韓国現地法人・海外事業部でお悩みの方々へ
会社からの辞令で、韓国の現地法人支社長に任命された西川支社長。英語が得意と言う事で支社長に任命されました。ところが分からない事ばかりで、商習慣は違うし、言葉は分からない、日本語が話せる社員は1人しかいない・・・それでも何とか会社を形にする事から始めました。
JOBKOREAで女子社員を3人ほど雇用する事にしました。最初の2か月間は教育期間。折り合いが合えば正社員にするという流れで進めました。日本語の出来るスタッフを中心に社内教育からスタート。建材を扱う会社と言う事もあり、商品説明を一生懸命教育するのですが、全く伝わらず、専門用語を分かりやすくするまでに4か月掛かりました。
ある日、うちの会社のトイレに5本の歯ブラシと各コップが並べられていました。『これは?』と聞くと、各個人の歯ブラシだというのです。会社のトイレに歯ブラシ(笑)。まあこの文化は韓国なんだな~とそのままスルーしました。
正午を過ぎた12時5分。会社に1本の電話が掛かってきました。
しかし・・・・誰もその電話を取らないのです。
私は、「電話出て!」と女性社員の李さんに伝えると、「お昼休み時間ですから・・・・」と。
まあこの文化も韓国なのかな~と泣く泣くスルーしました。
これが一番つらかった・・・・
日本とは税制が全く違う事です。
付加価値税は消費税に似てるので何となく理解はできるものの、税金計算書って何なんだよ!って感じでした。基本的にほとんどの商取引は国税庁が管理するため?か分かりませんが、取引の際に国税庁発行の電子領収書「税金計算書」を相手方に発行しなければなりません。
またそれを3か月ごとに国税庁に申告しなければいけないので、基本的には毎月会計士費用が掛かります。
まずはABC商事KOREAは、営業経費を押させるために代理店を募る事から始めました。かなり日本でも売れているアイテムを持っているため、かなりの代理店希望社が集まりました。ところが口をそろえて要求されるのが「韓国での総販売権利(チョンパン)」でした。自社だけで販売したいという希望です。
これについては、本社とかなりミーティングをしましたが、総販売代理店の提供はしないとの事。平等に販売契約を代理店と結びました。しかし一向に売上が上がらないのです。
西川社長は知らなかった。韓国の大衆に溶け込んでいるお酒の文化の事を。
一度も代理店と食事をしたことが無かった。それが一番の問題だとは思いもよらなかった。
韓国では従業員との食事会も、週に一回は行う事が多い。
従業員すら食事会は一度もしたことが無かった。
それだけコミュニケーションが重要だと言う事だ。
それに気づいた西川社長は、各代理店の社長と毎晩のようにコミュニケーションを深めていった。
これから韓国に事業を拡大する方々へ
韓国に現地法人を作る事はとても簡単です。
- 資本金を銀行に預ける
- 法人登記をする
- 事務所を借りる