先日の『たかじんのそこまで言って委員会』という番組での竹田恒泰氏の発言が物議を醸しています。
竹田恒泰氏の発言は以下の通り。
10月20日たかじんのそこまで言って委員会③/YOUTUBE
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=YUvNN2WczC4#t=281
「在特会のことなんですけども、私は在特会がいいこともしたんです。
喋ってる内容が良いとかじゃなくて、在特会が活動したおかげで在日の特権と言うものの問題が明らかになったわけなんです。これまで誰も知らなかった。例えば通名と言うのがあって日本人の名前に変えることによって今までの犯罪歴から金融関係の経歴から全部消すことができて、また新たな犯罪が出来る。
そういうことをですね、かなり表現したんですね。
だから、在特会については表現については色々と意見が分かれるところですけども、在特会が問題提起したものって言うのはかなり重要な、重大なことも含まれているんです。
ただ、私はああいう表現はしないですけども、在特会には在特会の意義はあったと思うんですね」
在特会はいいこともしたらしいです。
笑わせてくれます。
その「いいこと」とは在日特権を明らかにしたことだそうです。
馬鹿丸出しです。
その在日特権とは名前を変えれば犯罪歴も金融関係の情報も消すことが出来ることらしいです。
馬鹿決定です。
しかも「また新たな犯罪が出来る」等と、在日が犯罪を犯す事が前提になっています。
怖ろしい程の馬鹿です。
最後に「在特会のやり方は不味いが言ってることは正しい」的に締めくくってます。
ほとんどネトウヨです。
当然の如く読売テレビには抗議が殺到しているようです。
ちなみに俺も抗議させていただきました。
抗議を受けた竹田・ネトウヨ・恒泰はTwitterで次のように呟いてます。
竹田恒泰のツイート/Twitter
https://twitter.com/takenoma/status/392813602941329408
「『そこまで言って委員会』の私の発言について読売テレビに抗議があったようだが、私は在日特権について事実を述べただけのこと。まして在日を差別する発言はしていない。私はこれまで「在日は日本の宝」といい続けてきた。詳細は『日本人はいつ日本が好きになったのか』(PHP新書)を参照されたい。」
まとめると。。。
①在日特権の事実を述べた
②在日差別はしていない
③自分の本を読め
こんな感じでしょうか?
舐めてますね。
先ず①について。。。
在日だけが名前を変えられる・・・特権か?
名前変えれば過去の経歴を全て消すことが出来る・・・特権か?
答えはNOです。
日本人でも名前を変える事が出来ます。
裁判所/氏の変更許可
を見ると「やむを得ない事情によって,戸籍の氏を変更するには,家庭裁判所の許可が必要です。
やむを得ない事情とは,氏の変更をしないとその人の社会生活において著しい支障を来す場合をいうとされています。
なお,父又は母が外国人である者(戸籍の筆頭者又はその配偶者を除く。)で,外国人である父又は母の氏を称する場合にも家庭裁判所の許可が必要です」となっています。
また裁判所/名の変更許可 では「正当な事由によって,戸籍の名を変更するには,家庭裁判所の許可が必要です。
正当な事由とは,名の変更をしないとその人の社会生活において支障を来す場合をいい,単なる個人的趣味,感情,信仰上の希望等のみでは足りないとされています」となっています。
やむをえない事情、正当な理由があれば日本人も名前の変更が可能です。
ちなみに「やむをえない事情、正当な理由」には次のようなものもあるそうです。
・営業上の目的から襲名する必要のあること。
・同姓同名者があって社会生活上甚だしく支障のあること。
・神官若しくは僧侶となり、又は神官若しくは僧侶をやめるために改名する必要のあること。
・珍奇な名、外国人にまぎらわしい名、又は難解、難読の文字を用いた名で社会生活上甚だしく支障のあること。
・帰化した者で、日本風の名に改める必要のあること。
・異性と紛らわしい名。
・永年使用の通名、芸名、雅号、ペンネームなど。
例えば桜井まことと言う男性が、在特会の桜井(高田)誠と同姓同名なので嫌がらせを受けているので氏名を変えたいと家庭裁判所に申し立て、許可が下りれば氏名変更可能なのです。
常識的に考えれば、誰でも出来る氏名変更で過去の経歴を全て消すことが出来るわけがありません。
ってことは?
そうですね。竹山恒泰氏が述べた「在日特権の事実」とは、正確には「デマ」と言うことになります。
次に②ですが、確かにここでは在日に対する差別的な発言はしてないように見受けられます。
が、確実に差別する側に差別する「口実」を与えてしまいました。
慶應義塾大学の非常勤講師と言う肩書きを持つ人が、「在日特権が事実である」と言うデマを公共の電波を使い拡散してしまった罪は重いと思います。
次に③です。
話になりません。
読んでませんが(読むつもりもありませんが)竹田恒泰氏は「在日は日本の宝だと言い続けてきた」かも知れませんが、それが差別していない理由にはなりません。
自称喧嘩のプロとして数々の有罪判決を言い渡され、現在も控訴中の西村斉はじめ、多くの在特会員、ネトウヨ、レイシストたちも「知り合いの在日」がいるにも拘らず在日差別を繰り返してます。
自分は差別しているつもりがなくても他人から見たら「君、それ差別だよ」ってことは沢山あります。
他人に物を教える立場の人なら、それくらい気付きましょう。と思います。
テレビでデマを「事実」として発言し、抗議されても自分は間違ってないと言う竹田恒泰裕氏も問題ですが、他にも問題が沢山あります。
竹田恒泰氏のデマ話を聞きながら「ほ~」と言う顔をなさった桂ざこば師匠。アナタは馬鹿ですか?
「しばき隊も在特会も同じような物なんですよ」と語った軍事ジャーナリストの井上和彦氏、知らないことを語るのはよしましょう。そして、これは在日と日本社会の問題ですので、日韓関係の話にしないで下さい。論点がずれます。
そして、その日に取り上げるテーマを事前に解っていただろうに、竹田発言に対してひと言も物申さなかった出演者全員と編集も何もしなかった番組スタッフ及び読売テレビにも問題あり。だと思います。
長々と書きましたが、そもそも「在特会もいいことし」て時点でアウトなんですけどね。。。