただ気になるな、フィンはどうした」

「あ、フィンはラケシスと」

「つらくね?フィンって堅物だし、キュアンにべったりだし、第4章序盤でとん、じゃない、キュアンとエスリンとレンスターに帰っちゃうだろ、いつラケシスと」

「ラケシスが一人で籠城してる時にみんなで全力ダッシュするでしょ、シグルドが話しかけてからラケシスを城から引きずり降ろして、それからはずっとフィンと圏外に放置、だってあのラケシス防衛隊が余計なことをするから」

「あああの三人な、でも頑張ったじゃん、ラケシスを説得後からずっとフィンか、ベオウルフは金で釣れるだろ、10000、あれの出所は」

「ノイッシュ」

「ああ成程、何かこう、ノイッシュって追撃とかがないから使いづらいんだよ、アレクだったらちゃんともう一回って攻撃してくれんのにとか思いながら俺は何度も床を叩いてたな」

「ゆ、床を叩いた?え?」

「あ、もう1個、ほら第五章でキュアン部隊壊滅後、どうした」

「フュリー一人で掃除してもらった」

「あーあー、フュリーはなあ、あ、レッグリングか」

「ええと、あの移動がの」

「そうそ、あれで移動距離を伸ばすだろ、そんで後々の継承なんかを考えて、パワーリングとか、そんで☆を100にしとくと最高の暗殺密偵フュリーになるよな、成程。つーか杵柄のフュリーってタフだな、全員を一人でか」

「うん、そんで帰りにおつかいレベルで遠距離魔法を使ってる崖の上の敵も掃除してもらってくる」

「途中で計算したんだろ、ほれ、眠らされないようにという程よい距離感で」

「そうなんだ、あれは簡単だったよ」

「じゃあじゃあもう1つ、デューって誰と」

「アイラ」

「あーそうかそうか、いいよな、金が必要だし、何かと物入りなラクチェとスカサハだし、自分で敵をぶった切って自分でその武器の修理費も稼ぐって最高にいい」

「でもデューってちょっと幼い感じがして、アイラはアイラでシャナンがシャナンがって、年の差というか」

「いやいや、恋愛の年の差は関係ない、それにデューはたった1人だけしか出来ないこと、出来るだろ」

「ん?」

「くっついた相手同士とはお金のやり取りが可能、でも、あーくそここでこの子にお金をって時にその相手がちょっと遠征してるとかさ、そういう場面でこそのデューだ、自分で敵から奪った金を味方全員に分配出来る、素敵な盗人じゃないか」

「す、素敵な盗人…」

「何かこう、聖戦の系譜ってうわーとかうぎゃーとかぎゃふんとかだっはーとかなる事が多いけど、結局子供世代になるとやっりーとかだははとかふんがーとかしてやったりとかもう駄目、口に出すとやばくなる、でもあれは感動したな、アリオーンがアルテナの味方として駆けつけてくれた時、だって血筋が全然ないという兄妹だぞ、なのに国も敵同士だというのに、あれはもう兄が妹を想う美しい家族愛だよな、うん」

元就君は目の前の無動君に違和感を感じている。

 

①五馬はランゴバルトの顔が好みって言ってた

②さっきから結構な頻度で家族話をしているのにどうしてあの家族蕁麻疹が出ないの?

③うわーうぎゃーぎゃふんだっはー、やっりーだははふんがーしてやったり、

 という一連のあの台詞が知らない人のようで、怖い

④というかランゴバルトとバイロンとアルヴィスって全員おっさん…

 

「ねえ五馬」

「何だ?」

「五馬はおっさんが好きなの?」

「おっさん?」

「だからその、おっさん、おっさんというか年長の、ちょっとひげ面とかよぼよぼとか、そういう、おっさんにドキドキワクワクしてしまう?」

「それはどっち?」

「ど、どっち?え、二択?」

「あーあー分かった、ああそうね、なら分かり易いのをお見せしよう、40秒な」

 

こうして、無動君のオタク精神がぶっ壊れていることを知っていく。